2020年03月07日
アルキメデスの大戦 邦画DVD
アルキメデスの大戦 邦画DVD 2019年公開
基本は二人芝居で、主人公櫂直(かい・ただし、菅田将暉さん)と田中正二郎(柄本佑えもとたすくさん)が、相棒として話が進んでいきます。この設定の場合、相方をつとめる田中正二郎役の演技が重要な役割を担当します。ふたりとも好演でした。
「戦艦大和」を反戦あるいは、平和のための象徴として扱います。
名言として、「日本人は負け方を知らない人種」、それから、「数字は嘘をつかない」
狭い世界を深く掘り下げる映画でした。映画製作のための心意気が伝わってくる作品でした。
会議は、感情的なぶつかりありが多く、現実的ではなかった。空母案対戦艦案の対立は厳しく描かれていて表現がうまかった。
戦艦大和をつくるのではなく、製造をやめさせるという設定で進んでいくのですが、実際には、造られているわけで、どうもっていくのか、興味がありました。
BGMの音量が小さかったのが良かった。
アルキメデス:古代ギリシャの数学者。紀元前の人
窮屈で凝縮された空間の中で、超能力が発揮されるという設定です。かなり無理があるのですが、物語のなかのことです。
戦争で負けることがわかっているのに相手に向かっていくという滅びの美学があります。自爆して爆弾代わりになる特攻隊の狂気とも重なります。
悲しい出来事から反戦の意識を喚起する作品でした。
基本は二人芝居で、主人公櫂直(かい・ただし、菅田将暉さん)と田中正二郎(柄本佑えもとたすくさん)が、相棒として話が進んでいきます。この設定の場合、相方をつとめる田中正二郎役の演技が重要な役割を担当します。ふたりとも好演でした。
「戦艦大和」を反戦あるいは、平和のための象徴として扱います。
名言として、「日本人は負け方を知らない人種」、それから、「数字は嘘をつかない」
狭い世界を深く掘り下げる映画でした。映画製作のための心意気が伝わってくる作品でした。
会議は、感情的なぶつかりありが多く、現実的ではなかった。空母案対戦艦案の対立は厳しく描かれていて表現がうまかった。
戦艦大和をつくるのではなく、製造をやめさせるという設定で進んでいくのですが、実際には、造られているわけで、どうもっていくのか、興味がありました。
BGMの音量が小さかったのが良かった。
アルキメデス:古代ギリシャの数学者。紀元前の人
窮屈で凝縮された空間の中で、超能力が発揮されるという設定です。かなり無理があるのですが、物語のなかのことです。
戦争で負けることがわかっているのに相手に向かっていくという滅びの美学があります。自爆して爆弾代わりになる特攻隊の狂気とも重なります。
悲しい出来事から反戦の意識を喚起する作品でした。
2020年03月06日
いやいやえん 中川李枝子
いやいやえん 中川李枝子・さく 大村百合子・え 福音館
1962年初版の作品です。初めて読みます。タイトルの「いやいやえん」の意味はまだわかりません。なんだろう。ちいさなこどもさん向けの読み物本です。
「ちゅーりっぷほいくえん」
来年小学生のほしぐみ、その下のばらぐみがあります。ばらぐみのしげるくん4才が主人公です。
ほしぐみとばらぐみの比較があります。ほしぐみは、じのほんをよむ。ばらぐみは、えのほんをよむ。おもしろい発想です。そのほかのことについても比較があって、めりはりがきいています。文章にはリズムがあります。
わるいことをすると罰としてものおきに入れられます。まもるべきやくそくごとが70ぐらいももあります。ああしなさい、こうしなさい、あれはだめ、これもだめ。
しげるくんは、やくそくごとを守れません。しげるくんのユーモラスな行動もあって、読み聞かせをしていると盛り上がるでしょう。
「くじらとり」
くじらとあそぶ、楽しく遊ぶほら話です。『ぞうとらいおんまる』という船に乗っていきます。目的は、さかなつりで、くじらを釣ることです。釣りごっこのはじまり、はじまりー
なんとなく、昔放映されていた子ども向けの番組「ひょっこりひょうたん島」を思い出します。
「ちこちゃん」
NHKテレビ番組「ちこちゃんに叱られる」は、もしかしたら、ここから来ているのかも。(調べたら、番組製作者の親友の妻のニックネームからきているそうです)
