2022年12月14日
ふしぎな ひきだし 苅田澄子/作 つがねちかこ/絵
ふしぎな ひきだし 苅田澄子(かんだ・すみこ)/作 つがね ちかこ/絵 金の星社
(1回目の本読み)
絵本です。
文章は読まずに、絵だけを目で追いながらいろいろ考えます。
表紙に描いてあるのは、古い三段の引き出しです。
今は見かけなくなった型の家具です。
裏表紙にある丸いちゃぶ台もかなり昔の型です。
そういった点で、この作品は、昭和時代にこどもの時期を過ごした年配の方の思い出の記録という位置づけの印象があります。
こども3人、小学2年生ぐらいに見えます。
男の子がひとり、女の子がふたりです。
男の子がたんすの一番上の引き出しに手をかけました。
昭和40年代を思い出す絵です。
スマホもパソコンもなく、カラーテレビは少なく、カラオケもテレビゲームもありませんでした。
開けた引き出しの中には、どこかへ下っていく階段があります。
階段の先は、新世界です。
いろいろ思い出します。
ドラえもんの、のび太の勉強机の引き出し。たしか、開くと過去や未来へ行けた。
ナルニア国物語だと、タンスの扉を開いて中に入ると、ナルニア国に行けた。
洋画『プーと大人になった僕』では、くまのプーさんが、大樹の木の穴に入ると別世界に行けた。
『不思議の国のアリス』では、アリスがウサギの穴に落ちて異世界へと旅立つのです。
たんすの階段の先にある新世界です。
男の子が虫捕りをしています。カブトムシでしょう。
自分もこどものころにやりました。カブトムシはなかなかいなくて、カミキリムシばかりを捕まえていました。
あのころは、こどもがいる身近な場所に林がありました。
絵本の中には、木の幹にくくりつけた手づくりブランコもあります。
こどものころ、樹木の幹にツルをからませて、ターザン遊びをしたことを思い出しました。『アーアーアー』今のこどもさんにはわからないかもしれません。
発想がいい。
引き出しごとに世界が違います。
自然が豊かです。
小川が流れています。笹舟が浮いている。
こどものころ、祖父母がたんぼで農作業をしている間、小川で笹舟をつくって流していたことを思い出しました。
一番下の引き出しの中は、海岸の砂浜です。
遠くには、水平線が見えます。
すがすがしい。
こどもたち三人以外にだれもいません。
浦島太郎の亀もいません。
(2回目の本読み)
今度は、文字も読みながらページをめくります。
パン屋さんの娘さんが、なっちゃんです。
おにいちゃんがいて、おねえちゃんがいます。
おばあちゃんのうちは、そこから遠い海のそばにあるようです。
そうか、引き出し付きのたんすは、おばあちゃんが使っていたものだそうです。
(だから、昭和時代の匂いがするような古いたんすです。引っ張る持ち手は金属です)
一番上の引き出しは、森の中へ、いらっしゃ~い。
二番目の引き出しは、お花畑が広がっています。
三番目の引き出しは海です。(このたんすには引き出しがみっつあります)
知らない女の子はたぶん、小さなころのおばあちゃんでしょう。(展開の予想として)
知らない女の子の名前は、さっちゃんです。
そうか、なかなかいい感じのミステリーでした。(神秘、不思議、謎)
(1回目の本読み)
絵本です。
文章は読まずに、絵だけを目で追いながらいろいろ考えます。
表紙に描いてあるのは、古い三段の引き出しです。
今は見かけなくなった型の家具です。
裏表紙にある丸いちゃぶ台もかなり昔の型です。
そういった点で、この作品は、昭和時代にこどもの時期を過ごした年配の方の思い出の記録という位置づけの印象があります。
こども3人、小学2年生ぐらいに見えます。
男の子がひとり、女の子がふたりです。
男の子がたんすの一番上の引き出しに手をかけました。
昭和40年代を思い出す絵です。
スマホもパソコンもなく、カラーテレビは少なく、カラオケもテレビゲームもありませんでした。
開けた引き出しの中には、どこかへ下っていく階段があります。
階段の先は、新世界です。
いろいろ思い出します。
ドラえもんの、のび太の勉強机の引き出し。たしか、開くと過去や未来へ行けた。
ナルニア国物語だと、タンスの扉を開いて中に入ると、ナルニア国に行けた。
洋画『プーと大人になった僕』では、くまのプーさんが、大樹の木の穴に入ると別世界に行けた。
