2012年02月11日

蝉しぐれ テレビドラマ第1話~第7話 ケーブルTV録画

蝉しぐれ テレビドラマ第1話~第7話 ケーブルTV録画

 テレビドラマと映画があります。両方録画してくれました。ドラマのほうがいいそうです。50分もので7本連続になります。第7話はなかったほうがよかった。不倫話になります。牧文四郎の妻せつさんが可哀相です。田んぼでタニシをとって味噌汁の具にしてくれた美談がだいなしです。
 江戸時代の東北地方、海坂藩(うなさか藩)です。この物語には2本の柱があります。ひとつは、文四郎とおふくとの「純愛」です。好きどおしだったのに結婚できなかった。おふくはお殿様の側室(一夫多妻制の正妻ではない女性)となった。こどもも産まれています。何十年もが経過して今ふたりは向かい合って回想しています。もうひとつの柱は「仇討ち(あだうち)」です。文四郎の父親は藩内の派閥争いに巻きこまれて理不尽な切腹を強(し)いられました。
 わたしは素直ではない人間ですから、ストーリーをそのまま吸収することができません。おふくが殿様の御殿(ごてん)に輿入れ(こしいれ、嫁入り)する前にふたりはできていたに違いありません。それから、現代でいうところの婚姻届を出していたとしてもそれは紙切れです。人間の気持は紙切れに左右されません。
 見所として「秘剣村雨(むらさめ)」という剣法があります。文四郎は刺客(しきゃく、殺し屋)から身を守るために事前の闘いでわざと負けました。秘剣村雨を使いませんでした。将来(未来)のために現在(いま)、意図的に負けるという気構えは日常生活でも必要です。我慢です。ひとつ我慢すれば、ふたついいことがあります。
 正義を貫く時代劇です。対立が描かれます。登場人物がふたりいれば対立が始まります。3人いるとややこしくなります。上下関係がからまってきます。集団になると特定グループの利益を獲得するためにグループ外の人間を切り捨てます。内乱が勃発(ぼっぱつ)します。
 ナレーションはなくてもよかった。説明されると想像力が退化します。50年ぐらい前、まだ幼児だった頃、自宅の近所に武士が住んでいました。わたしは彼(老人)の隣でおちゃんこ(正座)をしていました。老人は日本刀を抜いて、パウダーのような粉をぽんぽんと刃(は)にあてて刀(かたな)の手入れをしていました。武士の末裔(まつえい、子孫もしくは本当の幕末の武士だった)だったのでしょう。
 今は使わなくなった言葉で心に残ったセリフ回しを書いて終わりにします。「往生際が悪い(おうじょうぎわがわるい)」、「おだぶつ」、「励め!」、「よくぞ申した。」、「○○家(け)」

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