しげるくんとちこちゃんが対立します。しげるくんも永遠の5才児ぽい。ふたりとも、どちらもなかなか引きません。
昭和30年代にできたしつけ行為が今はできません。幼稚園の先生が罰として、あばれるしげるくんに、女の子の洋服を着せます。
保育士体験がある作者の経験が作品に出ているのでしょう。なかなか気づけないシーンです。机を重ねて、その上にのって、天井にさわろうとするこどもたちです。
「やまのこぐちゃん」
優しい文章です。山に住むこぐまのこぐちゃんが幼稚園に遊びに来ました。こどもたちは、こぐちゃんを拒否しますが、先生が受け入れます。
ぱぱとままの絵を描きます。」こぐちゃんのままには、ひげがある。みんなのままには、ひげがない。
しげるくんは、こぐちゃんにたまごやきをあげて、こぐちゃんはしげるくんにくるみをあげました。
「おおかみ」
本の裏表紙に、おおかみの絵が描いてあります。赤い毛糸のジャケットを着て、黄色のズボンをはいて右手に白いタオル、左手に緑のバケツをもって、なにやら勢いよく走っている絵です。
おおかみが野原にやってきたしげるくんを食べようとしますが、しげるくんはそれに気づかず、どろんこ遊びをします。おおかみは、しげるくんがきたないので、家でお湯をわかして、お湯をバケツにくんで、タオルでしげるくんをきれいに洗ってからしげるくんを食べようとします。でも、しげるくんやこどもたちのほうが、おおかみよりも上手(うわて)です。こどもたちは、やんちゃな野獣です。壮大な空想話でした。
かいちゅう:回虫。小腸にいる寄生虫。白くて細長い。
「山のぼり」
発想に恐れ入りました。
山が五つある。赤い山にはリンゴの木、黄色い山にはバナナの木、だいだい色の山にはみかんの木、黒い山には鬼のこども、男の子がいる。鬼のなまえが、『くいしんぼう』です。桃色の山には桃の木があるのです。黒い山には行ってはいけません。なのに、しげるくんは黒い山に行きます。怪談を読むようです。しげるくんは、秘密をかかえました。
ごふじょう:御不浄。便所
とっきゅうつばめ:この作品ができた頃の昭和30年代なかごろ、まだ、新幹線はありませんでした。
「いやいやえん」
いやいやえんは、保育園みたいなところで、いやいや園です。なんでもいやだいやだというこどもたちが集められたところが、いやいやえんです。
この頃のこどもたちは、今はもう、60歳以上でしょう。
赤い色は女の子の色だから、男の子のしげるくんは赤い色がいやです。(今ではそんなこともありません)、おなじく、しげるくんは、いやいや園に行くのがいやです。
いやいやえんには、青色の長いスカートをはいたおばあさんがいます。保育園の先生のようですが、こどもたちの好きなようにさせます。こどもどうしはけんかになります。おばあさんもあれこれするのはいやだと言い出します。おもちゃのお人形たちは生きていて、こどもたちに対して人形たちが怒り出します。
話があちこちに飛ぶのは、いいような、そうでないような。
わがはいは、たんげさぜんである:右目に傷がある剣士
えむちゃん:刀でしげるくんの頭をたたく。
赤チンをつける:消毒剤。赤いヨードチンキ
最後は、おかあさんに甘えるしげるくんでした。
1962年初版の作品です。初めて読みます。タイトルの「いやいやえん」の意味はまだわかりません。なんだろう。ちいさなこどもさん向けの読み物本です。
「ちゅーりっぷほいくえん」
来年小学生のほしぐみ、その下のばらぐみがあります。ばらぐみのしげるくん4才が主人公です。
ほしぐみとばらぐみの比較があります。ほしぐみは、じのほんをよむ。ばらぐみは、えのほんをよむ。おもしろい発想です。そのほかのことについても比較があって、めりはりがきいています。文章にはリズムがあります。
わるいことをすると罰としてものおきに入れられます。まもるべきやくそくごとが70ぐらいももあります。ああしなさい、こうしなさい、あれはだめ、これもだめ。
しげるくんは、やくそくごとを守れません。しげるくんのユーモラスな行動もあって、読み聞かせをしていると盛り上がるでしょう。
「くじらとり」
くじらとあそぶ、楽しく遊ぶほら話です。『ぞうとらいおんまる』という船に乗っていきます。目的は、さかなつりで、くじらを釣ることです。釣りごっこのはじまり、はじまりー
