2021年06月30日
望み 邦画DVD
望み 邦画DVD 2020年公開
石川一登:堤真一 建築士
石川貴代美:石田ゆり子 石川一登の妻 出版編集事務
石川規士(いしかわ・ただし):岡田健史(おかだ・けんし) 長男 高校生
石川雅(いしかわ・みやび):清原果耶(きよはら・かや) 長女 中学生
自分の息子がもしかしたら殺人犯人かもしれないというお話です。
自宅を建築注文取りPRのためのモデルルームにした映像からスタートします。
自宅には、リアルな家族が住んでいるわけで、そこに顧客の訪問があります。けっこうやばそうな親子関係です。高校生になったら、こどもは居候(いそうろう)だと思って他人扱いしたほうがいい。
なんだか不幸そうな家庭です。父親がワンマンな暴君なのか。
いずれこどもはこの家を出て行くだろうと思いながら観ていたら、たいへんなことになってしまいました。
暗くなりそうです。ドラマだと思って観ないと、気が重くなりそうです。
十代の若い男の遺体が発見されます。
長男の言葉「やらなきゃこっちがやられる」
感情論は通じない法的な犯罪捜査の世界です。
演劇みたいになってきました。
映画のタイトル「望み」というのは、自分のこどもが殺人事件の加害者ではないことを望むということなのか。
刃物を人に向けると、刃物を向けた人間の人生がふっとびます。向けた人間の親族も同様です。
マスコミが自宅に押し寄せます。
なんだか、こういうことが現実の類似事件でもあるような。
長男が家を出たまま帰ってきません。
だって警察は何も教えてくれないじゃないのという母親の苦しい叫びがあります。
規士(長男ただし)は、どこにいるのだろう。長男がのこした言葉として「だいじょうぶ。たいしたことやない」
マスコミの迷惑行為があります。どうしたらいいのだろう。迷惑行為の事実を記録して弁護士に相談して、テレビ局や週刊誌を訴えることになるのか。
「お兄ちゃんが、犯人ではない方がいい」→お兄ちゃんが被害者であったほうがいい。(だとすれば、兄は死んでいる)
いままでに、あってもよかった設定のドラマです。
母方祖母の言葉がいい。「(長男ただしのこと)たっちゃんを守る覚悟をしなさい」
腹を痛めて産んだ母親が息子の無実を信じられなければ、だれが息子を信じてくれるのか。
長女の志望高校受験をさまたげる理由はありません。
長男はどこに行ってしまったのだろう。12月に行方不明になって、今はもう翌年の1月です。生存反応の雰囲気がありません。
第三の枝として、長男は、加害者でも被害者でもないとう設定が考えられます。
情報を丸のみしたくありません。
何がしたかったのだろう。
学校って何をするところなのだろうか。
あわせて、家の建物の外観の立派さって何だろう。
外見(外観)だけが立派でも、中身がありません。
攻撃してくる人もあれば、味方になってくれる人もあります。
おかあさんは一生懸命いまだに姿の見えない息子への差し入れのおかずをつくっています。おかあさんは、頭がおかしくなっているように見えます。
どうしてみんながんこなのだろう。選択肢は無数にあるのに。
息子は案外自宅の自室に隠れているんじゃなかろうか。
「何もしなければ、何もできないおとなになる」(伏線としてのセリフ)」は効果よしです。
クラシック音楽を聴いているような情景です。
迫力ある一作でした。
こどもというものは、勉強ができるとかできないとか。運動ができるとか、できないとか、そういうことはひとまず横に置いといて、とりあえず生きていてくれればそれでいい。親のわが子に対する気持ちです。
最後のほうにある事件内容の説明部分はなくても良かった。かえって、間延びした時間帯で、感動が薄まりました。もっと簡略な説明でもいい。
セリフと心情とが一致しない心理があります。人間を深く描いてあります。
石川一登:堤真一 建築士
石川貴代美:石田ゆり子 石川一登の妻 出版編集事務
石川規士(いしかわ・ただし):岡田健史(おかだ・けんし) 長男 高校生
石川雅(いしかわ・みやび):清原果耶(きよはら・かや) 長女 中学生
自分の息子がもしかしたら殺人犯人かもしれないというお話です。
自宅を建築注文取りPRのためのモデルルームにした映像からスタートします。
自宅には、リアルな家族が住んでいるわけで、そこに顧客の訪問があります。けっこうやばそうな親子関係です。高校生になったら、こどもは居候(いそうろう)だと思って他人扱いしたほうがいい。
なんだか不幸そうな家庭です。父親がワンマンな暴君なのか。
いずれこどもはこの家を出て行くだろうと思いながら観ていたら、たいへんなことになってしまいました。
暗くなりそうです。ドラマだと思って観ないと、気が重くなりそうです。
十代の若い男の遺体が発見されます。
長男の言葉「やらなきゃこっちがやられる」
感情論は通じない法的な犯罪捜査の世界です。
演劇みたいになってきました。
映画のタイトル「望み」というのは、自分のこどもが殺人事件の加害者ではないことを望むということなのか。
刃物を人に向けると、刃物を向けた人間の人生がふっとびます。向けた人間の親族も同様です。
マスコミが自宅に押し寄せます。
なんだか、こういうことが現実の類似事件でもあるような。
長男が家を出たまま帰ってきません。
だって警察は何も教えてくれないじゃないのという母親の苦しい叫びがあります。
規士(長男ただし)は、どこにいるのだろう。長男がのこした言葉として「だいじょうぶ。たいしたことやない」
マスコミの迷惑行為があります。どうしたらいいのだろう。迷惑行為の事実を記録して弁護士に相談して、テレビ局や週刊誌を訴えることになるのか。
「お兄ちゃんが、犯人ではない方がいい」→お兄ちゃんが被害者であったほうがいい。(だとすれば、兄は死んでいる)
いままでに、あってもよかった設定のドラマです。
母方祖母の言葉がいい。「(長男ただしのこと)たっちゃんを守る覚悟をしなさい」
腹を痛めて産んだ母親が息子の無実を信じられなければ、だれが息子を信じてくれるのか。
長女の志望高校受験をさまたげる理由はありません。
長男はどこに行ってしまったのだろう。12月に行方不明になって、今はもう翌年の1月です。生存反応の雰囲気がありません。
第三の枝として、長男は、加害者でも被害者でもないとう設定が考えられます。
情報を丸のみしたくありません。
何がしたかったのだろう。
学校って何をするところなのだろうか。
あわせて、家の建物の外観の立派さって何だろう。
外見(外観)だけが立派でも、中身がありません。
攻撃してくる人もあれば、味方になってくれる人もあります。
おかあさんは一生懸命いまだに姿の見えない息子への差し入れのおかずをつくっています。おかあさんは、頭がおかしくなっているように見えます。
どうしてみんながんこなのだろう。選択肢は無数にあるのに。
息子は案外自宅の自室に隠れているんじゃなかろうか。
「何もしなければ、何もできないおとなになる」(伏線としてのセリフ)」は効果よしです。
クラシック音楽を聴いているような情景です。
迫力ある一作でした。
こどもというものは、勉強ができるとかできないとか。運動ができるとか、できないとか、そういうことはひとまず横に置いといて、とりあえず生きていてくれればそれでいい。親のわが子に対する気持ちです。
最後のほうにある事件内容の説明部分はなくても良かった。かえって、間延びした時間帯で、感動が薄まりました。もっと簡略な説明でもいい。
セリフと心情とが一致しない心理があります。人間を深く描いてあります。
2021年06月29日
喜劇 愛妻物語 邦画DVD
喜劇 愛妻物語 邦画DVD 2020年公開
二か月してない。月に1~2回したい。(これが、一本の筋となって、最後まで貫かれます)
無職ともいえなくはないシナリオライターをしている夫のひとり語りで始まります。(シナリオライターとしての仕事が長期間ない。妻に養われているヒモ状態です。夫は、年収50万円以下のパート仕事はしているようです。ただ、夫は、以前働いていたスーパーらしきお店で、大久保佳代子さんにもてあそばれています)
柳田豪太:主人公。濱田岳さん(以前ポテチという映画でその演技に感嘆しました。芸達者な役者さんです)
柳田チカ:主人公の妻。何かはわかりませんでしたが仕事はしています。水川あさみさん。水川あさみさんは、先日テレビ番組鶴瓶(つるべ)の「チマタの噺(はなし)」でインタビューを観ました。がらっぱちで明るい女優さんでびっくりしました。この映画では熱演でした。
柳田アキ:柳田夫婦の長女。新津ちせさん。設定は、小学三年生ぐらいに見えます。「パプリカ」を歌っているこどもメンバーのうちのひとりだそうです。
映画界とかドラマ界の内輪話のようです。
