2020年03月13日

出川充電バイクの旅 宮崎県高鍋から飫肥城址(おび)

出川哲朗の充電バイクの旅 宮崎県高鍋から飫肥城址(おびじょうし) テレビ番組

 ゲストは、宇梶剛士(うかじたかし)さん、後半が、田中卓志(たなかたくし)さんでした。

①「安産になあれー」の安産祈願が良かった。
②伊勢海老がおいしそうだった。
③サーフィンの海は、グァム島みたいでした。
④出川さんが何度もその場にいる人たちに、「今何時?」と問いかけていましたが、「肥満児」という答えが一番おもしろかった。
⑤沖縄エイサの会の集まりで、もちつき大会の始まりにおいての「きゃー てっちゃーん」の狂喜乱舞の喜びようと、顔にもちつきの粉を塗りたくるシーンが楽しめました。
  

2020年03月12日

あおい目のこねこ エゴン・マチーセン

あおい目のこねこ エゴン・マチーセン作 瀬田貞二・訳 福音館書店

 絵では、両目の色が、青というよりも、どちらかといえば、水色をしたこねこの絵があります。
 物語は、「1のまき」から始まって、「7のまき」で終わります。
 1965年(昭和40年)の作品で、作者はデンマークの人で、1976年に亡くなっています。訳者の方も1979年に亡くなっています。
 物語の始まりは、日本昔話のようで、「むかし、青い目のげんきなこねこがおりました」から始まります。
 ねずみのくにをみつけて、ねずみをたべて、おなかいっぱいになるために、青い目のこねこは旅に出ます。
 読み聞かせがしやすい文章とリズムです。
 ねずみはなかなかみつかりません。ねずみのかわりが、はえや、かや、あぶらむしです。
 ほらあなの絵がぐちゃぐちゃなところがいい。ことし読んで良かった1冊になりそうです。
 こねこは、うまくいかなくても姿勢は前向きです。「なーに、なんでもないさ」がくちぐせのようです。ただ、からげんきのような感じもします。ほんとは、つらかったりして。
 落語みたい。
 黄色い目の色をした別の五匹のねこたちに出会いますが、かれらは、青い目のこねこに好意的ではありません。青い目のこねこを特別扱いします。いや、例外扱いかもしれません。
 黄色い目のねこたちは窮地に追い込まれて、青い目のこねこに助けを求めます。その後の展開に勢いがあっておもしろい。犬のせなかにのった青い目のこねこの姿がユーモラスです。のぼって、くだってのくりかえしが楽しい。
 「6のまき」で終わったのかなあと思ったら、「7のまき」が出てきます。
 作者からのメッセージである主題はよくわかりませんが、楽しい物語でした。考え抜いてみると、仲間はずれや差別を悪とせず、被害者は、仕返しを考えず、加害者に与えることで相互理解をするというメッセージかという言葉が頭に浮かびました。
  

Posted by 熊太郎 at 06:33Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2020年03月11日

太川&蛭子ローカル路線バス乗り継ぎの旅 米沢→大間崎

太川&蛭子ローカル路線バス乗り継ぎの旅 第15弾 山形県米沢→青森県大間崎 テレビ番組再放送

 結果は失敗でしたが、見ごたえはありました。
 2013年8月放送分です。蛭子さんが若い。ゲストは、さとう珠緒さんです。番組中で触れられますが、この当時でさとう珠緒さんは、40才だそうです。

 おもしろかった部分などです。
①(えびすさんがさとう珠緒さんに)「ねんりょうは?(年令は? のつもり。燃料になっていました)」
②(えびすさんとさとう珠緒さんが、スイカの絵ののぼり旗を見て)「スイカ、おいしそう」
③うなぎがおいしそうでした。そこで、さとう珠緒さんの万歩計が、「20000歩」を表示
④暑い時期の長距離徒歩でつらそうでした。バテています。14km歩いたそうです。さとう珠緒さんが、「動けない。もうぷんぷんもできない」
⑤秋田県にある田沢湖の透明度が高かったことが驚きでした。
⑥(えびすさんが、秋田名物比内鶏を)「いないどり?」比内鶏のおいしいごはんを食べてさとう珠緒さんが、「うるうるですー」
⑦バスの中でトランプのばばぬき(人生は思い出づくりです)
⑧十和田湖畔で、さとう珠緒さんが、自分が、「湖畔の女って感じ」とコメントしたのに対してえびすさんが、「精神状態がおかしい」
⑨野辺地松浦食堂の情報がヒットでした。あとちょっとで成功できなかったのは残念でしたが、いい番組でした。126年間続いた同食堂は2017年に閉店されたそうです。ローカル路線バス乗り継ぎの旅も終わりました。時代の変わり目なのでしょう。
⑩さとう珠緒さんが、「時間表を見よう(正確にはバスの時刻表)」
⑪(失敗したことを確信して、太川さんが)「ごめん。くやしいけれど、あきらめましょう」さとう珠緒さんが、「いつも決まった道を歩くだけだったけれど、自分たちで考えて歩く楽しみを知りました」
  