なんとなく、昔放映されていた子ども向けの番組「ひょっこりひょうたん島」を思い出します。
「ちこちゃん」
NHKテレビ番組「ちこちゃんに叱られる」は、もしかしたら、ここから来ているのかも。(調べたら、番組製作者の親友の妻のニックネームからきているそうです)
しげるくんとちこちゃんが対立します。しげるくんも永遠の5才児ぽい。ふたりとも、どちらもなかなか引きません。
昭和30年代にできたしつけ行為が今はできません。幼稚園の先生が罰として、あばれるしげるくんに、女の子の洋服を着せます。
保育士体験がある作者の経験が作品に出ているのでしょう。なかなか気づけないシーンです。机を重ねて、その上にのって、天井にさわろうとするこどもたちです。
「やまのこぐちゃん」
優しい文章です。山に住むこぐまのこぐちゃんが幼稚園に遊びに来ました。こどもたちは、こぐちゃんを拒否しますが、先生が受け入れます。
ぱぱとままの絵を描きます。」こぐちゃんのままには、ひげがある。みんなのままには、ひげがない。
しげるくんは、こぐちゃんにたまごやきをあげて、こぐちゃんはしげるくんにくるみをあげました。
「おおかみ」
本の裏表紙に、おおかみの絵が描いてあります。赤い毛糸のジャケットを着て、黄色のズボンをはいて右手に白いタオル、左手に緑のバケツをもって、なにやら勢いよく走っている絵です。
おおかみが野原にやってきたしげるくんを食べようとしますが、しげるくんはそれに気づかず、どろんこ遊びをします。おおかみは、しげるくんがきたないので、家でお湯をわかして、お湯をバケツにくんで、タオルでしげるくんをきれいに洗ってからしげるくんを食べようとします。でも、しげるくんやこどもたちのほうが、おおかみよりも上手(うわて)です。こどもたちは、やんちゃな野獣です。壮大な空想話でした。
かいちゅう:回虫。小腸にいる寄生虫。白くて細長い。
「山のぼり」
発想に恐れ入りました。
山が五つある。赤い山にはリンゴの木、黄色い山にはバナナの木、だいだい色の山にはみかんの木、黒い山には鬼のこども、男の子がいる。鬼のなまえが、『くいしんぼう』です。桃色の山には桃の木があるのです。黒い山には行ってはいけません。なのに、しげるくんは黒い山に行きます。怪談を読むようです。しげるくんは、秘密をかかえました。
ごふじょう:御不浄。便所
とっきゅうつばめ:この作品ができた頃の昭和30年代なかごろ、まだ、新幹線はありませんでした。
「いやいやえん」
いやいやえんは、保育園みたいなところで、いやいや園です。なんでもいやだいやだというこどもたちが集められたところが、いやいやえんです。
この頃のこどもたちは、今はもう、60歳以上でしょう。
赤い色は女の子の色だから、男の子のしげるくんは赤い色がいやです。(今ではそんなこともありません)、おなじく、しげるくんは、いやいや園に行くのがいやです。
いやいやえんには、青色の長いスカートをはいたおばあさんがいます。保育園の先生のようですが、こどもたちの好きなようにさせます。こどもどうしはけんかになります。おばあさんもあれこれするのはいやだと言い出します。おもちゃのお人形たちは生きていて、こどもたちに対して人形たちが怒り出します。
話があちこちに飛ぶのは、いいような、そうでないような。
わがはいは、たんげさぜんである:右目に傷がある剣士
えむちゃん:刀でしげるくんの頭をたたく。
赤チンをつける:消毒剤。赤いヨードチンキ
最後は、おかあさんに甘えるしげるくんでした。
2020年03月05日
ローカル路線バス乗り継ぎの旅 第13弾 新宿→新潟市萬代橋
ローカル路線バス乗り継ぎの旅 第13弾 新宿→新潟市萬代橋 テレビ番組
2013年1月放送分です。三国峠の手前で立ち往生をしてマドンナ田中律子さんの知人に電話をして迎えに来てもらう部分だけをテレビでちらりと見た記憶があります。全体を見たのは今回が初めてです。力作であり、名作です。まず、ルートがすごい。そんなことができたのだなあという感嘆があります。蛭子さんがいまとは違って若い。元気と意欲があります。加えて、真剣味があります。動きもすばやい。三泊四日の過酷な旅でした。ゴールした時に太川さんが、「さあ、これから新幹線に乗って東京へ2時間で帰ろう」と言ったときには、そこを4日かけて来たという実感が湧きました。三人は絶体絶命のルートを克服しました。スタッフさんもお疲れさまでした。田中律子さんが言われるとおり、ヒヤヒヤのジェットコースターに乗っているようでした。