「学童へお迎えに行ってね!(小学生の放課後学童保育所)」は生々しい。(なまなましい。自分にもお迎えに行っていた体験あり)
夫が車の運転ができないのはつらい。免許をとりに行かないのだろうか。あわせて、物書きの仕事をしているのにパソコンのソフトである「ワード」も打てない。習いにいかないのだろうか。(ラストで理解できたのですが、ご主人の手書きの原稿を奥さんがパソコン入力しながら推敲(すいこう。チェック)されています)
このご夫婦に、こどもさんがいて良かった。(娘のアキちゃん)
青春18きっぷ:JRの5日間乗り放題の格安切符(条件あり)¥12,050-
夫婦げんかがらみのブラックユーモア(後ろ向きな笑い)です。ときにせつなくなります。
貧乏家族の三人劇です。
おもしろくて楽しい家族です。
奥さんはアル中気味です。
奥さんがハンドルを握る軽自動車のレンタカーが発進しないのは、サイドブレーキを解除していないからではなかろうか。左足での足踏み式サイドブレーキかもしれません。奥さんは三年ぶりの車の運転だそうです。怖い。
合唱曲「すいかの名産地」が、なつかしい。小学生のときのバス旅行で何度も歌いました。
夫婦で、どっちが家事をやるかでケンカしているうちはまだかわいい。お金のことでケンカになるとみじめで情けなくなります。
(おかあさんは)いつも怒っているのね。
お金がなくても平和といえば平和な家族に見えなくもない。
だんなさんはひたすらおくさんとやりたい。対して、おくさんはやりたくない。
夫婦間の、ののしりあいは激しい。
死ね。ブタ、チクショー
ウルセェー
ふたりとも元気です。
こどもさんはタイヘンです。
大久保佳代子さんがおもしろい。
口喧嘩(くちげんか)ばっかり。何がよくて、この夫婦はふたりでいるのだろう。
だんなさんは、仕事をしていないからヒマそうに見えますが、いろいろと大変そうです。
コメディです。
子役さんは大変です。
別れてほしい。もう無理。ダメだよ。無理だよ。<個人的な話ですが、わたしの信条(固く信じている事)です。もうだめだは、まだいける。限界だは、さあ、ここからだ>です。
だんなさんは、がんばっているようには見えません。奥さんが叩きつけるように言います。『おまえには泣く資格がない』そのとおりです。
奥さんのお尻からのププーは予想どおりでした。
BGMがどこかの映画かドラマで使用されていた曲で、既視感というか聴いたことがある映像シーンでした。『阿修羅のごとく(あしゅらのごとく)』ですな。向田邦子作品「思い出トランプ」と重なるような類似の空気感があります。男女間には、捨てたくても捨てられないものがあるのです。
BGMのほうは、うーむ。悪くはありませんが、別の作品のイメージが湧いて気が散るので、別の曲のほうが良かった。
二か月してない。月に1~2回したい。(これが、一本の筋となって、最後まで貫かれます)
無職ともいえなくはないシナリオライターをしている夫のひとり語りで始まります。(シナリオライターとしての仕事が長期間ない。妻に養われているヒモ状態です。夫は、年収50万円以下のパート仕事はしているようです。ただ、夫は、以前働いていたスーパーらしきお店で、大久保佳代子さんにもてあそばれています)
柳田豪太:主人公。濱田岳さん(以前ポテチという映画でその演技に感嘆しました。芸達者な役者さんです)
柳田チカ:主人公の妻。何かはわかりませんでしたが仕事はしています。水川あさみさん。水川あさみさんは、先日テレビ番組鶴瓶(つるべ)の「チマタの噺(はなし)」でインタビューを観ました。がらっぱちで明るい女優さんでびっくりしました。この映画では熱演でした。
柳田アキ:柳田夫婦の長女。新津ちせさん。設定は、小学三年生ぐらいに見えます。「パプリカ」を歌っているこどもメンバーのうちのひとりだそうです。
映画界とかドラマ界の内輪話のようです。
「学童へお迎えに行ってね!(小学生の放課後学童保育所)」は生々しい。(なまなましい。自分にもお迎えに行っていた体験あり)
夫が車の運転ができないのはつらい。免許をとりに行かないのだろうか。あわせて、物書きの仕事をしているのにパソコンのソフトである「ワード」も打てない。習いにいかないのだろうか。(ラストで理解できたのですが、ご主人の手書きの原稿を奥さんがパソコン入力しながら推敲(すいこう。チェック)されています)
このご夫婦に、こどもさんがいて良かった。(娘のアキちゃん)
青春18きっぷ:JRの5日間乗り放題の格安切符(条件あり)¥12,050-
夫婦げんかがらみのブラックユーモア(後ろ向きな笑い)です。ときにせつなくなります。
貧乏家族の三人劇です。
おもしろくて楽しい家族です。
奥さんはアル中気味です。
奥さんがハンドルを握る軽自動車のレンタカーが発進しないのは、サイドブレーキを解除していないからではなかろうか。左足での足踏み式サイドブレーキかもしれません。奥さんは三年ぶりの車の運転だそうです。怖い。
合唱曲「すいかの名産地」が、なつかしい。小学生のときのバス旅行で何度も歌いました。
夫婦で、どっちが家事をやるかでケンカしているうちはまだかわいい。お金のことでケンカになるとみじめで情けなくなります。
(おかあさんは)いつも怒っているのね。
お金がなくても平和といえば平和な家族に見えなくもない。
だんなさんはひたすらおくさんとやりたい。対して、おくさんはやりたくない。
夫婦間の、ののしりあいは激しい。
死ね。ブタ、チクショー
ウルセェー
ふたりとも元気です。
こどもさんはタイヘンです。
大久保佳代子さんがおもしろい。
口喧嘩(くちげんか)ばっかり。何がよくて、この夫婦はふたりでいるのだろう。
だんなさんは、仕事をしていないからヒマそうに見えますが、いろいろと大変そうです。
コメディです。
子役さんは大変です。
別れてほしい。もう無理。ダメだよ。無理だよ。<個人的な話ですが、わたしの信条(固く信じている事)です。もうだめだは、まだいける。限界だは、さあ、ここからだ>です。
だんなさんは、がんばっているようには見えません。奥さんが叩きつけるように言います。『おまえには泣く資格がない』そのとおりです。
奥さんのお尻からのププーは予想どおりでした。
BGMがどこかの映画かドラマで使用されていた曲で、既視感というか聴いたことがある映像シーンでした。『阿修羅のごとく(あしゅらのごとく)』ですな。向田邦子作品「思い出トランプ」と重なるような類似の空気感があります。男女間には、捨てたくても捨てられないものがあるのです。
BGMのほうは、うーむ。悪くはありませんが、別の作品のイメージが湧いて気が散るので、別の曲のほうが良かった。
2021年06月28日
さんかく窓の外側は夜 邦画DVD
さんかく窓の外側は夜 邦画DVD 2021年公開
冷川理人(ひやかわ・りひと):岡田将生(おかだ・まさき) 除霊師
三角康介(みかど・こうすけ):志尊淳(しそん・じゅん) 霊が見える書店員
非浦英莉可(ひうら・えりか):平手友梨奈 呪い師 女子高生
半澤日路輝(はんざわ・ひろき):滝藤賢一
スリラーか。幽霊が見える。鑑賞者に恐怖感を与える作品です。
職場のパワハラが原因で飛び降り自殺をして死んだ男性の幽霊が出てきます。
血が流れるムービーか。
そして刑事が登場しました。
お庭にある池があんなに深いとは思えません。
冷川さん(ひやかわさん)と三角さん(みかどさん)のふたり芝居が続きます。
照明が暗いダイニングルームでの母親と息子の会話があります。
映画「シックス・センス」とか「冷たい熱帯魚」の世界です。
なんだかおぞましいのね。(ぞっとするイヤな感じ)
こおいう、おどろおどろしい世界か。(不気味で恐ろしくすさまじい)
「つながっていきましょう」というセリフあり。
三人劇になってきました。
連続殺人事件の犯人が自殺して、犯人によって殺された被害者の遺体の一部が見つからないから遺体の一部を探す。
オエッとくるシーンもあり。
結末はどうするのだろう。
呪って(のろって)殺す。
あの人は、呪われて死ぬ。(あなたが、今殺さなくても、人間はだれでも最後は死にます)
こういう世界が好きな人がいるのか。
ボーイズラブ(男性同士のラブ)もあるのか。
三角(さんかく)とは「結界」なのか。結界(けっかい):神秘的な空間。亡くなった人の霊が見える。
洋画「エクソシスト」みたい。エクソシスト:悪魔祓い(あくまばらい)
中学生の時にいなか町の映画館で観ました。超満員でした。
過去にとらわれています。
過去を変えることはできません。
「断捨離(過去を捨てる)」することが除霊になるのではなかろうか。
暗示です。
「穢れを集める」(けがれをあつめる。意味不明でした。不純な状態を集める?)