『不思議の国のアリス』では、アリスがウサギの穴に落ちて異世界へと旅立つのです。
たんすの階段の先にある新世界です。
男の子が虫捕りをしています。カブトムシでしょう。
自分もこどものころにやりました。カブトムシはなかなかいなくて、カミキリムシばかりを捕まえていました。
あのころは、こどもがいる身近な場所に林がありました。
絵本の中には、木の幹にくくりつけた手づくりブランコもあります。
こどものころ、樹木の幹にツルをからませて、ターザン遊びをしたことを思い出しました。『アーアーアー』今のこどもさんにはわからないかもしれません。
発想がいい。
引き出しごとに世界が違います。
自然が豊かです。
小川が流れています。笹舟が浮いている。
こどものころ、祖父母がたんぼで農作業をしている間、小川で笹舟をつくって流していたことを思い出しました。
一番下の引き出しの中は、海岸の砂浜です。
遠くには、水平線が見えます。
すがすがしい。
こどもたち三人以外にだれもいません。
浦島太郎の亀もいません。
(2回目の本読み)
今度は、文字も読みながらページをめくります。
パン屋さんの娘さんが、なっちゃんです。
おにいちゃんがいて、おねえちゃんがいます。
おばあちゃんのうちは、そこから遠い海のそばにあるようです。
そうか、引き出し付きのたんすは、おばあちゃんが使っていたものだそうです。
(だから、昭和時代の匂いがするような古いたんすです。引っ張る持ち手は金属です)
一番上の引き出しは、森の中へ、いらっしゃ~い。
二番目の引き出しは、お花畑が広がっています。
三番目の引き出しは海です。(このたんすには引き出しがみっつあります)
知らない女の子はたぶん、小さなころのおばあちゃんでしょう。(展開の予想として)
知らない女の子の名前は、さっちゃんです。
そうか、なかなかいい感じのミステリーでした。(神秘、不思議、謎)
2022年12月02日
ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎
ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎 朝日新聞出版
読み始めます。
ペッパーズ:胡椒(コショウ)。別の意味で(野球での)トスバッティング(作中、プロ野球へのこだわりがありそうなので)
ゴースト:幽霊、亡霊、怨霊
『死んだ人間が、幽霊になって存在している』と、タイトルを読み取るようです。(ネット情報)
檀千郷(だん・ちさと):女性かと思っていたら、男性でした。35歳。中学校国語教師。
布藤鞠子(ふとう・まりこ):中学2年生。小説を書く。
吉村:40歳ぐらい。中学校女性教師。数学担当。貫禄がある。
ロシアンブル:猫のような名前だが、人間(あるいは幽霊)。職業ネコジハンター。ネコジとは、飼い猫など猫を虐待する人間のこと。そのような虐待人間を捕まえて罰を加える職。悲観的。口ぐせが『もうおしまいだ』。『ロシア』に関連づけている。書中では『シアンさん』と呼ばれる。
アメショー:ロシアンブルと同じく、職業はネコジハンター。『アメリカ合衆国』に関連づけてある名前。楽観的。
罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう):50歳。経営者。富豪。ユーチューバーか。ひとり暮らし。猫を虐待している動画を流して、虐待行為が好きなファンを集めている。ネット上のアカウントが、たぶん<猫ゴロシ>
ネコジコ:猫を虐待してネットに虐待映像を流して楽しんでいる人間。
楽天球場:宮城球場のことでしょう。行ったことはありませんが、来週仙台に行く予定があるので見学してみようかと思い始めました。仙台駅からそれほど遠くない位置にあります。(この部分を書いた時には、まだ仙台に行っていませんでした。球場見学をする時間はありませんでしたが、駅前にあるビルの展望テラスから球場が見えました。赤いスタンドの椅子が広がっていました)
書中では、東北イーグルス VS 東京ジャイアンツの試合とあります。
天童将(てんどう・まさる):東京ジャイアンツの4番バッター。ホームラン60本の天才ホームランバッターのようです。
中学校が舞台のようです。
中学生向けの小説だろうか。
1990年代。アフリカルワンダで起きた虐殺のお話が出ます。(どうも中学生向けではないようです)