おもしろおかしかったこととして、
①新宿駅バスターミナルで、当日が13日だったらしく、不吉な数値という話が出て、蛭子さんが、自分は13階に住んでいると言い、バスターミナルには、13番乗り場が欠番になっていて存在しなかった。
②田中律子さんと蛭子能収さんは10年間テレビ番組で一緒だった。
③(路線バスが堀越高校の前を通って田中律子さんが)「わたし、ここにこの路線バスで通っていた」
④(田中律子さんのこどもさんが14歳と聞いて蛭子さんが)「非行の年頃ですね」
⑤(バスの車内でお客さんと下の名前が「律子」でいっしょで、その方が佐藤さんで、蛭子さんが)「佐藤と田中で、苗字が似ていますね」
⑥(蛭子さんが、乗客の明らかに年齢の上下がわかるこどもさんふたりについて)「どっちが年上なの」(田中律子さんが)「見てわかるじゃない」
⑦(蛭子さんが食事処でステーキを勧められて)「食べたくなかったけれど食べるか」
⑧(蛭子さんが徒歩による過酷な三国峠越えで)「路線バスを廃止するなー」
⑨(長岡市内悪天候、雨、みぞれ、雷、太川さんが蛭子さんに)「蛭子さんに落雷だよ」
⑩「雪で(バスの)時刻表が見えない」
⑪(蛭子さんが言ったあとふたりに促されて反省)「違うバス会社同士でも連携をとるべきだ」(新潟直通の高速バスがある環境の中で路線バスを選択する乗客が多数いるわけでもないので、この番組だけのために特別なことはできないのです)
同じ一日でも東京と新潟の天候はずいぶん違うことがわかりました。
2013年1月放送分です。三国峠の手前で立ち往生をしてマドンナ田中律子さんの知人に電話をして迎えに来てもらう部分だけをテレビでちらりと見た記憶があります。全体を見たのは今回が初めてです。力作であり、名作です。まず、ルートがすごい。そんなことができたのだなあという感嘆があります。蛭子さんがいまとは違って若い。元気と意欲があります。加えて、真剣味があります。動きもすばやい。三泊四日の過酷な旅でした。ゴールした時に太川さんが、「さあ、これから新幹線に乗って東京へ2時間で帰ろう」と言ったときには、そこを4日かけて来たという実感が湧きました。三人は絶体絶命のルートを克服しました。スタッフさんもお疲れさまでした。田中律子さんが言われるとおり、ヒヤヒヤのジェットコースターに乗っているようでした。
おもしろおかしかったこととして、
①新宿駅バスターミナルで、当日が13日だったらしく、不吉な数値という話が出て、蛭子さんが、自分は13階に住んでいると言い、バスターミナルには、13番乗り場が欠番になっていて存在しなかった。
②田中律子さんと蛭子能収さんは10年間テレビ番組で一緒だった。
③(路線バスが堀越高校の前を通って田中律子さんが)「わたし、ここにこの路線バスで通っていた」
④(田中律子さんのこどもさんが14歳と聞いて蛭子さんが)「非行の年頃ですね」
⑤(バスの車内でお客さんと下の名前が「律子」でいっしょで、その方が佐藤さんで、蛭子さんが)「佐藤と田中で、苗字が似ていますね」
⑥(蛭子さんが、乗客の明らかに年齢の上下がわかるこどもさんふたりについて)「どっちが年上なの」(田中律子さんが)「見てわかるじゃない」
⑦(蛭子さんが食事処でステーキを勧められて)「食べたくなかったけれど食べるか」
⑧(蛭子さんが徒歩による過酷な三国峠越えで)「路線バスを廃止するなー」
⑨(長岡市内悪天候、雨、みぞれ、雷、太川さんが蛭子さんに)「蛭子さんに落雷だよ」
⑩「雪で(バスの)時刻表が見えない」
⑪(蛭子さんが言ったあとふたりに促されて反省)「違うバス会社同士でも連携をとるべきだ」(新潟直通の高速バスがある環境の中で路線バスを選択する乗客が多数いるわけでもないので、この番組だけのために特別なことはできないのです)
同じ一日でも東京と新潟の天候はずいぶん違うことがわかりました。
2020年03月04日
まんが クラスメイトは外国人 入門編
まんが クラスメイトは外国人 入門編 はじめて学ぶ多文化共生 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会編 まんが・みなみななみ 明石書店