「呪ってやる」
「対立」という人間界のありようをさらけだして「悪意」を表現する作品なのだというメッセージを受け取りました。
カレイドスコープ(万華鏡:まんげきょう)
幽霊が見えたとして、見えることが日常になれば、平凡な毎日が過ぎていくだけです。刺激はなくなります。洋画「シックス・センス」のぼうやの顔が思い浮かびました。
冷川理人(ひやかわ・りひと):岡田将生(おかだ・まさき) 除霊師
三角康介(みかど・こうすけ):志尊淳(しそん・じゅん) 霊が見える書店員
非浦英莉可(ひうら・えりか):平手友梨奈 呪い師 女子高生
半澤日路輝(はんざわ・ひろき):滝藤賢一
スリラーか。幽霊が見える。鑑賞者に恐怖感を与える作品です。
職場のパワハラが原因で飛び降り自殺をして死んだ男性の幽霊が出てきます。
血が流れるムービーか。
そして刑事が登場しました。
お庭にある池があんなに深いとは思えません。
冷川さん(ひやかわさん)と三角さん(みかどさん)のふたり芝居が続きます。
照明が暗いダイニングルームでの母親と息子の会話があります。
映画「シックス・センス」とか「冷たい熱帯魚」の世界です。
なんだかおぞましいのね。(ぞっとするイヤな感じ)
こおいう、おどろおどろしい世界か。(不気味で恐ろしくすさまじい)
「つながっていきましょう」というセリフあり。
三人劇になってきました。
連続殺人事件の犯人が自殺して、犯人によって殺された被害者の遺体の一部が見つからないから遺体の一部を探す。
オエッとくるシーンもあり。
結末はどうするのだろう。
呪って(のろって)殺す。
あの人は、呪われて死ぬ。(あなたが、今殺さなくても、人間はだれでも最後は死にます)
こういう世界が好きな人がいるのか。
ボーイズラブ(男性同士のラブ)もあるのか。
三角(さんかく)とは「結界」なのか。結界(けっかい):神秘的な空間。亡くなった人の霊が見える。
洋画「エクソシスト」みたい。エクソシスト:悪魔祓い(あくまばらい)
中学生の時にいなか町の映画館で観ました。超満員でした。
過去にとらわれています。
過去を変えることはできません。
「断捨離(過去を捨てる)」することが除霊になるのではなかろうか。
暗示です。
「穢れを集める」(けがれをあつめる。意味不明でした。不純な状態を集める?)
「呪ってやる」
「対立」という人間界のありようをさらけだして「悪意」を表現する作品なのだというメッセージを受け取りました。
カレイドスコープ(万華鏡:まんげきょう)
幽霊が見えたとして、見えることが日常になれば、平凡な毎日が過ぎていくだけです。刺激はなくなります。洋画「シックス・センス」のぼうやの顔が思い浮かびました。
2021年06月25日
太川&蛭子の旅バラ路線バス乗継の旅 新潟から東尋坊 再放送
太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)の旅バラ 新潟県高田城から福井県東尋坊(とうじんぼう)
北陸4県(新潟-富山-石川-福井) ローカル路線バス乗継の旅 ゲスト:遼河はるひ(りょうが・はるひ) 2019年10月放送分の再放送
以前観たことがありますが、何度観ても楽しい。
今回見直して、見落としていたところ、勘違いしていたところもありました。
蛭子能収さんは、顔色がよくありません。白っぽいです。しゃべりはいつもどおりですが、表情が以前よりなくなっています。
似た者同士の蛭子能収さんと遼河はるひさん語録
①(ギャンブル好きのえびすさん、東尋坊(とうじんぼう)の近くの)競艇場には行ったことがある。
②(えびすさん。太川さんが自撮りをしようとして)うわーっ! (太川陽介さんと遼河はるひさんの)ふたりで撮るの? 「(太川陽介さんが)三人だよ!!」 その前に遼河はるひさんからふたりに、(わたしにとっては、恋愛とか不倫の)ふたりとも対象(者)じゃないわよみたいな言動あり。
③(遼河はるひさんが、宝塚歌劇団を対談後の仕事で)レンコン掘りとか、無人島ロケをやったことがある。自分は宝塚で三番手だった。宝塚歌劇団のトップ(スター)は、きっとそんなことはやらない。(蛭子能収さんが無人島でトイレはどうしたの?)「岩陰で……」遼河はるひさんは、はっはっはと笑います。
太川陽介さんはいつも真剣にバス路線と時刻調査に取り組んでいます。
上越市立水族博物館のマゼランペンギンがかわいい。
南極にいるのが、アデリーペンギンとコウテイペンギン。
インド洋南部と南太平洋にいるのが、イワトビペンギン
マゼランペンギンは、南アメリカ大陸の太平洋岸とフォークランド諸島
フンボルトペンギンが、ペルー、チリあたり。
④(水族館の水槽の底でスキューバーダイビングのかっこうをして清掃している職員を蛭子能収さんが見て)不思議なショーをやってる。
⑤トイレ騒動あり。蛭子能収さんが、手を洗ったあと、ズボンのおしりで手をふくので、ズボンのおしり部分が濡れている。もうひとつは、電動ボタン式の扉で入って、出るときに扉が開かないと大さわぎ。太川陽介さんが何も知らずに力であける。あとで、トイレの中に扉を開けるためのボタンがあったことを知る。
すごいなあ。日本海の海沿いにある堤防道を歩く三人です。夕映えがきれい。
富山県宇奈月温泉(うなづきおんせん)では、30年ぐらい前に宿泊したことがあるのを思い出しました。なつかしい。
三人がなんとか見つけたホテルで、遼河はるひさんが、ベッドにダイビングしたのがおもしろかった。
宝塚ファンの女子高生が、通学途中のバス車内で偶然タカラジェンヌの遼河はるひさんとそばの席になって、感激のあまり涙していたのに自分もつられてもらい泣きをしてしまいました。なんというか、つらいことがいろいろあっても、生きてて良かったなと思う偶然の瞬間があります。あきらめていた夢がかなったり、美しい景色を観たり、おいしいものを口にしたときなどです。
極端な話になると、自殺を思いとどまった人が、その後、自分はやっぱり生きていて良かったなと思うことがあると信じています。たしかそんなことを、邦画「男はつらいよ」のなかで、寅さん役の渥美清さんが甥っ子役の吉岡秀隆さんに話していました。
タカラジェンヌ:宝塚歌劇団の団員の愛称
⑥(蛭子能収さんがバス停名「木下新(きのしたしん)」を)人の名前みたい。
⑦(2時間じっとバスが来るのを待つか、ゆっくり目的地に向けて歩くかの話し合いのあと)遼河はるひさんを「姫」と呼び、蛭子能収さんを「殿」と呼びながら歩く三人連れのようす。
⑧(ギャンブル好きの蛭子能収さんが歩いていて)「麻雀(マージャン)」という大きな看板にかぶりつく。(うれしくて大騒ぎする)
⑨(バスの中で蛭子能収さんが遼河はるひさんの似顔絵を描いたけれど)美しくもかわいらしくもない絵ができあがる。蛭子能収さんの言葉が「なるべく美人に描いたつもり」
⑩(蛭子能収さんがホテルに電話して泊まりの交渉中に)「全室満車?!(満室のこと)」
いろいろ楽しかったです。
ふと、蛭子能収さんの言動というのは、バスケットボールマンガ「スラムダンク」に出てくる初期の頃の桜木花道の言動に似ていると思い浮かべました。
(2019年10月のときの感想)
太川陽介&蛭子能収のローカル路線バス乗り継ぎの旅
新潟県上越市~福井県東尋坊 テレビ番組
ゴールである東尋坊の手前20kmぐらいで先へ行けなくなって失敗に終わりましたが、けっこう楽しめました。
ゲストは、元宝塚の遼河はるひ(りょうが・はるひさん。テレビ番組のしくじり先生で生徒の席に座っていました)さんで、蛭子能収さんと個性が似ていて笑えました。
いくつかの笑いを振り返ります。
蛭子さんがトイレのあと、濡れた手をズボンのお尻の部分でふくので、ズボンが濡れていた。
