2020年03月06日
いやいやえん 中川李枝子
いやいやえん 中川李枝子・さく 大村百合子・え 福音館
1962年初版の作品です。初めて読みます。タイトルの「いやいやえん」の意味はまだわかりません。なんだろう。ちいさなこどもさん向けの読み物本です。
「ちゅーりっぷほいくえん」
来年小学生のほしぐみ、その下のばらぐみがあります。ばらぐみのしげるくん4才が主人公です。
ほしぐみとばらぐみの比較があります。ほしぐみは、じのほんをよむ。ばらぐみは、えのほんをよむ。おもしろい発想です。そのほかのことについても比較があって、めりはりがきいています。文章にはリズムがあります。
わるいことをすると罰としてものおきに入れられます。まもるべきやくそくごとが70ぐらいももあります。ああしなさい、こうしなさい、あれはだめ、これもだめ。
しげるくんは、やくそくごとを守れません。しげるくんのユーモラスな行動もあって、読み聞かせをしていると盛り上がるでしょう。
「くじらとり」
くじらとあそぶ、楽しく遊ぶほら話です。『ぞうとらいおんまる』という船に乗っていきます。目的は、さかなつりで、くじらを釣ることです。釣りごっこのはじまり、はじまりー
なんとなく、昔放映されていた子ども向けの番組「ひょっこりひょうたん島」を思い出します。
「ちこちゃん」
NHKテレビ番組「ちこちゃんに叱られる」は、もしかしたら、ここから来ているのかも。(調べたら、番組製作者の親友の妻のニックネームからきているそうです)
しげるくんとちこちゃんが対立します。しげるくんも永遠の5才児ぽい。ふたりとも、どちらもなかなか引きません。
昭和30年代にできたしつけ行為が今はできません。幼稚園の先生が罰として、あばれるしげるくんに、女の子の洋服を着せます。
保育士体験がある作者の経験が作品に出ているのでしょう。なかなか気づけないシーンです。机を重ねて、その上にのって、天井にさわろうとするこどもたちです。
「やまのこぐちゃん」
優しい文章です。山に住むこぐまのこぐちゃんが幼稚園に遊びに来ました。こどもたちは、こぐちゃんを拒否しますが、先生が受け入れます。
ぱぱとままの絵を描きます。」こぐちゃんのままには、ひげがある。みんなのままには、ひげがない。
しげるくんは、こぐちゃんにたまごやきをあげて、こぐちゃんはしげるくんにくるみをあげました。
「おおかみ」
本の裏表紙に、おおかみの絵が描いてあります。赤い毛糸のジャケットを着て、黄色のズボンをはいて右手に白いタオル、左手に緑のバケツをもって、なにやら勢いよく走っている絵です。
おおかみが野原にやってきたしげるくんを食べようとしますが、しげるくんはそれに気づかず、どろんこ遊びをします。おおかみは、しげるくんがきたないので、家でお湯をわかして、お湯をバケツにくんで、タオルでしげるくんをきれいに洗ってからしげるくんを食べようとします。でも、しげるくんやこどもたちのほうが、おおかみよりも上手(うわて)です。こどもたちは、やんちゃな野獣です。壮大な空想話でした。
かいちゅう:回虫。小腸にいる寄生虫。白くて細長い。
「山のぼり」
発想に恐れ入りました。
山が五つある。赤い山にはリンゴの木、黄色い山にはバナナの木、だいだい色の山にはみかんの木、黒い山には鬼のこども、男の子がいる。鬼のなまえが、『くいしんぼう』です。桃色の山には桃の木があるのです。黒い山には行ってはいけません。なのに、しげるくんは黒い山に行きます。怪談を読むようです。しげるくんは、秘密をかかえました。
ごふじょう:御不浄。便所
とっきゅうつばめ:この作品ができた頃の昭和30年代なかごろ、まだ、新幹線はありませんでした。
「いやいやえん」
いやいやえんは、保育園みたいなところで、いやいや園です。なんでもいやだいやだというこどもたちが集められたところが、いやいやえんです。
この頃のこどもたちは、今はもう、60歳以上でしょう。
赤い色は女の子の色だから、男の子のしげるくんは赤い色がいやです。(今ではそんなこともありません)、おなじく、しげるくんは、いやいや園に行くのがいやです。
いやいやえんには、青色の長いスカートをはいたおばあさんがいます。保育園の先生のようですが、こどもたちの好きなようにさせます。こどもどうしはけんかになります。おばあさんもあれこれするのはいやだと言い出します。おもちゃのお人形たちは生きていて、こどもたちに対して人形たちが怒り出します。
話があちこちに飛ぶのは、いいような、そうでないような。
わがはいは、たんげさぜんである:右目に傷がある剣士
えむちゃん:刀でしげるくんの頭をたたく。
赤チンをつける:消毒剤。赤いヨードチンキ
最後は、おかあさんに甘えるしげるくんでした。