ロシア、ウクライナ戦争みたいです。
『ナチハンター』という単語が出ます。
ロトくじという単語が出てきます。
コロナ支援金誤交付後に詐欺行為があったことが思い出されました。
引き攣らせる:ひきつらせる。
虐待した人間は、虐待される人間になる。
誰が語っているのだろう=檀千郷(だん・ちさと)先生です。
だれが復讐するのか=猫が猫を虐待した人に復讐するのではない。人が人を雇って復讐する。
松尾芭蕉が出てきます。
そういえば、以前、岩手県中尊寺金色堂(こんじきどう)を見学した時に、松尾芭蕉の像が現地にありました。
読んでいて、自分たちが小中学生・高校生だった時、学校は週休二日制ではなかったと思い出します。土曜日は半ドン(午前中授業)でした。
おとなもこどもも、居たくもない場所が『学校』です。
たぶんキーワードになると予測されるものが『牡蠣料理(かきりょうり)』(予想は、はずれました)
学校に携帯端末を持って来てはいけない。(タブレットのことだろうか。自分たちの時代にはそのようなものはこの世に存在していなかった)
教師と生徒の理詰めの会話が進みます。
学校ではルールを守りなさいと教わりますが、社会に出ると、ルールを守らない人間がたくさんいることに気づきます。
里見大地(さとみ・だいち):中学2年生。父子家庭。父と祖母と暮らしている。
里見八賢(さとみ・はっけん):里見大地の父親。公務員。(市役所職員とかではなく、テロ対策部署で働くような国家公務員)
アメリカ合衆国が中東の政治家を暗殺した。
東北新幹線の車両が傾いた。けが人あり。(現実の出来事としては2022年3月16日脱線事故あり。宮城県白石市内。この本の出版はその前、2021年です。あとでも書きますが、未来を予知するような不思議な成り立ちがこの本にはあります)この話では、事故の原因は不明です。テロか。(無差別大量殺人事件)
NASH:非アルコール性脂肪性肝炎
『自分以外の誰かが苦しんでいるのを眺めるのがとにかく快感……』
カジさん:家事代行サービスの女性
なんとなく気になる言葉が『ハラショー、アメショー、松尾芭蕉』(相手を仲間だと確認する合言葉でした)
(つづく)
二つのお話が並列で進行していくことが、わかりにくいです。
布藤鞠子がつくっている小説に出てくるネコを虐待する人をこらしめるふたりの人物のお話と、もうひとつは、近い未来が予想できる人(檀千郷(中学教師))のお話です。
檀千郷教諭は、大きな事件や事故が『先行上映』で見えてしまう。
思い出すに、類似のパターンとして、百田尚樹作品『フォルティナの瞳(予知能力者。他人の死期がわかる)』それから邦画で『サトラレ(まわりにいる人間の心のつぶやきが聞こえる)』があります。
中学2年生女子の布藤鞠子(ふとう・まりこ)が小説を書いている。
その小説に書いてあるのが、ロシアンブルとアメショーが出てくるネコジハンターの話です。猫を虐待する人間を責めるのです。ロシアンブルとアメショーは、両者ともに猫ではありません。人物です。
読んでいると、悲観的なロシアンブル―と楽観的なアメショーは同一人物に思えます。人間には二面性があるのです。
中学国語教師檀千郷(だん・ちさと)には、6年前に、すい臓がんで死んだ父親がいました。予知能力は先祖代々のもので、亡父も予知光景が脳裏に浮かぶ体質だったそうです。
ニーチェ:1844年-1900年。55歳没。ドイツ・プロイセン王国の思想家。
自分が10年ぐらい前に読んだときのニーチェ本の読書メモが残っていました。
『ツァラトゥストラはこう言った 上・下 ニーチェ著 氷上英廣訳 岩波文庫』
「16歳の教科書 講談社」に出ていたある先生のおひとりが、記述にとりあげられていたことが読むきっかけでした。
ニーチェという人は、ドイツの哲学者です。記述はキリスト教の預言書のようです。ツァラトゥストラ氏は孤独です。精神世界のことが綴られていきます。
教わらなければ人間は獣(けだもの)と同じ。
教育の重要性を説く部分だろうと意味をとれた箇所がありました。人間のなかには、「おのれ」と「わたし」が同居している。「おのれ」は本能で、「わたし」が理性です。
そして両者は常に争っている。人間の心を形成しているものが、「知識」と「知恵」そして「理性」です。
人間は最終的に人間の手によって滅びると預言しているようです。