2020年03月10日

盆まねき 富安陽子

盆まねき 富安陽子・作 高橋和枝・絵 偕成社

 2011年に発行されている本です。
 霊魂とか妖怪、お化けが出てくるお話が始まるようです。
 お盆には、天国にいった亡くなった人の魂がふるさとに帰ってきます。
 本の表紙には、ゆかたを着た小学生の女の子が、階段のようになっているはしごの途中に立っています。はしごの先には黄色い大きな月が輝いています。月から来た少女のようにも見えます。たぶん彼女が、この物語の主人公であるなっちゃんなのでしょう。(あとで出てくる「月のたんぼ」の絵でした。女の子はなっちゃんではなくて、フミおばちゃんでした)

 まえがきがあります。7月なかば。お盆は、8月なかばとなっています。
 小学三年生のなっちゃんが主人公です。おとうとのさとるくんは、まだよちよち歩きですから、1歳を過ぎたあたりの年齢でしょう。
 毎年、ママのほうのおじいちゃんである笛吹山のヒデじいちゃんから、お盆には来てねの便りが届きます。笛吹山をほらふき山ともいいます。笛吹山までは、特急電車とバスで5時間ぐらいかかります。

「ナメクジナメタロウ おじいちゃんの話 8月12日」
 絵がリアルです。
 大ばあちゃん:なっちゃんのお母さんの父親のお母さん。なっちゃんからみて、ひいおばあちゃん。ママのお姉さんとして、昌おばさんと章子おばさん。おじいさんが、ヒデじいちゃんで、おばあさんが、ミチばあちゃん。
 今は少なくなった、お盆に親戚一同が集まる帰省風景です。今は、年寄りは増えましたが、年寄りと濃厚な交流をするこどもは減りました。
 高坏:たかつき。仏さまにそなえる食物をのせる台。位はいは、ヒデじいちゃんのお父さんとお兄さんのシュンスケさんと「先祖代々」のお位はいです。
 ママの弟の昭平おじさんと奥さんの律子さん、なっちゃんと同い年のいとこのトッチン。
 ナメクジのお話です。ヒデじいちゃんがこどものころのホラ話です。おもしろい。作品中にある言葉として、「うそとホラは少し違う。人をだますのが、うそ。人を楽しますのがホラ」
 シマサンゴアナナスの植木鉢:パイナップル科の植物。赤い花
 ゴシック体で書いてあるのが今のことの文章で、明朝体で書いてあるのが、お話し部分です。お化けが出てくるのかと思ったら出てきません。ナメクジに人間のような魂が宿っているのです。
 ナメタロウは、ヒデじいさんと今はもう亡くなったシュンスケにいさんがつけたナメクジの名前です。

「月の田んぼ フミおばちゃんの話 8月13日」
 登場人物がたくさんなので、メモで家系図をつくりました。とてもむずかしい。なんどか作り直しました。
 物語のほうは、お月さんが目の前にあって、そこにたんぼがあって、うさぎがいて、やがて、月は空にのぼっていくのです。楽しいホラ話です。まっしろしろすけのお餅がふってきたのは神秘的でした。

「かっぱのふしぎな玉 大ばあちゃんの話 8月14日」
 かっぱのお話です。場所は、九州と韓国の間にある島、対馬です。かっぱはかっぱでも、川にいるかっぱではなくて、海にいるかっぱです。それから、かっぱはひとりだけじゃなくて、たくさんいるのです。さいごに、戦争はやめようというメッセージがあります。ヒデじいちゃんのお兄さんのシュンスケさんは特攻隊員で戦死しています。
 103ページにあるかっぱの絵は、ユーモラスですが、不気味でもあります。そして、かっぱが多い。六人もいます。
 亡くなった人たちの魂は、海に沈んでいる石のなかにあります。石には、「青海魂(あおみたま)」という名前が付いています。かっぱは、海藻で、青海魂を磨きます。青海魂は、光って、やがてあの世へのぼっていくそうです。
 太平洋戦争中、自分が死ぬことがわかっているのに、アメリカの船にぶつかっていかなければならない。そういう命令を出す人間と、従う人間がいました。一番怖いのは、妖怪ではなく人間なのでしょう。

