2019年08月01日

ミューツーの逆襲 映画館

ミューツーの逆襲 映画館

 映像がリアル、明るくて輝きが美しい。迫力があり、今年観て良かった映画になりました。
 天使対悪魔、本物対コピー、本物対クローンという構図です。対立する者同士が戦争状態になり、やがて両者ともに戦いに疲れ果てて、合意点を見つけて妥協するという流れは、大昔から変わりがありません。
 「復讐」ではなく「逆襲」なのは、自分を都合のいいように利用しようとしてつくった人間へのうらみを返すものなのでしょう。
「わたしは、だれだ。なぜここにいる。なんのためにいる」と、誕生当時から悩み続けるミューツーには人間と戦う理由があるのです。彼はこの世に誕生したくなかった。哲学的です。
 本家のミューは小さい。白ネズミのようです。生まれながらに天然で、どこから見ても攻撃する気にはなれない見た目です。
 共倒れを避けるために戦争はやめましょう。そして、不要なものをつくらない。不要なことをしない人類になりたい。人間は欲の固まりなので、むずかしいけれど。
 あとは、ポケモンブリーダーであるタケシの「(女子にむけて)美しい」が、緊張感ただようなかで、気休めになってよかった。