ニーチェ氏は、人間を否定している。なんとも陰気です。比喩(ひゆ)の連続から、国家・制度に闘いを挑み自由を愛するというメッセージはわかります。たが、むずかしい。
普段は読まない巻末の解説部分を読んでみました。それでも理解できないまま下巻へとすすみました。ドイツの社会背景を知らないことが理解できない要因のようです。
ニーチェ氏は外の現実社会を知らなかった人ではなかろうか。今でいうところのニートとかひきこもりとかで、仕事は何をしていたのだろう。どうやって生活していたのだろう。
やはり晩年は狂人となられたようです。
(つづく)
メタ認知:自己の認知をさらに認知する。自分自身の認知行動を客観的に観察するということだろうと理解しました。
クラッカーロープ:ロープの両端にボールのようなものが付いている。
テロ『カフェ・ダイヤモンド事件(5年前の5月22日発生)』で、身内の命を失った被害者遺族の会があります。『サークル』という名称の集まりです。テロ行為で、29人が死亡しています。
成美彪子(なるみ・ひょうこ):サークルのメンバー。全員で12人。成美彪子は、両親がテロで爆死している。二十代女性。昼はトレーニングジムで働き、夜は、後楽園球場でビール販売員をしている。
部長というニックネームのビール販売員(女性。成美彪子より12歳ぐらい年上)がいる。
なかなかややこしい。
3Dプリンターを使用して銃や爆弾をつくった。
ピーター・セラーズ:イギリスのコメディアン。1980年(昭和55年)54歳没。
『チャンス』という映画を引用しながら『金はあるけれど知能はゼロ…… 金はないけれど知性はある』のくだり(話)がなんだかいい感じでした。
引きこもりのニート=自分は、家に資産があるから何もしていない駄目人間(だめにんげん)だった。サークルのメンバー野口勇人(のぐち・はやと)の言葉です。
マイク育馬(まいく・いくま):テレビ番組の司会者。テロ事件の生放送で、警察の動きをテレビで教えてしまった。結果、爆死者が出た。さらに、爆死なら楽に死ねただろうとの趣旨の発言もあった。マイク育馬は、被害者家族の憎しみの対象者となっている。
『ごめんなさいを言えない人間は多い。』作品中の言葉です。
自分なりに付け加えるならば『おまかせします』が言えたら、夫婦関係は円満に進んで行きます。
谷崎潤一郎作品『痴人の愛』喫茶店の店員であった15歳の娘を育てて自分の妻にしようとした男がいたが、男は、その娘にふりまわされて、やがて立場が逆転して娘に振り回された。
『谷崎潤一郎』と『ジャッキーチェン』と『ビートルズ』が成美彪子(なるみ・ひょうこ)の父親の三種の神器(じんぎ。尊い物)
スパルタンX:1984年(昭和54年)ジャッキーチェンのアクション映画。
今、141ページにいます。うーむ。何が書いてあるのかわからないのです。
球場でビール売り中に、ガラの悪い男3人に、成美彪子が囲まれました。
うーむ。ちょっとだけ意味がわかりました。
(つづく)
家政婦がだれかに殺害されて、ひとりの人物が行方不明になっています。
作家は自由自在に物語を動かしています。読者の未来予想は当たらない。まるで、株式相場のような動きです。
ときおり、90年代、アフリカにあるルワンダで起きた虐殺のことが出ます。
プラスチック爆弾:粘土のように容易に変形できる爆弾。(今、同時進行で『セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ ロイストン・M・ロバーツ 安藤喬志・訳 DOJIN BUNKO』を読んでいるのですが、同書で出てくるノーベルがプラスチック爆弾作成にからんでいるそうです。読書の『偶然』です)
小説家は小説を読むのだろうか。
読まないような気がします。
自分の作品をつくることで、生活時間は占められていそうです。
カフェ・ダイヤモンド事件の関係者メンバーとして、野口、哲夫、佐央莉、将五、そして成美彪子(なるみ・ひょうこ)。
『人間は本心でないことも言葉にできる』
黒のマンクスのランピー:黒い色のマンクス(猫の種類。出身地がイギリスにあるマン島)。ランピーは、しっぽがないということ。
1ミリもない:否定する。ないことを強調する。(わたしは、この表現は嫌いです。ミリは、ものの長さの表現です。気持ちの軽さが伝わってきて、聞かされて、元気がなくなる表現方法です。)