読み始めて、日本人中学生が外国人(ブラジル人、中国人、ベトナム人、韓国人、フィリピン人など)生徒を差別する内容と受け取りました。
物事には、二面性があるので、外国人が日本人を差別することもあります。
読んでいて、最初のうちはいい気持ちがしません。日本人教師も外国人生徒を差別します。学校という狭い空間の上下関係によって構成された世界は重苦しい。
女子の間で外国人の存在を無視するいじめがあります。ブラジル系の生徒向井リサが仲間外れにされます。
たくさんの登場人物なので、何度かページを戻りながら読み返す作業が続きます。話題としてお弁当のあたりから「愛情」がみられるようになりました。
単純な疑問をもちました。登場する生徒たちが、なぜ、第三小学校出身、第四小学校出身なのだろう。ふつう、物語は、第一小学校、第二小学校と順番に始まるような。
橋本亮:はしもとりょう。やんちゃ。第四小学校卒
石田翔:気弱。第四小学校卒
伊藤忠浩:いいやつ。第三小学校卒
渡辺歩夢:わたなべあゆむ。女子。普通。第四小学校卒
向井リサ:ブラジル系。第三小学校卒。バレー部。差別される。
劉健一:りゅうけんいち。中国系。頭脳明瞭
石川アンドレ:ブラジル系。第三小学校
グェン:ベトナム系。お弁当が臭いと言われる。
カオリ:バレー部。2年生か3年生。ブラジル系。向井リサの先輩
宮下先生:進美中学校社会科教師。外国人差別をする人。読者から見ると敵役(かたきやく)。手間のかかる外国人生徒や親はほかの学校へ行ってもらえばいいという発言あり。
大平先生:同中学校体育教師
小泉愛美:こいずみまなみ。いじめの女子ボス? 第四小学校
出来事として、入学式での外国人父兄によるビデオ撮影は、それほど問題にすることでもないのではないか。
お弁当を通じて、お互いを理解しあうシーンが良かった。
外国人の母親は、日本人の母親のお弁当づくりを知らない。
学校でブラジル給食あり。
ブラジル料理の名称として、フェジョアーダ(豆と豚肉、牛肉の煮込み料理)、エンパジーニャ(ひとくちサイズのパイ)、パステゥ(小麦粉の記事で包んだ食べ物)、アヒー(アヒージョ、オリーブオイルとにんにくで魚貝類を煮込む料理)
ママイ(おかあさん。ポルトガル語)
愛情をもって本を読む。愛情のあるこどもを育てることが目標
日本語の「国語」ってむずかしい。
国の習慣として違うこととして、ベトナムでは生まれた子どもの耳にピアスのための穴を開ける。
フォー(ベトナムのおそば)
ALT:アシスタント ランゲージ ティーチャー 外国語指導助手
外国人のためには、日本語の読み書きができるようになってもらうことがスタートです。小中学生になっている年齢でも絵本から始めるのがいい。
良かった文節などとして、「人を疑うな(まずは、自分を疑え(自分自身のエラー)ということはままあります)、「日本人は無防備すぎる(警戒心が小さい)」、「外国人はマナーが悪いのではなく、日本人とはマナーが違う。(中国人は並ばないけれど弱者(お年寄りや子供連れ)を優先する)」、「国と国との関係よりも人と人との関係を大事にしたい」
書かれている内容は、今から10年以上前のことなので(2010年以前)、いまとは違うこともあります。今は、スポーツ選手を中心にして、日本国籍をもつ外国人の顔や姿をもった人たちが活躍しています。また、韓国とは国と国でもめていますが、文化は受け入れられていて、レンタルビデオ店には大量の韓流ドラマのDVDがありますし、テレビでも毎日韓国のドラマが日本語吹き替え版で放送されています。
さまざまな人たちの努力があって、時代は良い方向へと変化していると信じたい。
この本は研修ブックです。事例の積み上げをまんがで表現して、外国人差別をやめようとメッセージを送ってくれます。
選挙で外国籍の人に投票権がない話、不法滞在による強制送還の話、名前の話(日本語の通称名を使用していることの悩み)
読み終えて思ったことは、「学校がすべてではありません。学校を出てからが本番です。悪いこともあるかもしれませんが、いいこともあるはずです。学校でも社会でも、悪い人もいるかもしれませんが、いい人も必ずいます」