「盆踊りの夜 8月15日」 「もうひとつの物語」 8月15日は、終戦記念日です。
 現在60才代の世代の人の思い出話を読むような文学作品です。
 ゲゲゲの鬼太郎のような本かと思っていましたが、読み終えてみると違っていました。戦争の犠牲者に対する慰霊のための本です。
 ヒデじいちゃんとミチばあちゃんの九人の孫たちが集まっています。ヒデじいちゃんのお兄さんであるシュンスケおじさんは特攻隊に参加して亡くなったのでそこにはいません。いませんが、ちがうところにいます。
 なっちゃんは、盆踊りのやぐらをはさんで、こっちの世界とあっちの世界に分かれた世界にいます。不思議な体験です。みんながいなくなって、亡くなったシュンスケおじさんが少年になって現れます。場所は墓地で、満月が輝いています。そして、かっぱのこと。
 輝く石段は、月まで届いています。盆まねきのお話があります。月のうさぎたちが、稲刈り歌を合唱する声が聞こえてきます。
 ゆうれいは、こわくない。この世にいる人が、あの世にいる人を忘れられなくてつくったのが、「ゆうれいです。この世にいる人が、あの世にいる人を忘れてしまったら、もう、ゆうれいは、出てくることができない」、神秘的な光と色彩が広がります。「思い出してくれて、ありがとう。なっちゃん」とあります。今度から、大きな満月を見たら、この物語を思い出しそうです。
 「もうひとつの物語」では、鹿児島県の知覧でゼロ戦を見学したことがあるので、読みながら、そのときのことを思い出しました。
  

Posted by 熊太郎 at 07:48Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2020年03月09日

かえるのエルタ 中川李枝子

かえるのエルタ 中川李枝子・さく 大村百合子・え 福音館書店

 1964年(昭和39年)の作品です。ナルニア国物語とか、うさぎを追いかけて穴に入っていく不思議の国のアリスなどの仲間で、楽しい空想物語というジャンルだろうと、読んでいる途中で思いました。今年読んで良かった1冊です。

 「エルタ」は、かえるのえると、主人公の小学校1年生ぐらいの男の子であるかんたをくっつけて、エルタにしたのでしょう。
 エルタはかえるですが、生きてはいません。赤い目をしたかえるの人形です。かんたが道ばたの草の中にあったのを拾いました。
 カバーや表紙、裏表紙の絵では、かえるが洋服を着ています。かえるの家族の絵です。昭和30年代から40年代はじめのころは、かえるは身近にいる生き物でした。雨が降ると緑色をした小さな雨がえるをよく見かけました。かんたのお母さんの言葉として、「かえるをつかまえると雨がふりますよ」
 読み始めてしばらくたつと、この先、このお話は、どんなふうにころがっていくだろうと興味が湧きます。
 親が一緒に遊んでくれないから、かんたは、ひとりでおもちゃ遊びをします。そのうち、おとなりのくみこちゃんが出てきました。
 自由な空想が続きます。かえるの名前が、エルタから「ドレミ」に変化したりもします。
 かんたとくみこちゃんのふたりが乗る船の名前は、「みどりのはっぱごう」で、ふねは、「うたえみどりのしま」をめざします。
 ひとりぼっちのさみしさを一時的に忘れさせてくれる空想物語と受け取りました。
 ふたりは、虹の上を歩きます。
 かたつむりもしゃべります。
 ネバーエンディングストーリー(終わりのない物語)になってきました。
 らいおんのらいおんみどりも登場しました。
 結婚式が始まります。
 楽しい読書でした。
  

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2020年03月08日

出川哲朗の充電バイクの旅 四国お遍路 香川県横断

出川哲朗の充電バイクの旅 四国お遍路 香川県横断 テレビ番組

 ゲストは、前半が、照英さん、後半が、チャンカワイさんでした。

 子育て広場のおもちつきで、元気なこどもたちの姿が良かった。撮影日は去年のクリスマス前だそうで、出川サンタさんがくれるシールをきちんと並んで受け取っていたのが、見ていて気持ちよかった。
 照英さんが説明してくれた空海の名づけのいわれが良かった。空海が四国で修行をしていた寺から空と海が見えたというものでした。
 うどん屋さんの「白川」に行くか、「一(いち)」に行くかの交渉のやりとりが人心をくすぐるもので笑えました。
 銭形の砂絵がきれいでした。
 お寺にあったカフェのスイーツ「お芋のかくれんぼ」(あったかいお芋の上にアイスクリームがのっている)がおいしそうでした。
 充電依頼をした大きなお屋敷で、中学生の男の子と76歳のおじいさんに向けて、ハッピーバースデーの歌をみんなで歌ったことが良かった。そのおじいさんの同級生がやっている旅館の奥さんも良かった。楽しみました。チャンカワイさんの名前を知らずにいて、彼が出発するときにたずねたのもタイムリーでほほえみました。
 出川さんの言葉、「この旅をしていると、日本のみんなのあったかさが身に染みる」は名言です。
 野球部のこどもたちがいっせいに上げた声、「出川せんぱーい」が好印象でした。
 後半の雨はお気の毒でした。
 善通寺にあるカタパン屋さんの店先は、過去へタイムマシーンで移動したようでした。バイク移動の途中で見られる田舎風景にも郷愁(ふるさとをなつかしく思う気持ち)を感じました。
 香川県特産のうどんのあったかみが伝わってくるいい番組でした。
 残り78カ寺を後日巡るそうです。