仮想の人間(猫の虐待加害者)罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう)の娘が、現実世界にいる布藤鞠子(ふとうまりこ)なのか。
一口齧ってくれた:ひとくちかじってくれた。
嘲る:あざける。ばかにして悪く言ったり笑ったりする。
テロ行為の加害者メンバーは、被害者の会の中にいる。
209ページで、ふたつのストーリーが合体します。
不思議で、不可解です。書いてあることが、なにやら現実に起きた事件と重なるのです。
さきほど書いた東北新幹線の脱線事故とか、カルロース・ゴーン氏の航空機を使用した逃亡劇(2019年レバノンへ出国 楽器の箱の中に隠れた)とか、大阪市で発生したクリニックガソリン点火爆発大量死事件(2021年12月)とか、元首相への襲撃殺害事件(2022年7月)、プロ野球のホームラン記録の更新とか(2022年10月)、韓国で起きた群衆雪崩(ぐんしゅうなだれ)による大量圧死とか(2022年10月)、ロシア大統領の核による脅し(おどし)とアジア地域における核兵器実験のニュース、コロナウィルスの世界的な大流行…… この本ができたのは、2021年10月です。未来予知本の側面もこの本はもっているのだろうか。不気味です。小説の中と現実がタブるのです。『先行上映』が作者にあったのだろうか。
人は死んでいるけれど、本当は、死んでいない。人類によるこの世の出来事は、現実ではなく、すべてが芝居で、虚構で、実は何も起きていない。
ペッパーズ・ゴースト=出来事はすべて幻想の世界。何者かが人類に警告を発している暗示の世界。
プラベートジェット、空港職員の買収。爆弾持ち込み。テロ(無差別大量殺人)。人質、立てこもり。
どうゆうわけか、プロ野球の試合がからんできます。ジャイアンツ対イーグルスです。
パンデミック:感染症の世界的な大流行。
核のボタン。
テロ行為をしようとする犯人たちの動機がわかりません。
仲間割れ?
何が書いてあるのかわかりません。
自分には合わない作品です。
不幸を連鎖させて、自分たちのうっぷん(不満、ストレス、憤り(いきどおり))を晴らす。「人間とは何か」を考える世界なのか。
自爆死を選択することもあるのだろうか。
それとも、すべてがお芝居のなのか。
動機は『憎しみ』とか『復讐』。
一般人=無関心。事件に対する無関心さに腹をたてているのが犯人たちか。
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)⇔天歩艱難(てんぽかんなん)
野球場がテロ行為の場所に選ばれたわけか。
『先行上映』というものを見ながらも、過去をみているようでもあります。
あと追い集団自殺なのか。
(つづく)
『やすらぎ胃腸クリニックの籠城事件(ろうじょうじけん)』犯人ひとり、人質三人が死亡。
躊躇う:ためらう。
『王様は裸だ、と叫んでいるおまえも裸じゃないか……』
野球は、ナイターじゃなかった。昼間の試合です。勘違いをしながら読んでいました。
この小説は、1回読んだだけでは、状況を把握できかねます。複数回の読みが必要です。伊坂ワールドという世界の体験です。
最終部分では、これまでのことは、過去のこととして語られます。
PTSD:心的外傷後ストレス障害。過去のショッキングな出来事が思い出されて、不安と緊張が高まる。
爆弾テロ、集団自殺。
だけど、死なない。
閃き:ひらめき。
わかりにくい読書メモになってしまいました。
もう一度最初からゆっくりページをめくってみます。
(その後)
翌日の出来事が見える。近未来が見える。
飛沫感染で、未来が見える。
美術館、洋風創作料理店『カフェ・ダイヤモンド』、後楽園球場。
永遠回帰:始まりも終わりもない。
ニヒリズム:虚無主義。真理も価値もない。
ペッパーズ・ゴースト:そこにはいない。別の場所にいる。
自殺する人がいて、復讐する人がいる。されど、死んではいないかもしれない。今もどこかで生きている可能性があるかも。
うーむ。ちょっとわたしにはむずかしい作品でした。
(追記 読書感想メモとは関係ありませんが)
ワールドカップサッカーカタール2022
日本代表 VS スペイン (日本時間本日午前4時試合開始)
日本勝利おめでとう!