読み始めて、日本人中学生が外国人(ブラジル人、中国人、ベトナム人、韓国人、フィリピン人など)生徒を差別する内容と受け取りました。
物事には、二面性があるので、外国人が日本人を差別することもあります。
読んでいて、最初のうちはいい気持ちがしません。日本人教師も外国人生徒を差別します。学校という狭い空間の上下関係によって構成された世界は重苦しい。
女子の間で外国人の存在を無視するいじめがあります。ブラジル系の生徒向井リサが仲間外れにされます。
たくさんの登場人物なので、何度かページを戻りながら読み返す作業が続きます。話題としてお弁当のあたりから「愛情」がみられるようになりました。
単純な疑問をもちました。登場する生徒たちが、なぜ、第三小学校出身、第四小学校出身なのだろう。ふつう、物語は、第一小学校、第二小学校と順番に始まるような。
橋本亮:はしもとりょう。やんちゃ。第四小学校卒
石田翔:気弱。第四小学校卒
伊藤忠浩:いいやつ。第三小学校卒
渡辺歩夢:わたなべあゆむ。女子。普通。第四小学校卒
向井リサ:ブラジル系。第三小学校卒。バレー部。差別される。
劉健一:りゅうけんいち。中国系。頭脳明瞭
石川アンドレ:ブラジル系。第三小学校
グェン:ベトナム系。お弁当が臭いと言われる。
カオリ:バレー部。2年生か3年生。ブラジル系。向井リサの先輩
宮下先生:進美中学校社会科教師。外国人差別をする人。読者から見ると敵役(かたきやく)。手間のかかる外国人生徒や親はほかの学校へ行ってもらえばいいという発言あり。
大平先生:同中学校体育教師
小泉愛美:こいずみまなみ。いじめの女子ボス? 第四小学校
出来事として、入学式での外国人父兄によるビデオ撮影は、それほど問題にすることでもないのではないか。
お弁当を通じて、お互いを理解しあうシーンが良かった。
外国人の母親は、日本人の母親のお弁当づくりを知らない。
学校でブラジル給食あり。
ブラジル料理の名称として、フェジョアーダ(豆と豚肉、牛肉の煮込み料理)、エンパジーニャ(ひとくちサイズのパイ)、パステゥ(小麦粉の記事で包んだ食べ物)、アヒー(アヒージョ、オリーブオイルとにんにくで魚貝類を煮込む料理)
ママイ(おかあさん。ポルトガル語)
愛情をもって本を読む。愛情のあるこどもを育てることが目標
日本語の「国語」ってむずかしい。
国の習慣として違うこととして、ベトナムでは生まれた子どもの耳にピアスのための穴を開ける。
フォー(ベトナムのおそば)
ALT:アシスタント ランゲージ ティーチャー 外国語指導助手
外国人のためには、日本語の読み書きができるようになってもらうことがスタートです。小中学生になっている年齢でも絵本から始めるのがいい。
良かった文節などとして、「人を疑うな(まずは、自分を疑え(自分自身のエラー)ということはままあります)、「日本人は無防備すぎる(警戒心が小さい)」、「外国人はマナーが悪いのではなく、日本人とはマナーが違う。(中国人は並ばないけれど弱者(お年寄りや子供連れ)を優先する)」、「国と国との関係よりも人と人との関係を大事にしたい」
書かれている内容は、今から10年以上前のことなので(2010年以前)、いまとは違うこともあります。今は、スポーツ選手を中心にして、日本国籍をもつ外国人の顔や姿をもった人たちが活躍しています。また、韓国とは国と国でもめていますが、文化は受け入れられていて、レンタルビデオ店には大量の韓流ドラマのDVDがありますし、テレビでも毎日韓国のドラマが日本語吹き替え版で放送されています。
さまざまな人たちの努力があって、時代は良い方向へと変化していると信じたい。
この本は研修ブックです。事例の積み上げをまんがで表現して、外国人差別をやめようとメッセージを送ってくれます。
選挙で外国籍の人に投票権がない話、不法滞在による強制送還の話、名前の話(日本語の通称名を使用していることの悩み)
読み終えて思ったことは、「学校がすべてではありません。学校を出てからが本番です。悪いこともあるかもしれませんが、いいこともあるはずです。学校でも社会でも、悪い人もいるかもしれませんが、いい人も必ずいます」
2020年03月03日
いっさいはん minchiみんち
いっさいはん minchiみんち 岩崎書店