ふたりが「バス旅ゴールをめざすぞ!の目標達成の意欲」がない。(まあ、ゴールできなくても番組が成立すればいいという考え方はあります。番組は、ひたすら、太川陽介さんの責任感と前進する意欲にかかっています)
蛭子さんが、出会ったおじいさんと、「ふたりともおなじミサンガ(腕輪)をしている」と盛り上がる。
蛭子さんが、ボタンを押して入る方式のトイレにボタンを押して入ったあと、トイレから出られなくなる。内側にあるボタンを押さずに、太川陽介さんが、無理やり手でドアを開ける。蛭子さんは、ドアが重いと嘆く。
蛭子さんも遼河さんも、刺身は食べない。パンとやきそばが好き。
蛭子さんが、バス停の名称「木下新」を人の名前だと言う。
蛭子さんの描いた遼河はるひさんの似顔絵において、えくぼが、ほうれい線に見える。
そのほか、以前鉄道の旅で出会ったヒスイのおじさんと再会する。(縁がある人とは何度でも出会います)
よく歩きました。日本中の各地に足跡を残すおふたりです。
遼河はるひさんが、バスの中で、宝塚歌劇団が好きな女子高生にした話が良かった。「人生のすべてで使う根性をそこで(宝塚歌劇団で)使い切った」
北陸4県(新潟-富山-石川-福井) ローカル路線バス乗継の旅 ゲスト:遼河はるひ(りょうが・はるひ) 2019年10月放送分の再放送
以前観たことがありますが、何度観ても楽しい。
今回見直して、見落としていたところ、勘違いしていたところもありました。
蛭子能収さんは、顔色がよくありません。白っぽいです。しゃべりはいつもどおりですが、表情が以前よりなくなっています。
似た者同士の蛭子能収さんと遼河はるひさん語録
①(ギャンブル好きのえびすさん、東尋坊(とうじんぼう)の近くの)競艇場には行ったことがある。
②(えびすさん。太川さんが自撮りをしようとして)うわーっ! (太川陽介さんと遼河はるひさんの)ふたりで撮るの? 「(太川陽介さんが)三人だよ!!」 その前に遼河はるひさんからふたりに、(わたしにとっては、恋愛とか不倫の)ふたりとも対象(者)じゃないわよみたいな言動あり。
③(遼河はるひさんが、宝塚歌劇団を対談後の仕事で)レンコン掘りとか、無人島ロケをやったことがある。自分は宝塚で三番手だった。宝塚歌劇団のトップ(スター)は、きっとそんなことはやらない。(蛭子能収さんが無人島でトイレはどうしたの?)「岩陰で……」遼河はるひさんは、はっはっはと笑います。
太川陽介さんはいつも真剣にバス路線と時刻調査に取り組んでいます。
上越市立水族博物館のマゼランペンギンがかわいい。
南極にいるのが、アデリーペンギンとコウテイペンギン。
インド洋南部と南太平洋にいるのが、イワトビペンギン
マゼランペンギンは、南アメリカ大陸の太平洋岸とフォークランド諸島
フンボルトペンギンが、ペルー、チリあたり。
④(水族館の水槽の底でスキューバーダイビングのかっこうをして清掃している職員を蛭子能収さんが見て)不思議なショーをやってる。
⑤トイレ騒動あり。蛭子能収さんが、手を洗ったあと、ズボンのおしりで手をふくので、ズボンのおしり部分が濡れている。もうひとつは、電動ボタン式の扉で入って、出るときに扉が開かないと大さわぎ。太川陽介さんが何も知らずに力であける。あとで、トイレの中に扉を開けるためのボタンがあったことを知る。
すごいなあ。日本海の海沿いにある堤防道を歩く三人です。夕映えがきれい。
富山県宇奈月温泉(うなづきおんせん)では、30年ぐらい前に宿泊したことがあるのを思い出しました。なつかしい。
三人がなんとか見つけたホテルで、遼河はるひさんが、ベッドにダイビングしたのがおもしろかった。
宝塚ファンの女子高生が、通学途中のバス車内で偶然タカラジェンヌの遼河はるひさんとそばの席になって、感激のあまり涙していたのに自分もつられてもらい泣きをしてしまいました。なんというか、つらいことがいろいろあっても、生きてて良かったなと思う偶然の瞬間があります。あきらめていた夢がかなったり、美しい景色を観たり、おいしいものを口にしたときなどです。
極端な話になると、自殺を思いとどまった人が、その後、自分はやっぱり生きていて良かったなと思うことがあると信じています。たしかそんなことを、邦画「男はつらいよ」のなかで、寅さん役の渥美清さんが甥っ子役の吉岡秀隆さんに話していました。
タカラジェンヌ:宝塚歌劇団の団員の愛称
⑥(蛭子能収さんがバス停名「木下新(きのしたしん)」を)人の名前みたい。
⑦(2時間じっとバスが来るのを待つか、ゆっくり目的地に向けて歩くかの話し合いのあと)遼河はるひさんを「姫」と呼び、蛭子能収さんを「殿」と呼びながら歩く三人連れのようす。
⑧(ギャンブル好きの蛭子能収さんが歩いていて)「麻雀(マージャン)」という大きな看板にかぶりつく。(うれしくて大騒ぎする)
⑨(バスの中で蛭子能収さんが遼河はるひさんの似顔絵を描いたけれど)美しくもかわいらしくもない絵ができあがる。蛭子能収さんの言葉が「なるべく美人に描いたつもり」
⑩(蛭子能収さんがホテルに電話して泊まりの交渉中に)「全室満車?!(満室のこと)」
いろいろ楽しかったです。
ふと、蛭子能収さんの言動というのは、バスケットボールマンガ「スラムダンク」に出てくる初期の頃の桜木花道の言動に似ていると思い浮かべました。
(2019年10月のときの感想)
太川陽介&蛭子能収のローカル路線バス乗り継ぎの旅
新潟県上越市~福井県東尋坊 テレビ番組
ゴールである東尋坊の手前20kmぐらいで先へ行けなくなって失敗に終わりましたが、けっこう楽しめました。
ゲストは、元宝塚の遼河はるひ(りょうが・はるひさん。テレビ番組のしくじり先生で生徒の席に座っていました)さんで、蛭子能収さんと個性が似ていて笑えました。
いくつかの笑いを振り返ります。
蛭子さんがトイレのあと、濡れた手をズボンのお尻の部分でふくので、ズボンが濡れていた。
ふたりが「バス旅ゴールをめざすぞ!の目標達成の意欲」がない。(まあ、ゴールできなくても番組が成立すればいいという考え方はあります。番組は、ひたすら、太川陽介さんの責任感と前進する意欲にかかっています)
蛭子さんが、出会ったおじいさんと、「ふたりともおなじミサンガ(腕輪)をしている」と盛り上がる。
蛭子さんが、ボタンを押して入る方式のトイレにボタンを押して入ったあと、トイレから出られなくなる。内側にあるボタンを押さずに、太川陽介さんが、無理やり手でドアを開ける。蛭子さんは、ドアが重いと嘆く。
蛭子さんも遼河さんも、刺身は食べない。パンとやきそばが好き。
蛭子さんが、バス停の名称「木下新」を人の名前だと言う。
蛭子さんの描いた遼河はるひさんの似顔絵において、えくぼが、ほうれい線に見える。
そのほか、以前鉄道の旅で出会ったヒスイのおじさんと再会する。(縁がある人とは何度でも出会います)
よく歩きました。日本中の各地に足跡を残すおふたりです。
遼河はるひさんが、バスの中で、宝塚歌劇団が好きな女子高生にした話が良かった。「人生のすべてで使う根性をそこで(宝塚歌劇団で)使い切った」
2021年06月24日
おとなの事情スマホをのぞいたら 邦画DVD
おとなの事情スマホをのぞいたら 邦画DVD 2021年公開
コメディだと聞いて楽しみにして観ました。
結果としては、雰囲気が暗かった。ブラックユーモアです。
登場するのは、三組の夫婦と一人の独身男性で、合計七人です。
六甲絵里:鈴木保奈美 精神科医 娘がひとり
六甲隆:益岡徹 美容外科医
園山薫:常盤貴子 パート主婦 こども三人
園山零士:田口浩正 弁護士補佐事務職
向井杏:木南晴夏(きなみ・はるか) 獣医
向井幸治:渕上泰史 カフェレストラン雇われ店長
小山三平:東山紀之
