2012年02月11日

蝉しぐれ 映画 ケーブルTV録画

蝉しぐれ 映画 ケーブルTV録画

 テレビドラマで「蝉しぐれ」を観終わった翌日に観ました。映画には映画のいいところとそうではないところがあるし、テレビドラマも同様です。ドラマ50分×7回が映画では約2時間になります。時間が短い映画では原作が同じである以上どうしても概要版にならざるを得ません。
 ヤマカガシ(蛇)が最初と最後付近に出てきます。過去に置いたランドマーク(目じるし)への回帰、回想になります。この世で一番好きな人とは結婚できないというジンクス(言い伝え、慣わし(ならわし))があります。対して、この世で一番好きな人と結婚するべきだという勇気と決断もあります。花火大会の夜、おふくは文四郎の手を握ろうとしますが握れません。後半にも同様のシーンが出てきます。輪になっています。物語は輪に沿いながら永遠に回り続けるのです。
 描かれる武士像は武士というよりも百姓です。田舎では百姓の気持がわからなければ武士の役割は果たせません。雪景色、海と砂山、川と舟、昔、人は自然と共生していました。
 闘争シーンは映画のほうが生身の人間を描いています。ばったばったと人を斬れる(きれる)はずもない。文四郎は闘いながら疲れきっています。剣はやがて権力を失いそろばんや筆の時代になります。冷酷でなければ世を生き抜けない。されど、そうではないとも迷う。文学や映画の素材は尽きることがありません。


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