2020年03月03日

いっさいはん minchiみんち

いっさいはん minchiみんち 岩崎書店

 強烈なイメージは残りませんが、ほのぼのとしたぬくもりのあるママ向けの絵本です。
 こどものいっさいはんだったころを思い出して、あるあるとか、あったあったと、なつかしむことができます。
 ちびっこが、まだ、「かいじゅう」だった時期の出来事です。あかちゃんは、3才近くになると、少年少女の顔や態度を見せ始めて変化します。手を焼いていたのが少し楽になるのですが、それはそれでさみしくなり、どうにもこうにも手に負えなかった「いっさいはん」の時期のこどもがなつかしくもなります。
 表現にリズムがあります。あげたり、おとしたりもします。絵にもリズムがあります。
 わがままではなくて、自由奔放(じゆうほんぽう)です。「いっさいはん」はやりたいほうだいです。体験を積みながらおとなしくなっていく。
 絵本では主人公が女子ですが、男の子もかわいい。「ねむると ぐにゃぐにゃになって ものすごく おもたくなる」は実感があります。
 こどもの事故は突然瞬時に起こりますから目が離せません。ママもパパもたいへんです。
 おとなしく静かに寝ているときが一番かわいいと思う時もあります。
 「あさ おきると こうとうぶが とりのすみたいになっている」そういうことって、あります。
 あと、かいてありませんが、スーパーやおもちゃ売り場で、おかしやおもちゃがかってほしくて、床にあおむけになって手足をばたばたさせて大声をあげて泣きわめくことがあります。なんともしようがなくて親はとほうにくれます。
 最後のセリフ、「きょうも ゆかいな いっさいはん」が、いい締めの言葉になっています。
 いっときのことです。乳幼児は、あっという間にすぎて、小学校入学に至ります。


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