1962年初版の作品です。初めて読みます。タイトルの「いやいやえん」の意味はまだわかりません。なんだろう。ちいさなこどもさん向けの読み物本です。
「ちゅーりっぷほいくえん」
来年小学生のほしぐみ、その下のばらぐみがあります。ばらぐみのしげるくん4才が主人公です。
ほしぐみとばらぐみの比較があります。ほしぐみは、じのほんをよむ。ばらぐみは、えのほんをよむ。おもしろい発想です。そのほかのことについても比較があって、めりはりがきいています。文章にはリズムがあります。
わるいことをすると罰としてものおきに入れられます。まもるべきやくそくごとが70ぐらいももあります。ああしなさい、こうしなさい、あれはだめ、これもだめ。
しげるくんは、やくそくごとを守れません。しげるくんのユーモラスな行動もあって、読み聞かせをしていると盛り上がるでしょう。
「くじらとり」
くじらとあそぶ、楽しく遊ぶほら話です。『ぞうとらいおんまる』という船に乗っていきます。目的は、さかなつりで、くじらを釣ることです。釣りごっこのはじまり、はじまりー
なんとなく、昔放映されていた子ども向けの番組「ひょっこりひょうたん島」を思い出します。
「ちこちゃん」
NHKテレビ番組「ちこちゃんに叱られる」は、もしかしたら、ここから来ているのかも。(調べたら、番組製作者の親友の妻のニックネームからきているそうです)
しげるくんとちこちゃんが対立します。しげるくんも永遠の5才児ぽい。ふたりとも、どちらもなかなか引きません。
昭和30年代にできたしつけ行為が今はできません。幼稚園の先生が罰として、あばれるしげるくんに、女の子の洋服を着せます。
保育士体験がある作者の経験が作品に出ているのでしょう。なかなか気づけないシーンです。机を重ねて、その上にのって、天井にさわろうとするこどもたちです。
「やまのこぐちゃん」
優しい文章です。山に住むこぐまのこぐちゃんが幼稚園に遊びに来ました。こどもたちは、こぐちゃんを拒否しますが、先生が受け入れます。
ぱぱとままの絵を描きます。」こぐちゃんのままには、ひげがある。みんなのままには、ひげがない。
しげるくんは、こぐちゃんにたまごやきをあげて、こぐちゃんはしげるくんにくるみをあげました。
「おおかみ」
本の裏表紙に、おおかみの絵が描いてあります。赤い毛糸のジャケットを着て、黄色のズボンをはいて右手に白いタオル、左手に緑のバケツをもって、なにやら勢いよく走っている絵です。
おおかみが野原にやってきたしげるくんを食べようとしますが、しげるくんはそれに気づかず、どろんこ遊びをします。おおかみは、しげるくんがきたないので、家でお湯をわかして、お湯をバケツにくんで、タオルでしげるくんをきれいに洗ってからしげるくんを食べようとします。でも、しげるくんやこどもたちのほうが、おおかみよりも上手(うわて)です。こどもたちは、やんちゃな野獣です。壮大な空想話でした。
かいちゅう:回虫。小腸にいる寄生虫。白くて細長い。
「山のぼり」
発想に恐れ入りました。
山が五つある。赤い山にはリンゴの木、黄色い山にはバナナの木、だいだい色の山にはみかんの木、黒い山には鬼のこども、男の子がいる。鬼のなまえが、『くいしんぼう』です。桃色の山には桃の木があるのです。黒い山には行ってはいけません。なのに、しげるくんは黒い山に行きます。怪談を読むようです。しげるくんは、秘密をかかえました。
ごふじょう:御不浄。便所
とっきゅうつばめ:この作品ができた頃の昭和30年代なかごろ、まだ、新幹線はありませんでした。
「いやいやえん」
いやいやえんは、保育園みたいなところで、いやいや園です。なんでもいやだいやだというこどもたちが集められたところが、いやいやえんです。
この頃のこどもたちは、今はもう、60歳以上でしょう。
赤い色は女の子の色だから、男の子のしげるくんは赤い色がいやです。(今ではそんなこともありません)、おなじく、しげるくんは、いやいや園に行くのがいやです。
いやいやえんには、青色の長いスカートをはいたおばあさんがいます。保育園の先生のようですが、こどもたちの好きなようにさせます。こどもどうしはけんかになります。おばあさんもあれこれするのはいやだと言い出します。おもちゃのお人形たちは生きていて、こどもたちに対して人形たちが怒り出します。
話があちこちに飛ぶのは、いいような、そうでないような。
わがはいは、たんげさぜんである:右目に傷がある剣士
えむちゃん:刀でしげるくんの頭をたたく。
赤チンをつける:消毒剤。赤いヨードチンキ
最後は、おかあさんに甘えるしげるくんでした。
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