かっこよかった。
読み始めます。
ペッパーズ:胡椒(コショウ)。別の意味で(野球での)トスバッティング(作中、プロ野球へのこだわりがありそうなので)
ゴースト:幽霊、亡霊、怨霊
『死んだ人間が、幽霊になって存在している』と、タイトルを読み取るようです。(ネット情報)
檀千郷(だん・ちさと):女性かと思っていたら、男性でした。35歳。中学校国語教師。
布藤鞠子(ふとう・まりこ):中学2年生。小説を書く。
吉村:40歳ぐらい。中学校女性教師。数学担当。貫禄がある。
ロシアンブル:猫のような名前だが、人間(あるいは幽霊)。職業ネコジハンター。ネコジとは、飼い猫など猫を虐待する人間のこと。そのような虐待人間を捕まえて罰を加える職。悲観的。口ぐせが『もうおしまいだ』。『ロシア』に関連づけている。書中では『シアンさん』と呼ばれる。
アメショー:ロシアンブルと同じく、職業はネコジハンター。『アメリカ合衆国』に関連づけてある名前。楽観的。
罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう):50歳。経営者。富豪。ユーチューバーか。ひとり暮らし。猫を虐待している動画を流して、虐待行為が好きなファンを集めている。ネット上のアカウントが、たぶん<猫ゴロシ>
ネコジコ:猫を虐待してネットに虐待映像を流して楽しんでいる人間。
楽天球場:宮城球場のことでしょう。行ったことはありませんが、来週仙台に行く予定があるので見学してみようかと思い始めました。仙台駅からそれほど遠くない位置にあります。(この部分を書いた時には、まだ仙台に行っていませんでした。球場見学をする時間はありませんでしたが、駅前にあるビルの展望テラスから球場が見えました。赤いスタンドの椅子が広がっていました)
書中では、東北イーグルス VS 東京ジャイアンツの試合とあります。
天童将(てんどう・まさる):東京ジャイアンツの4番バッター。ホームラン60本の天才ホームランバッターのようです。
中学校が舞台のようです。
中学生向けの小説だろうか。
1990年代。アフリカルワンダで起きた虐殺のお話が出ます。(どうも中学生向けではないようです)
ロシア、ウクライナ戦争みたいです。
『ナチハンター』という単語が出ます。
ロトくじという単語が出てきます。
コロナ支援金誤交付後に詐欺行為があったことが思い出されました。
引き攣らせる:ひきつらせる。
虐待した人間は、虐待される人間になる。
誰が語っているのだろう=檀千郷(だん・ちさと)先生です。
だれが復讐するのか=猫が猫を虐待した人に復讐するのではない。人が人を雇って復讐する。
松尾芭蕉が出てきます。
そういえば、以前、岩手県中尊寺金色堂(こんじきどう)を見学した時に、松尾芭蕉の像が現地にありました。
読んでいて、自分たちが小中学生・高校生だった時、学校は週休二日制ではなかったと思い出します。土曜日は半ドン(午前中授業)でした。
おとなもこどもも、居たくもない場所が『学校』です。
たぶんキーワードになると予測されるものが『牡蠣料理(かきりょうり)』(予想は、はずれました)
学校に携帯端末を持って来てはいけない。(タブレットのことだろうか。自分たちの時代にはそのようなものはこの世に存在していなかった)
教師と生徒の理詰めの会話が進みます。
学校ではルールを守りなさいと教わりますが、社会に出ると、ルールを守らない人間がたくさんいることに気づきます。
里見大地(さとみ・だいち):中学2年生。父子家庭。父と祖母と暮らしている。
里見八賢(さとみ・はっけん):里見大地の父親。公務員。(市役所職員とかではなく、テロ対策部署で働くような国家公務員)
アメリカ合衆国が中東の政治家を暗殺した。
東北新幹線の車両が傾いた。けが人あり。(現実の出来事としては2022年3月16日脱線事故あり。宮城県白石市内。この本の出版はその前、2021年です。あとでも書きますが、未来を予知するような不思議な成り立ちがこの本にはあります)この話では、事故の原因は不明です。テロか。(無差別大量殺人事件)
NASH:非アルコール性脂肪性肝炎
『自分以外の誰かが苦しんでいるのを眺めるのがとにかく快感……』
カジさん:家事代行サービスの女性
なんとなく気になる言葉が『ハラショー、アメショー、松尾芭蕉』(相手を仲間だと確認する合言葉でした)
(つづく)
