2020年03月07日

アルキメデスの大戦 邦画DVD

アルキメデスの大戦 邦画DVD 2019年公開

 基本は二人芝居で、主人公櫂直(かい・ただし、菅田将暉さん)と田中正二郎(柄本佑えもとたすくさん)が、相棒として話が進んでいきます。この設定の場合、相方をつとめる田中正二郎役の演技が重要な役割を担当します。ふたりとも好演でした。
 「戦艦大和」を反戦あるいは、平和のための象徴として扱います。
 名言として、「日本人は負け方を知らない人種」、それから、「数字は嘘をつかない」
 
 狭い世界を深く掘り下げる映画でした。映画製作のための心意気が伝わってくる作品でした。
 会議は、感情的なぶつかりありが多く、現実的ではなかった。空母案対戦艦案の対立は厳しく描かれていて表現がうまかった。
 
 戦艦大和をつくるのではなく、製造をやめさせるという設定で進んでいくのですが、実際には、造られているわけで、どうもっていくのか、興味がありました。

 BGMの音量が小さかったのが良かった。

 アルキメデス:古代ギリシャの数学者。紀元前の人

 窮屈で凝縮された空間の中で、超能力が発揮されるという設定です。かなり無理があるのですが、物語のなかのことです。
 戦争で負けることがわかっているのに相手に向かっていくという滅びの美学があります。自爆して爆弾代わりになる特攻隊の狂気とも重なります。
 悲しい出来事から反戦の意識を喚起する作品でした。


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