強烈なイメージは残りませんが、ほのぼのとしたぬくもりのあるママ向けの絵本です。
こどものいっさいはんだったころを思い出して、あるあるとか、あったあったと、なつかしむことができます。
ちびっこが、まだ、「かいじゅう」だった時期の出来事です。あかちゃんは、3才近くになると、少年少女の顔や態度を見せ始めて変化します。手を焼いていたのが少し楽になるのですが、それはそれでさみしくなり、どうにもこうにも手に負えなかった「いっさいはん」の時期のこどもがなつかしくもなります。
表現にリズムがあります。あげたり、おとしたりもします。絵にもリズムがあります。
わがままではなくて、自由奔放(じゆうほんぽう)です。「いっさいはん」はやりたいほうだいです。体験を積みながらおとなしくなっていく。
絵本では主人公が女子ですが、男の子もかわいい。「ねむると ぐにゃぐにゃになって ものすごく おもたくなる」は実感があります。
こどもの事故は突然瞬時に起こりますから目が離せません。ママもパパもたいへんです。
おとなしく静かに寝ているときが一番かわいいと思う時もあります。
「あさ おきると こうとうぶが とりのすみたいになっている」そういうことって、あります。
あと、かいてありませんが、スーパーやおもちゃ売り場で、おかしやおもちゃがかってほしくて、床にあおむけになって手足をばたばたさせて大声をあげて泣きわめくことがあります。なんともしようがなくて親はとほうにくれます。
最後のセリフ、「きょうも ゆかいな いっさいはん」が、いい締めの言葉になっています。
いっときのことです。乳幼児は、あっという間にすぎて、小学校入学に至ります。
強烈なイメージは残りませんが、ほのぼのとしたぬくもりのあるママ向けの絵本です。
こどものいっさいはんだったころを思い出して、あるあるとか、あったあったと、なつかしむことができます。
ちびっこが、まだ、「かいじゅう」だった時期の出来事です。あかちゃんは、3才近くになると、少年少女の顔や態度を見せ始めて変化します。手を焼いていたのが少し楽になるのですが、それはそれでさみしくなり、どうにもこうにも手に負えなかった「いっさいはん」の時期のこどもがなつかしくもなります。
表現にリズムがあります。あげたり、おとしたりもします。絵にもリズムがあります。
わがままではなくて、自由奔放(じゆうほんぽう)です。「いっさいはん」はやりたいほうだいです。体験を積みながらおとなしくなっていく。
絵本では主人公が女子ですが、男の子もかわいい。「ねむると ぐにゃぐにゃになって ものすごく おもたくなる」は実感があります。
こどもの事故は突然瞬時に起こりますから目が離せません。ママもパパもたいへんです。
おとなしく静かに寝ているときが一番かわいいと思う時もあります。
「あさ おきると こうとうぶが とりのすみたいになっている」そういうことって、あります。
あと、かいてありませんが、スーパーやおもちゃ売り場で、おかしやおもちゃがかってほしくて、床にあおむけになって手足をばたばたさせて大声をあげて泣きわめくことがあります。なんともしようがなくて親はとほうにくれます。
最後のセリフ、「きょうも ゆかいな いっさいはん」が、いい締めの言葉になっています。
いっときのことです。乳幼児は、あっという間にすぎて、小学校入学に至ります。
2020年03月02日
ごみじゃない minchiみんち
ごみじゃない minchiみんち PHP
いっけんおとな向けの絵本にみえますが、よーく読んでみると、こどもさん向けの読み聞かせに最適です。おもちゃがなくても、ままごと遊びができるように豊富なアイデアを提供してあります。
以前、樹木希林さんと内田裕也さんの娘さんである内田也哉子さんが翻訳した絵本を読んだことがあるのですが、たしかそこに、自分がこどものころに、自分の両親は、自分にいっさいおもちゃを買ってくれなかった。それでも不自由はしていなかった。自分は家の中にあるものをおもちゃにして遊んでいた。たとえば、傘をおもちゃにしていたと書いてあったような記憶が残っています。そのことを思い出しました。
この本では、幼児にとって楽しい遊び道具がいっぱい出てきます。図画工作のアイデアも生まれます。
ごみと思われるものを有効活用します。全部で85通りのアイデアが描いてあります。かなり、ボリュームがあります。