二つのお話が並列で進行していくことが、わかりにくいです。
布藤鞠子がつくっている小説に出てくるネコを虐待する人をこらしめるふたりの人物のお話と、もうひとつは、近い未来が予想できる人(檀千郷(中学教師))のお話です。
檀千郷教諭は、大きな事件や事故が『先行上映』で見えてしまう。
思い出すに、類似のパターンとして、百田尚樹作品『フォルティナの瞳(予知能力者。他人の死期がわかる)』それから邦画で『サトラレ(まわりにいる人間の心のつぶやきが聞こえる)』があります。
中学2年生女子の布藤鞠子(ふとう・まりこ)が小説を書いている。
その小説に書いてあるのが、ロシアンブルとアメショーが出てくるネコジハンターの話です。猫を虐待する人間を責めるのです。ロシアンブルとアメショーは、両者ともに猫ではありません。人物です。
読んでいると、悲観的なロシアンブル―と楽観的なアメショーは同一人物に思えます。人間には二面性があるのです。
中学国語教師檀千郷(だん・ちさと)には、6年前に、すい臓がんで死んだ父親がいました。予知能力は先祖代々のもので、亡父も予知光景が脳裏に浮かぶ体質だったそうです。
ニーチェ:1844年-1900年。55歳没。ドイツ・プロイセン王国の思想家。
自分が10年ぐらい前に読んだときのニーチェ本の読書メモが残っていました。
『ツァラトゥストラはこう言った 上・下 ニーチェ著 氷上英廣訳 岩波文庫』
「16歳の教科書 講談社」に出ていたある先生のおひとりが、記述にとりあげられていたことが読むきっかけでした。
ニーチェという人は、ドイツの哲学者です。記述はキリスト教の預言書のようです。ツァラトゥストラ氏は孤独です。精神世界のことが綴られていきます。
教わらなければ人間は獣(けだもの)と同じ。
教育の重要性を説く部分だろうと意味をとれた箇所がありました。人間のなかには、「おのれ」と「わたし」が同居している。「おのれ」は本能で、「わたし」が理性です。
そして両者は常に争っている。人間の心を形成しているものが、「知識」と「知恵」そして「理性」です。
人間は最終的に人間の手によって滅びると預言しているようです。
ニーチェ氏は、人間を否定している。なんとも陰気です。比喩(ひゆ)の連続から、国家・制度に闘いを挑み自由を愛するというメッセージはわかります。たが、むずかしい。
普段は読まない巻末の解説部分を読んでみました。それでも理解できないまま下巻へとすすみました。ドイツの社会背景を知らないことが理解できない要因のようです。
ニーチェ氏は外の現実社会を知らなかった人ではなかろうか。今でいうところのニートとかひきこもりとかで、仕事は何をしていたのだろう。どうやって生活していたのだろう。
やはり晩年は狂人となられたようです。
(つづく)
メタ認知:自己の認知をさらに認知する。自分自身の認知行動を客観的に観察するということだろうと理解しました。
クラッカーロープ:ロープの両端にボールのようなものが付いている。
テロ『カフェ・ダイヤモンド事件(5年前の5月22日発生)』で、身内の命を失った被害者遺族の会があります。『サークル』という名称の集まりです。テロ行為で、29人が死亡しています。
成美彪子(なるみ・ひょうこ):サークルのメンバー。全員で12人。成美彪子は、両親がテロで爆死している。二十代女性。昼はトレーニングジムで働き、夜は、後楽園球場でビール販売員をしている。
部長というニックネームのビール販売員(女性。成美彪子より12歳ぐらい年上)がいる。
なかなかややこしい。
3Dプリンターを使用して銃や爆弾をつくった。
ピーター・セラーズ:イギリスのコメディアン。1980年(昭和55年)54歳没。
『チャンス』という映画を引用しながら『金はあるけれど知能はゼロ…… 金はないけれど知性はある』のくだり(話)がなんだかいい感じでした。
引きこもりのニート=自分は、家に資産があるから何もしていない駄目人間(だめにんげん)だった。サークルのメンバー野口勇人(のぐち・はやと)の言葉です。
マイク育馬(まいく・いくま):テレビ番組の司会者。テロ事件の生放送で、警察の動きをテレビで教えてしまった。結果、爆死者が出た。さらに、爆死なら楽に死ねただろうとの趣旨の発言もあった。マイク育馬は、被害者家族の憎しみの対象者となっている。
『ごめんなさいを言えない人間は多い。』作品中の言葉です。