テーブルを囲んでの食事風景です。
ひとりの提案で、各自のスマホをテーブルの上に置くことになります。
スマホに着信があったら周囲に公開でスマホに出ます。
なにもいやしいことはない。隠し事はないということを全員の前で証明するのです。
<登場人物たちがスマホを鞄から出したときにふと思い出したことがあります。複数の携帯電話を持っている人は浮気をしていると聞いたことがあります。だから、人には見られたくないスマホは隠して、だれに見られてもいいきれいなスマホを出すという手段もあると。(このことは映画では出てきませんでした)>
①転職とトランスジェンダーの話(生まれた時からの性の不一致)
ウソにのっかるという話の展開ですが、これからどうなるのだろうか。
コントか漫才のようです。おもしろい。
この日に、たまたま読み終えた本が「兄の名は、ジェシカ」というトランスジェンダーの本だったので、本の内容とこの映画の内容が重なりました。
ややこしい。
映画を観ていて、ふと、この話は、なにがおもしろいのだろうと思う瞬間がありました。
性の不一致を隠さずに公開すると、この話は成り立たなくなります。
この映画もタバコシーンがあるのか…… ふーっ。(ストーリーの流れとしてどうしても喫煙シーンを設定しなければならないようになっています。なにか、映画製作にあたって、補助金とか助成金をもらうときに、たばこ税収入を確保するために必ず喫煙シーンを入れなさいというような条件でもあるのだろうか。それぐらい疑うように、ほとんどの日本映画には喫煙シーンが入れてあります。禁煙健康社会が浸透している今、異常な感じがします)
②なにかを、はいてる、はいてないの話が出ます。
③妊娠話
暗い話が続きます。ブラックユーモアです。(道徳やタブー(してはならない決まりごと)にふれる。陰気、陰湿)
④奥さんが、ムカつきます。
舞台劇のようです。
⑤ご懐妊と不妊治療の話
こんがらがっています。だからといって「もう帰るわ」という話にはならない。
⑥メールで興信所から報告が届きます。
どんどん暗くなります。どう結末をもっていくのだろう。最後は明るくまとめるのが物語の定番です。
『世界中、勝ち負けばかり…… もう、やめよう』
⑦役者さんの演技力に助けられている脚本です。
どうしたらいいのか(笑うしかない)
ここで、タバコシーンがどうしても必要だったわけね。暴力事件発生です。
細かい話です。
後半は理屈っぽい。
大型台風に被災して、三日間閉じ込められて、助け合ったメンバーなのか。あとひとりはだれ?(ここには書きません)
そういうおさまり方をするのか。
先日別の映画を観たときの感想ですが、この映画にも共通します。
不条理なこと(あるべき姿に反していること)、理不尽なこと(避けることが無理な圧力に屈すること)、不合理なこと(理屈にあわないこと)に折り合いをつけて生きていくのがおとなの世界です。
おとなの事情は、おとなの世界でもあります。
「思い出」で支え合う。
コンビーフが強調されています。
類似の映画として「キサラギ」とか「十二人の怒れる男」「12人の優しい日本人」のパターンでした。
コメディだと聞いて楽しみにして観ました。
結果としては、雰囲気が暗かった。ブラックユーモアです。
登場するのは、三組の夫婦と一人の独身男性で、合計七人です。
六甲絵里:鈴木保奈美 精神科医 娘がひとり
六甲隆:益岡徹 美容外科医
園山薫:常盤貴子 パート主婦 こども三人
園山零士:田口浩正 弁護士補佐事務職
向井杏:木南晴夏(きなみ・はるか) 獣医
向井幸治:渕上泰史 カフェレストラン雇われ店長
小山三平:東山紀之
テーブルを囲んでの食事風景です。
ひとりの提案で、各自のスマホをテーブルの上に置くことになります。
スマホに着信があったら周囲に公開でスマホに出ます。
なにもいやしいことはない。隠し事はないということを全員の前で証明するのです。
<登場人物たちがスマホを鞄から出したときにふと思い出したことがあります。複数の携帯電話を持っている人は浮気をしていると聞いたことがあります。だから、人には見られたくないスマホは隠して、だれに見られてもいいきれいなスマホを出すという手段もあると。(このことは映画では出てきませんでした)>
①転職とトランスジェンダーの話(生まれた時からの性の不一致)
ウソにのっかるという話の展開ですが、これからどうなるのだろうか。
コントか漫才のようです。おもしろい。
この日に、たまたま読み終えた本が「兄の名は、ジェシカ」というトランスジェンダーの本だったので、本の内容とこの映画の内容が重なりました。
ややこしい。
映画を観ていて、ふと、この話は、なにがおもしろいのだろうと思う瞬間がありました。
性の不一致を隠さずに公開すると、この話は成り立たなくなります。
この映画もタバコシーンがあるのか…… ふーっ。(ストーリーの流れとしてどうしても喫煙シーンを設定しなければならないようになっています。なにか、映画製作にあたって、補助金とか助成金をもらうときに、たばこ税収入を確保するために必ず喫煙シーンを入れなさいというような条件でもあるのだろうか。それぐらい疑うように、ほとんどの日本映画には喫煙シーンが入れてあります。禁煙健康社会が浸透している今、異常な感じがします)
②なにかを、はいてる、はいてないの話が出ます。
③妊娠話
暗い話が続きます。ブラックユーモアです。(道徳やタブー(してはならない決まりごと)にふれる。陰気、陰湿)
④奥さんが、ムカつきます。
舞台劇のようです。
⑤ご懐妊と不妊治療の話
こんがらがっています。だからといって「もう帰るわ」という話にはならない。
⑥メールで興信所から報告が届きます。
どんどん暗くなります。どう結末をもっていくのだろう。最後は明るくまとめるのが物語の定番です。
『世界中、勝ち負けばかり…… もう、やめよう』
⑦役者さんの演技力に助けられている脚本です。
どうしたらいいのか(笑うしかない)
ここで、タバコシーンがどうしても必要だったわけね。暴力事件発生です。
細かい話です。
後半は理屈っぽい。
大型台風に被災して、三日間閉じ込められて、助け合ったメンバーなのか。あとひとりはだれ?(ここには書きません)
そういうおさまり方をするのか。
先日別の映画を観たときの感想ですが、この映画にも共通します。
不条理なこと(あるべき姿に反していること)、理不尽なこと(避けることが無理な圧力に屈すること)、不合理なこと(理屈にあわないこと)に折り合いをつけて生きていくのがおとなの世界です。
おとなの事情は、おとなの世界でもあります。
「思い出」で支え合う。
コンビーフが強調されています。
類似の映画として「キサラギ」とか「十二人の怒れる男」「12人の優しい日本人」のパターンでした。
2021年06月23日
おらおらでひとりいぐも 邦画DVD 2020年公開
おらおらでひとりいぐも 邦画DVD 2020年公開
日高桃子さん:田中裕子さんと若い頃が、蒼井優さん
桃子さんの亡夫の周三さん:配役に問題あり。自分は偶然この男性俳優さんの不祥事発覚説明記者会見をテレビで見てしまいました。「奥さんと不倫相手とどちらが好きなんですか」と質問されて、「(押し黙った長い沈黙のあと)ここでは、答えられません」というような内容で返答された記憶です。ひっくりかえるほどびっくりしました。(どういう状況であったとしても、この場合の答は「妻」しかありえません。俳優の頭脳をもっている人とは思えません)男優さんは、この映画で、日高桃子さんの良き夫という位置づけで出演されています。撮影後のことだったのかもしれませんが、ミスキャスト(誤った配役)です。
さびしさ1:濱田岳さん
さびしさ2:青木崇高さん(あおき・むねたかさん)
