2025年04月03日
50歳になりまして 光浦靖子
50歳になりまして 光浦靖子 文春文庫(文藝春秋)
先日読んだ同著者の本が、『ようやくカナダに行きまして 光浦靖子 文藝春秋』でした。
時期が前後することになってしまいましたが、これから読む本が、カナダ留学に行く前の著者の心境を語ったものです。
読みながら、感想をつぎ足していきます。
まえがき部分がおもしろい。
著者の本音がいろいろ書いてあります。
『私は独身です。旦那も、子供も、彼氏もいません……』
『私は誰にも必要とされていない……』
わたしが思うに、人というのは、なにかしらこの世での役割を与えられて、人として生まれてきているのです。著者のこの世での役割は何だろうと考える読書になりそうです。(結果的に、読後、著者は、著者のためにこの世に生まれてきたと判断しました。そういう生き方もあります。ひとりで自己完結する人生です)
留学先をカナダに決めた理由です。
知人がカナダで商売を始めるという話から始まります。
アメリカ合衆国には、アジア人いじめがある。
アメリカ合衆国の特にいなかの国民は、米国経済不況の原因は、アジア諸国からの製品輸入にあると考えている。
カナダには、その差別意識がない。カナダ人は、優しい。
著者が2018年にカナダを訪れて、その知人をまじえて3人でホテルのバーで飲んでいた時に、たまたまエレベーター前で、元プロレスラーの佐々木健介さん、北斗晶さん(ほくとあきらさん)ご夫婦に遭遇した。(そうぐうした)
光浦靖子さんは、女子プロレスのファンだった。おふたりの息子さんが、カナダバンクーバーに留学していた。光浦靖子さんが、自分も留学してみたかったとおふたりに話をしたら、留学することを勧められてその気になったという経過が書いてあります。
時は、コロナ禍で、予定したバンクーバー留学へ出発できなくなり、住んでいた賃貸マンションは解約済みで住めなくなり、妹さんご家族の家に居候(いそうろう。同居)させてもらって、ようやく、バンクーバーへ出発できたそうです。
なかなかたいへんなご苦労があります。
2020年(令和2年)4月にカナダのバンクーバーへ留学しに行く予定でしたが、コロナ禍で行けなくなりました。
2021年(令和3年)7月にようやくカナダバンクーバーへ出発できました。
いろいろたいへんです。
幼いこどもさんが好きだけれど、自分自身のこどもは、もうもてそうにない。
そんなことが書いてあります。
ふわ~とした雰囲気がある文章です。
著者の孤独感が伝わってくる内容です。
タレント仲間の話が出ます。清水ミチコさん、黒沢かずこさん、白鳥久美子さんです。ライングループがあります。
著者は、まじめな人です。まじめすぎて、人が近づきません。
同級生グループの話が出ます。8人中、6人が独身です。
結界:修行のための一定のエリア(著者の場合は、「独身」でいることなのか)
人間の哀しさ(かなしさ)、女性のたいへんさのようなことについて綴られて(つづられて)います。
『結婚相手もいなければ、彼氏もいない……』
神さまにお願いする。『いい具合に、諦めさせてください(あきらめさせてください)』
著者が喫煙者であったことは意外です。(今は吸わない)
人のたばこの煙が臭かった。人から、自分も吸えば臭いと感じなくなると言われて、ご自身も吸い始められたということだそうです。おろかなことです。
(つづく)
132ページ以降の記述からは得るものは少なかった。
本をジャケ買いする:本の中身ではなく、パッケージ(包装)デザインを気に入って購入すること。
学校での出来事について書いてあります。
学校は人生のゴールではありません。人生の通過点です。
学校でなにがあったかは、社会に出ると関係ありません。
社会に出て、日にちが経つごとに、学校という組織は、自分の人生からは遠ざかっていきます。
『比較』について書いてあります。相方の大久保さんと自分との比較です。
コンビのようで、コンビではない活動をされているそうです。
大久保さんとは、小学1年生のときからの付き合いだそうです。
まあ、いろいろあります。縁がある人とは長続きします。
スノードーム:置物。球形の透明容器に、人形や建物などが入っている。
出オチ:終わり芸人が舞台に出てきたとたん奇抜なかっこうや一発芸で笑いをとること。
人間ドックを受診した結果、著者は、100歳ぐらいまで生きることができるタイプだったそうです。
『解説 私が光浦さんに一目置く(いちもくおく。自分よりも優れていると認め敬意を払う)ようになった理由 清水ミチコ』
この部分を読んでいて思ったことです。
『人生は自分の居場所探し』。人生は、自分の居場所を探すための旅路(たびじ)です。
清水ミチコさんは、カナダバンクーバーにある光浦靖子さんのお宅を訪問しています。
光浦さんはバンクーバーでは、あきれるほどのびのびしていて、まるで憑き物(つきもの。人にのりうつって、災いや(わざわいや)不幸をもたらす霊)でも落ちたかのようだったそうです。
全身に充実感と幸福感が現れていたそうです。
五十代で単身海外留学するという、ほかの人から見て、不思議に見えることでも、本人にとっては、精神衛生上の安定を維持していくためには、だいじなことなのです。