ごみをごみにしないと、いっけんむずかしいものがあります。なぜなら、もったいないは、ものが増えすぎて、ごみ屋敷化するからです。なんでも「循環」が必要です。新しいものを手に入れたら、古いものは処分することが清潔に暮らす基本です。そんな先入観をもちながら読み始めました。
ヒットだと思ったいくつかです。お寿司のおしょうゆが入れてあるお魚型の小さな容器をいくつもおふろに浮かべてきんぎょすこいごっこ。同じくお寿司の仕切りに使われている草のはっぱ型の「ばらん」を絵を描くときに草として貼る。ポッキーの空き箱を筆箱として使用する。レトルカレーの空き箱をタブレット(端末)として使用する。おとうさんがはかなくなったふるいズボンをはいて時代劇ごっこをする。よくあることとして、ペットボトルを花瓶にする。トイレットペーパーのしんもいろいろ使って楽しめます。かまきりの卵はなつかしい。
読んでいるうちに、「ごみ屋敷」のイメージとは違うという思いが生まれてきます。
お金に余裕がない家の遊び、とくに、昭和20年代、30年代を過ごしたこどもたちの遊び方を思い出します。物はなくても発想はあった。昔、新聞紙を丸めてガムテープでぐるぐるまきにして、ドッヂボールにして遊んだことを思い出しました。新聞紙ボールは、当たっても痛くなく、簡単につかめて快適でした。
ページの左端に、女児の体で数値を表現した絵があります。パターンに富んでいて自由なところがいい。物の再利用も含めて、いろんなことが凝縮されている本です。
物に対する愛着心とか執着心が伝わってきます。
さいごにある「たからものタウン」がにぎやかでいい。
こどもの世界が広がります。
いっけんおとな向けの絵本にみえますが、よーく読んでみると、こどもさん向けの読み聞かせに最適です。おもちゃがなくても、ままごと遊びができるように豊富なアイデアを提供してあります。
以前、樹木希林さんと内田裕也さんの娘さんである内田也哉子さんが翻訳した絵本を読んだことがあるのですが、たしかそこに、自分がこどものころに、自分の両親は、自分にいっさいおもちゃを買ってくれなかった。それでも不自由はしていなかった。自分は家の中にあるものをおもちゃにして遊んでいた。たとえば、傘をおもちゃにしていたと書いてあったような記憶が残っています。そのことを思い出しました。
この本では、幼児にとって楽しい遊び道具がいっぱい出てきます。図画工作のアイデアも生まれます。
ごみと思われるものを有効活用します。全部で85通りのアイデアが描いてあります。かなり、ボリュームがあります。
ごみをごみにしないと、いっけんむずかしいものがあります。なぜなら、もったいないは、ものが増えすぎて、ごみ屋敷化するからです。なんでも「循環」が必要です。新しいものを手に入れたら、古いものは処分することが清潔に暮らす基本です。そんな先入観をもちながら読み始めました。
ヒットだと思ったいくつかです。お寿司のおしょうゆが入れてあるお魚型の小さな容器をいくつもおふろに浮かべてきんぎょすこいごっこ。同じくお寿司の仕切りに使われている草のはっぱ型の「ばらん」を絵を描くときに草として貼る。ポッキーの空き箱を筆箱として使用する。レトルカレーの空き箱をタブレット(端末)として使用する。おとうさんがはかなくなったふるいズボンをはいて時代劇ごっこをする。よくあることとして、ペットボトルを花瓶にする。トイレットペーパーのしんもいろいろ使って楽しめます。かまきりの卵はなつかしい。
読んでいるうちに、「ごみ屋敷」のイメージとは違うという思いが生まれてきます。
お金に余裕がない家の遊び、とくに、昭和20年代、30年代を過ごしたこどもたちの遊び方を思い出します。物はなくても発想はあった。昔、新聞紙を丸めてガムテープでぐるぐるまきにして、ドッヂボールにして遊んだことを思い出しました。新聞紙ボールは、当たっても痛くなく、簡単につかめて快適でした。
ページの左端に、女児の体で数値を表現した絵があります。パターンに富んでいて自由なところがいい。物の再利用も含めて、いろんなことが凝縮されている本です。
物に対する愛着心とか執着心が伝わってきます。
さいごにある「たからものタウン」がにぎやかでいい。
こどもの世界が広がります。