さびしさ3:宮藤官九郎さん
桃子の娘:田端智子さん
桃子の声「どうせ」さん:六角精児さん
最初は、主役の田中裕子さんがお若く見えましたが、進むにつれて、やはり老けて見えました。設定は七十四歳ぐらいだったと思います。
女性のひとり暮らし。「老い」があります。
妖精のように三人のさびしさ男がいます。ジャズの話になり、いい流れです。洋楽と和風の光景の対比が効果的に心理に響きます。こういう表現のしかたがあるのかと感心しました。
六角精児さんもおもしろい。昔、男が五十代になると、ふとんで朝、目が覚めても夢も希望もないという文節を読んで感心したことがありますが、そんな感じです。向田邦子さんの作品だったと思いますが記憶がおぼろげです。
マンモスが出てきます。2005年あいち万博、マンモスのはく製展示がありました。日本では、万博といえば、いつまでたっても大阪万博と定義されます。忘れられたようになった愛知万博ってなんだったのだろう。県民としては、さみしい。
薬を飲む桃子さんです。たくさん飲みます。いったい何錠飲むのよ。
車の営業さんに車の購入を勧められている桃子さんが言ったセリフが、『(人生で購入する)最後の車になるのかしら』で、ちょっとびっくりしました。そのセリフは先日自分自身が言った言葉です。自分の人生で最後に買う車になるだろうと家族に話をして車を購入しました。高齢者が運転する車での人身事故が社会問題になっているので、七十代なかばで運転はやめるつもりです。
こどもはどうして恐竜が好きなのか。
恐竜がいた時代は、わたしが独自につくった自分のための歴史年表によると、
宇宙の始まり:138億年前
地球誕生:46億年前
恐竜時代として、
三畳紀(さんじょうき。2億年ぐらい前)
ジュラ紀(1億5000万年ぐらい前)
白亜紀(7000万年ぐらい前)
恐竜は、6600万年前ぐらいに、隕石の衝突で気候が変化した地球環境が原因で死滅した。
と記録されております。
大正琴(たいしょうごと)の話が出ます。名古屋市が大正琴の発祥の地です。
自分が中学生のとき、夏休みの課題発表で、日頃、がらの悪い不良に見える怖そうな男子が、おばあちゃんに教えてもらったと言って、大正琴で曲をしっかりひいたので、教室一同びっくりしたことを思い出しました。
いっぽう、わたしの発表ですが、わたしは、手乗りジュウシマツを育てようとして、ジュウシマツをヒナから育てたのですが、ふとんでいっしょに寝ていたら、朝起きたら、ヒナが、わたしの背中の下でぺっしゃんこになって死んでいた話を発表しました。ばかうけでした。
映画の映像を観ていて、そんなことまで思い出しました。この映画は、年配の人が観て楽しむ映画です。
1964年(昭和39年)東京オリンピックの映像が流れます。2020東京オリンピックはどうなるのだろう。なんだか、変なことになっています。
<また、タバコシーンが出てきました。喫煙シーンのない日本映画を観たい。名優の高倉健さんは、撮影のためにタバコはポケットに入れていますが、自分は、タバコは吸いませんとおっしゃっていました>
日高桃子さんのご自宅は、大きくて立派な戸建てです。でもひとり暮らしです。長男か長女と同居生活ができたらいいのに。
桃子さんの孫娘はとってもいい子です。孫娘は、ばあばは(ひとり暮らしで)自由でいいねと言います。心やさしい女の子です。孫娘自身は、母親に怒られてばかりだそうです。
「愛しちゃったのよ ララランラン」の歌声が続きます。自分よりも十歳ぐらい上の世代の人たちの流行歌です。
東北の山に降るらしき雪景色の映像が心に沁みます(しみます)。
東北出身の桃子さんは「(ひと呼吸入れて)わたし」と言う。本当は、「おら」と言いたい。
わけあって、ふるさとを捨ててきたのに、ふるさとが恋しくなる日高桃子さんです。
愛はくせものだ。「愛<自由」 愛よりも「自由」「自立」のほうが大事だ。(このあたりはむずかしい。考えてもしかたがない気もします。
映画を観ていて、静かです。ちょっとねむい。少し、ねむってしまいました。
シーンにある庭木の剪定、切り落としは見回りの警察官がやる仕事とは思えないけれど。まあいいか。
戸建てには、広い庭はなくてもいい。樹木や植物の手入れとかお世話が大変です。
日高桃子さんは、音信不通になっている長男がらみのオレオレ詐欺にひっかかって250万円を失ったそうです。
長女が孫娘を連れて、孫の習い事のためにお金を貸してほしいと日高桃子さんに頼んできましたが桃子さんは断りました。実の娘は怒りました。長男ならお金を出す。オレオレ詐欺にならお金を出す。怒られてもしかたありません。
人生のふりかえりがあります。
幸せには終りがくる。
夫が病気で死んだとき、日高桃子さんいわく、「一点の喜び」があった。(ひとりで生きてみたかった)夫のはからいがあった。夫の死を受け入れるために、おらが見つけた理屈だ。というような哲学的なお話があります。
日高桃子さんの山登りのようなお墓参りです。バスに乗らずに歩いて行きます。途中の場所で、ここであんなことがあったと記憶がよみがえります。ここで、子どもたちの基地遊びがあった。
人生ってなんだろう。いいときもあれば、そうでないときもある。そして、最後はひとりです。
自分は親を捨てた。そのせいか、自分も子どもに捨てられた。
気の遠くなるような時間をつないで、奇跡のような人生だという言葉に共感しました。
だれしも長い人生のなかで、命を落とすようなピンチに複数回遭遇していると思います。死なずに生きのびている人が多い。案外幸運に恵まれている。自分が思うほど自分の人生は不幸ではない。
この部屋には、見えないけれど、おおぜいの人がいるの。みんなまぶってくれる(見守ってくれている)
幻想的な作品でした。
ただ、わけがわからないという感想をもつお客さんも多いと思います。
(過去の読書メモ)
2018年1月5日記事
おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社
タイトルの意味は、「おらは、おらで、ひとりで、生きていく!」という意思表示ととらえて、読み始めました。(読みながら、やがて、おらは、おらで、ひとりで逝くけれどもという、反対の意味に考えが変わりました。その後、どうも、ひとりで行くが妥当らしいとなりました。)
東北弁がきつい。全部この調子だったら、理解に苦労する。(そんなことはありませんでした。されど、わかりにくい。)
どうも、おらは、二人いるようです。自問自答です。
一人暮らし高齢者おばあさんのお話です。
一人称のようで、一人称ではない。「桃子さん(主人公のおばあさん)は……」
休憩場所のない長文が続きます。読むのに少ししんどい。
8ページにあるジャズセッションの表現は、リズミカルで良かった。おもしろい。
詩が挿入されているのですが、うーむ。詩の挿入をすると小説の構築が崩れる気がして、わたしは好みではありません。
桃子さんを支える人として、「ばっちゃ(亡くなった祖母)」
娘直美さんとの関係にこだわりあり。(こだわらないほうが、幸福になれると読み手は思う)
44ページあたりからおもしろくなってきました。(されど、具体的な伸びはなかった)
なかなか理解することがむずかしい作品です。
孤独と付き合う内容です。
東京オリンピック(昭和30年代開催)がからめてあるのは、2年後のオリンピックを意識してあるのかも。
今は一人暮らしとなった75歳日高桃子さんの過去の生活内容は苦しい。
猛烈な孤独感が満載された作品です。
夫が病死、ふたりのこどもは家を出てしまった。
自分は何をしてきたのだろう。
ところどころ難しいのか、感覚の違いなのか、意味がわからない部分があります。笑いでいっぱいという作品ではありません。