先日読んだ同著者の本が、『ようやくカナダに行きまして 光浦靖子 文藝春秋』でした。
時期が前後することになってしまいましたが、これから読む本が、カナダ留学に行く前の著者の心境を語ったものです。
読みながら、感想をつぎ足していきます。
まえがき部分がおもしろい。
著者の本音がいろいろ書いてあります。
『私は独身です。旦那も、子供も、彼氏もいません……』
『私は誰にも必要とされていない……』
わたしが思うに、人というのは、なにかしらこの世での役割を与えられて、人として生まれてきているのです。著者のこの世での役割は何だろうと考える読書になりそうです。(結果的に、読後、著者は、著者のためにこの世に生まれてきたと判断しました。そういう生き方もあります。ひとりで自己完結する人生です)
留学先をカナダに決めた理由です。
知人がカナダで商売を始めるという話から始まります。
アメリカ合衆国には、アジア人いじめがある。
アメリカ合衆国の特にいなかの国民は、米国経済不況の原因は、アジア諸国からの製品輸入にあると考えている。
カナダには、その差別意識がない。カナダ人は、優しい。
著者が2018年にカナダを訪れて、その知人をまじえて3人でホテルのバーで飲んでいた時に、たまたまエレベーター前で、元プロレスラーの佐々木健介さん、北斗晶さん(ほくとあきらさん)ご夫婦に遭遇した。(そうぐうした)
光浦靖子さんは、女子プロレスのファンだった。おふたりの息子さんが、カナダバンクーバーに留学していた。光浦靖子さんが、自分も留学してみたかったとおふたりに話をしたら、留学することを勧められてその気になったという経過が書いてあります。
時は、コロナ禍で、予定したバンクーバー留学へ出発できなくなり、住んでいた賃貸マンションは解約済みで住めなくなり、妹さんご家族の家に居候(いそうろう。同居)させてもらって、ようやく、バンクーバーへ出発できたそうです。
なかなかたいへんなご苦労があります。
2020年(令和2年)4月にカナダのバンクーバーへ留学しに行く予定でしたが、コロナ禍で行けなくなりました。
2021年(令和3年)7月にようやくカナダバンクーバーへ出発できました。
いろいろたいへんです。
幼いこどもさんが好きだけれど、自分自身のこどもは、もうもてそうにない。
そんなことが書いてあります。
ふわ~とした雰囲気がある文章です。
著者の孤独感が伝わってくる内容です。
タレント仲間の話が出ます。清水ミチコさん、黒沢かずこさん、白鳥久美子さんです。ライングループがあります。
著者は、まじめな人です。まじめすぎて、人が近づきません。
同級生グループの話が出ます。8人中、6人が独身です。
結界:修行のための一定のエリア(著者の場合は、「独身」でいることなのか)
人間の哀しさ(かなしさ)、女性のたいへんさのようなことについて綴られて(つづられて)います。
『結婚相手もいなければ、彼氏もいない……』
神さまにお願いする。『いい具合に、諦めさせてください(あきらめさせてください)』
著者が喫煙者であったことは意外です。(今は吸わない)
人のたばこの煙が臭かった。人から、自分も吸えば臭いと感じなくなると言われて、ご自身も吸い始められたということだそうです。おろかなことです。
(つづく)
132ページ以降の記述からは得るものは少なかった。
本をジャケ買いする:本の中身ではなく、パッケージ(包装)デザインを気に入って購入すること。
学校での出来事について書いてあります。
学校は人生のゴールではありません。人生の通過点です。
学校でなにがあったかは、社会に出ると関係ありません。
社会に出て、日にちが経つごとに、学校という組織は、自分の人生からは遠ざかっていきます。
『比較』について書いてあります。相方の大久保さんと自分との比較です。
コンビのようで、コンビではない活動をされているそうです。
大久保さんとは、小学1年生のときからの付き合いだそうです。
まあ、いろいろあります。縁がある人とは長続きします。
スノードーム:置物。球形の透明容器に、人形や建物などが入っている。
出オチ:終わり芸人が舞台に出てきたとたん奇抜なかっこうや一発芸で笑いをとること。
人間ドックを受診した結果、著者は、100歳ぐらいまで生きることができるタイプだったそうです。
『解説 私が光浦さんに一目置く(いちもくおく。自分よりも優れていると認め敬意を払う)ようになった理由 清水ミチコ』
この部分を読んでいて思ったことです。
『人生は自分の居場所探し』。人生は、自分の居場所を探すための旅路(たびじ)です。
清水ミチコさんは、カナダバンクーバーにある光浦靖子さんのお宅を訪問しています。
光浦さんはバンクーバーでは、あきれるほどのびのびしていて、まるで憑き物(つきもの。人にのりうつって、災いや(わざわいや)不幸をもたらす霊)でも落ちたかのようだったそうです。
全身に充実感と幸福感が現れていたそうです。
五十代で単身海外留学するという、ほかの人から見て、不思議に見えることでも、本人にとっては、精神衛生上の安定を維持していくためには、だいじなことなのです。