ひとりぼっちの淋しさを笑ってごまかす。心の声は、桃子本人の声以外にも亡夫の声であったり、祖母の声であったりもする。
調べた文字です。「弄う:いらう。いじる。さわる。」、「身罷う:みまかう。死ぬ」、「深く肯んずる:がえんずる。承諾する。聞き入れる。」、「独りごつ:ひとりごとを言う」、「太母たいぼ:祖母。書中ではこどもを大切に育てた母親」、「贖罪しょくざい:キリスト教。罪への償い」、「仮託かたく:他の物事を借りて言い表す」、「燭光しょっこう:火の灯り」、「屹立きつりつ:高くそびえ立つ」、「睥睨へいげい:にらみつける」、なんだか、漢字検定みたいになってきました。「恣意的しいてき:論理的でなくその場しのぎで、きままに扱う」、「けんじゅう:宮澤賢治作品の登場人物」、「朋輩ほうばい:同僚」、「歓心:よろこび」、「十全:十分に整っている」、「何如なんじょ:どうであるか」
良かった表現などです。「吐き出ほきだす」、「長年の主婦という暮らし」、「桃子さんの心情を地球の地層で表す。地学のようです。」、「この人には、この人の時間が流れている」、「(心の動きを)柔毛突起」、「早く起きても何もすることがない」、「目的がある一日はいい」、「町も老いる」、「人の期待を生きる(ことが苦行)」、「全体でもあり部分でもある」、「食べらさる(さあ、食べるぞ!)」、「まぶる(見守る)」、「自分の心を友とする」
ちょっとわたしには、むずかしすぎました。
2018年1月27日記事
(再読)おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 文藝2017冬号
芥川賞作品です。一度読みましたが、よくわかりませんでした。ということで、再読です。今度は単行本ではなく、雑誌で読んでみます。
雑誌掲載の文章のほうが読みやすかった。文字が目に優しい。一度読んで、筋書を既読ということもある。
東北弁を標準語に翻訳しながら読む読書です。昔は、方言表記を避けたものですが、時代が変わりました。頭脳内翻訳はけっこう疲れますが、2回目なので、方言がとろけた感じがします。
東北弁をからめて、「わたし」と「おら」の対立があります。おらは、おらであって、わたしではないのです。
スタイルは、一人暮らし高齢者女性のつぶやきです。
テレビ番組で受賞を知らせる内容をいくつか見ましたが、作者の人となりを取り上げるだけで、作品内容まで言及したものはありませんでした。報道する側は、まだ、読んでない、いや、読む気はないのかもしれない。
娘との疎遠があります。息子もいるのですが、どうも子育てに失敗しています。
からめて、実母との対立があります。対して、祖母との密着があります。
自分の生き方を貫けば、娘からも息子からも見放されて孤独になる。母親に苦労をかけたばちがあたった。
主人公の名前は、日高桃子さん。理解者だった夫の周造さんは病死されている。
八角山の麓には、桃子さんがたくさんいて、霊魂となって、死の時を待っている。そこに、宮澤賢治作品がからんでくる。
こどもよりも自分が大事だった。
若いころには考えられなかった感情が老いた今ある。
娘から孫娘への伝承と祖母、母、自分への継承がある。
命(生きていること)の賛歌でした。
(その後)
家族の話だと、黙読するとわかりにくいけれど、声を出しながら音読をするとすーっと文章が頭に入ってくるそうです。味わいがあるそうです。
日高桃子さん:田中裕子さんと若い頃が、蒼井優さん
桃子さんの亡夫の周三さん:配役に問題あり。自分は偶然この男性俳優さんの不祥事発覚説明記者会見をテレビで見てしまいました。「奥さんと不倫相手とどちらが好きなんですか」と質問されて、「(押し黙った長い沈黙のあと)ここでは、答えられません」というような内容で返答された記憶です。ひっくりかえるほどびっくりしました。(どういう状況であったとしても、この場合の答は「妻」しかありえません。俳優の頭脳をもっている人とは思えません)男優さんは、この映画で、日高桃子さんの良き夫という位置づけで出演されています。撮影後のことだったのかもしれませんが、ミスキャスト(誤った配役)です。
さびしさ1:濱田岳さん
さびしさ2:青木崇高さん(あおき・むねたかさん)
さびしさ3:宮藤官九郎さん
桃子の娘:田端智子さん
桃子の声「どうせ」さん:六角精児さん
最初は、主役の田中裕子さんがお若く見えましたが、進むにつれて、やはり老けて見えました。設定は七十四歳ぐらいだったと思います。
女性のひとり暮らし。「老い」があります。
妖精のように三人のさびしさ男がいます。ジャズの話になり、いい流れです。洋楽と和風の光景の対比が効果的に心理に響きます。こういう表現のしかたがあるのかと感心しました。
六角精児さんもおもしろい。昔、男が五十代になると、ふとんで朝、目が覚めても夢も希望もないという文節を読んで感心したことがありますが、そんな感じです。向田邦子さんの作品だったと思いますが記憶がおぼろげです。
マンモスが出てきます。2005年あいち万博、マンモスのはく製展示がありました。日本では、万博といえば、いつまでたっても大阪万博と定義されます。忘れられたようになった愛知万博ってなんだったのだろう。県民としては、さみしい。
薬を飲む桃子さんです。たくさん飲みます。いったい何錠飲むのよ。
車の営業さんに車の購入を勧められている桃子さんが言ったセリフが、『(人生で購入する)最後の車になるのかしら』で、ちょっとびっくりしました。そのセリフは先日自分自身が言った言葉です。自分の人生で最後に買う車になるだろうと家族に話をして車を購入しました。高齢者が運転する車での人身事故が社会問題になっているので、七十代なかばで運転はやめるつもりです。
こどもはどうして恐竜が好きなのか。
恐竜がいた時代は、わたしが独自につくった自分のための歴史年表によると、
宇宙の始まり:138億年前
地球誕生:46億年前
恐竜時代として、
三畳紀(さんじょうき。2億年ぐらい前)
ジュラ紀(1億5000万年ぐらい前)
白亜紀(7000万年ぐらい前)
恐竜は、6600万年前ぐらいに、隕石の衝突で気候が変化した地球環境が原因で死滅した。
と記録されております。
大正琴(たいしょうごと)の話が出ます。名古屋市が大正琴の発祥の地です。
自分が中学生のとき、夏休みの課題発表で、日頃、がらの悪い不良に見える怖そうな男子が、おばあちゃんに教えてもらったと言って、大正琴で曲をしっかりひいたので、教室一同びっくりしたことを思い出しました。
いっぽう、わたしの発表ですが、わたしは、手乗りジュウシマツを育てようとして、ジュウシマツをヒナから育てたのですが、ふとんでいっしょに寝ていたら、朝起きたら、ヒナが、わたしの背中の下でぺっしゃんこになって死んでいた話を発表しました。ばかうけでした。
映画の映像を観ていて、そんなことまで思い出しました。この映画は、年配の人が観て楽しむ映画です。
1964年(昭和39年)東京オリンピックの映像が流れます。2020東京オリンピックはどうなるのだろう。なんだか、変なことになっています。
<また、タバコシーンが出てきました。喫煙シーンのない日本映画を観たい。名優の高倉健さんは、撮影のためにタバコはポケットに入れていますが、自分は、タバコは吸いませんとおっしゃっていました>
日高桃子さんのご自宅は、大きくて立派な戸建てです。でもひとり暮らしです。長男か長女と同居生活ができたらいいのに。
桃子さんの孫娘はとってもいい子です。孫娘は、ばあばは(ひとり暮らしで)自由でいいねと言います。心やさしい女の子です。孫娘自身は、母親に怒られてばかりだそうです。
「愛しちゃったのよ ララランラン」の歌声が続きます。自分よりも十歳ぐらい上の世代の人たちの流行歌です。
東北の山に降るらしき雪景色の映像が心に沁みます(しみます)。
東北出身の桃子さんは「(ひと呼吸入れて)わたし」と言う。本当は、「おら」と言いたい。
わけあって、ふるさとを捨ててきたのに、ふるさとが恋しくなる日高桃子さんです。
愛はくせものだ。「愛<自由」 愛よりも「自由」「自立」のほうが大事だ。(このあたりはむずかしい。考えてもしかたがない気もします。
映画を観ていて、静かです。ちょっとねむい。少し、ねむってしまいました。
シーンにある庭木の剪定、切り落としは見回りの警察官がやる仕事とは思えないけれど。まあいいか。
戸建てには、広い庭はなくてもいい。樹木や植物の手入れとかお世話が大変です。
日高桃子さんは、音信不通になっている長男がらみのオレオレ詐欺にひっかかって250万円を失ったそうです。
長女が孫娘を連れて、孫の習い事のためにお金を貸してほしいと日高桃子さんに頼んできましたが桃子さんは断りました。実の娘は怒りました。長男ならお金を出す。オレオレ詐欺にならお金を出す。怒られてもしかたありません。
人生のふりかえりがあります。
幸せには終りがくる。
夫が病気で死んだとき、日高桃子さんいわく、「一点の喜び」があった。(ひとりで生きてみたかった)夫のはからいがあった。夫の死を受け入れるために、おらが見つけた理屈だ。というような哲学的なお話があります。
日高桃子さんの山登りのようなお墓参りです。バスに乗らずに歩いて行きます。途中の場所で、ここであんなことがあったと記憶がよみがえります。ここで、子どもたちの基地遊びがあった。
人生ってなんだろう。いいときもあれば、そうでないときもある。そして、最後はひとりです。
自分は親を捨てた。そのせいか、自分も子どもに捨てられた。
気の遠くなるような時間をつないで、奇跡のような人生だという言葉に共感しました。
だれしも長い人生のなかで、命を落とすようなピンチに複数回遭遇していると思います。死なずに生きのびている人が多い。案外幸運に恵まれている。自分が思うほど自分の人生は不幸ではない。
この部屋には、見えないけれど、おおぜいの人がいるの。みんなまぶってくれる(見守ってくれている)
幻想的な作品でした。
ただ、わけがわからないという感想をもつお客さんも多いと思います。
(過去の読書メモ)
2018年1月5日記事
おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社
タイトルの意味は、「おらは、おらで、ひとりで、生きていく!」という意思表示ととらえて、読み始めました。(読みながら、やがて、おらは、おらで、ひとりで逝くけれどもという、反対の意味に考えが変わりました。その後、どうも、ひとりで行くが妥当らしいとなりました。)
東北弁がきつい。全部この調子だったら、理解に苦労する。(そんなことはありませんでした。されど、わかりにくい。)
どうも、おらは、二人いるようです。自問自答です。
一人暮らし高齢者おばあさんのお話です。
一人称のようで、一人称ではない。「桃子さん(主人公のおばあさん)は……」
休憩場所のない長文が続きます。読むのに少ししんどい。
8ページにあるジャズセッションの表現は、リズミカルで良かった。おもしろい。
詩が挿入されているのですが、うーむ。詩の挿入をすると小説の構築が崩れる気がして、わたしは好みではありません。
桃子さんを支える人として、「ばっちゃ(亡くなった祖母)」
娘直美さんとの関係にこだわりあり。(こだわらないほうが、幸福になれると読み手は思う)
44ページあたりからおもしろくなってきました。(されど、具体的な伸びはなかった)
なかなか理解することがむずかしい作品です。
孤独と付き合う内容です。
東京オリンピック(昭和30年代開催)がからめてあるのは、2年後のオリンピックを意識してあるのかも。
今は一人暮らしとなった75歳日高桃子さんの過去の生活内容は苦しい。
猛烈な孤独感が満載された作品です。
夫が病死、ふたりのこどもは家を出てしまった。
自分は何をしてきたのだろう。
ところどころ難しいのか、感覚の違いなのか、意味がわからない部分があります。笑いでいっぱいという作品ではありません。
ひとりぼっちの淋しさを笑ってごまかす。心の声は、桃子本人の声以外にも亡夫の声であったり、祖母の声であったりもする。
調べた文字です。「弄う:いらう。いじる。さわる。」、「身罷う:みまかう。死ぬ」、「深く肯んずる:がえんずる。承諾する。聞き入れる。」、「独りごつ:ひとりごとを言う」、「太母たいぼ:祖母。書中ではこどもを大切に育てた母親」、「贖罪しょくざい:キリスト教。罪への償い」、「仮託かたく:他の物事を借りて言い表す」、「燭光しょっこう:火の灯り」、「屹立きつりつ:高くそびえ立つ」、「睥睨へいげい:にらみつける」、なんだか、漢字検定みたいになってきました。「恣意的しいてき:論理的でなくその場しのぎで、きままに扱う」、「けんじゅう:宮澤賢治作品の登場人物」、「朋輩ほうばい:同僚」、「歓心:よろこび」、「十全:十分に整っている」、「何如なんじょ:どうであるか」
良かった表現などです。「吐き出ほきだす」、「長年の主婦という暮らし」、「桃子さんの心情を地球の地層で表す。地学のようです。」、「この人には、この人の時間が流れている」、「(心の動きを)柔毛突起」、「早く起きても何もすることがない」、「目的がある一日はいい」、「町も老いる」、「人の期待を生きる(ことが苦行)」、「全体でもあり部分でもある」、「食べらさる(さあ、食べるぞ!)」、「まぶる(見守る)」、「自分の心を友とする」
ちょっとわたしには、むずかしすぎました。
2018年1月27日記事
(再読)おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 文藝2017冬号
芥川賞作品です。一度読みましたが、よくわかりませんでした。ということで、再読です。今度は単行本ではなく、雑誌で読んでみます。
雑誌掲載の文章のほうが読みやすかった。文字が目に優しい。一度読んで、筋書を既読ということもある。
東北弁を標準語に翻訳しながら読む読書です。昔は、方言表記を避けたものですが、時代が変わりました。頭脳内翻訳はけっこう疲れますが、2回目なので、方言がとろけた感じがします。
東北弁をからめて、「わたし」と「おら」の対立があります。おらは、おらであって、わたしではないのです。
スタイルは、一人暮らし高齢者女性のつぶやきです。
テレビ番組で受賞を知らせる内容をいくつか見ましたが、作者の人となりを取り上げるだけで、作品内容まで言及したものはありませんでした。報道する側は、まだ、読んでない、いや、読む気はないのかもしれない。
娘との疎遠があります。息子もいるのですが、どうも子育てに失敗しています。
からめて、実母との対立があります。対して、祖母との密着があります。
自分の生き方を貫けば、娘からも息子からも見放されて孤独になる。母親に苦労をかけたばちがあたった。
主人公の名前は、日高桃子さん。理解者だった夫の周造さんは病死されている。
八角山の麓には、桃子さんがたくさんいて、霊魂となって、死の時を待っている。そこに、宮澤賢治作品がからんでくる。
こどもよりも自分が大事だった。
若いころには考えられなかった感情が老いた今ある。
娘から孫娘への伝承と祖母、母、自分への継承がある。
命(生きていること)の賛歌でした。
(その後)
家族の話だと、黙読するとわかりにくいけれど、声を出しながら音読をするとすーっと文章が頭に入ってくるそうです。味わいがあるそうです。