自分なりに付け加えるならば『おまかせします』が言えたら、夫婦関係は円満に進んで行きます。
谷崎潤一郎作品『痴人の愛』喫茶店の店員であった15歳の娘を育てて自分の妻にしようとした男がいたが、男は、その娘にふりまわされて、やがて立場が逆転して娘に振り回された。
『谷崎潤一郎』と『ジャッキーチェン』と『ビートルズ』が成美彪子(なるみ・ひょうこ)の父親の三種の神器(じんぎ。尊い物)
スパルタンX:1984年(昭和54年)ジャッキーチェンのアクション映画。
今、141ページにいます。うーむ。何が書いてあるのかわからないのです。
球場でビール売り中に、ガラの悪い男3人に、成美彪子が囲まれました。
うーむ。ちょっとだけ意味がわかりました。
(つづく)
家政婦がだれかに殺害されて、ひとりの人物が行方不明になっています。
作家は自由自在に物語を動かしています。読者の未来予想は当たらない。まるで、株式相場のような動きです。
ときおり、90年代、アフリカにあるルワンダで起きた虐殺のことが出ます。
プラスチック爆弾:粘土のように容易に変形できる爆弾。(今、同時進行で『セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ ロイストン・M・ロバーツ 安藤喬志・訳 DOJIN BUNKO』を読んでいるのですが、同書で出てくるノーベルがプラスチック爆弾作成にからんでいるそうです。読書の『偶然』です)
小説家は小説を読むのだろうか。
読まないような気がします。
自分の作品をつくることで、生活時間は占められていそうです。
カフェ・ダイヤモンド事件の関係者メンバーとして、野口、哲夫、佐央莉、将五、そして成美彪子(なるみ・ひょうこ)。
『人間は本心でないことも言葉にできる』
黒のマンクスのランピー:黒い色のマンクス(猫の種類。出身地がイギリスにあるマン島)。ランピーは、しっぽがないということ。
1ミリもない:否定する。ないことを強調する。(わたしは、この表現は嫌いです。ミリは、ものの長さの表現です。気持ちの軽さが伝わってきて、聞かされて、元気がなくなる表現方法です。)
仮想の人間(猫の虐待加害者)罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう)の娘が、現実世界にいる布藤鞠子(ふとうまりこ)なのか。
一口齧ってくれた:ひとくちかじってくれた。
嘲る:あざける。ばかにして悪く言ったり笑ったりする。
テロ行為の加害者メンバーは、被害者の会の中にいる。
209ページで、ふたつのストーリーが合体します。
不思議で、不可解です。書いてあることが、なにやら現実に起きた事件と重なるのです。
さきほど書いた東北新幹線の脱線事故とか、カルロース・ゴーン氏の航空機を使用した逃亡劇(2019年レバノンへ出国 楽器の箱の中に隠れた)とか、大阪市で発生したクリニックガソリン点火爆発大量死事件(2021年12月)とか、元首相への襲撃殺害事件(2022年7月)、プロ野球のホームラン記録の更新とか(2022年10月)、韓国で起きた群衆雪崩(ぐんしゅうなだれ)による大量圧死とか(2022年10月)、ロシア大統領の核による脅し(おどし)とアジア地域における核兵器実験のニュース、コロナウィルスの世界的な大流行…… この本ができたのは、2021年10月です。未来予知本の側面もこの本はもっているのだろうか。不気味です。小説の中と現実がタブるのです。『先行上映』が作者にあったのだろうか。
人は死んでいるけれど、本当は、死んでいない。人類によるこの世の出来事は、現実ではなく、すべてが芝居で、虚構で、実は何も起きていない。
ペッパーズ・ゴースト=出来事はすべて幻想の世界。何者かが人類に警告を発している暗示の世界。
プラベートジェット、空港職員の買収。爆弾持ち込み。テロ(無差別大量殺人)。人質、立てこもり。
どうゆうわけか、プロ野球の試合がからんできます。ジャイアンツ対イーグルスです。
パンデミック:感染症の世界的な大流行。
核のボタン。
テロ行為をしようとする犯人たちの動機がわかりません。
仲間割れ?
何が書いてあるのかわかりません。
自分には合わない作品です。
不幸を連鎖させて、自分たちのうっぷん(不満、ストレス、憤り(いきどおり))を晴らす。「人間とは何か」を考える世界なのか。
自爆死を選択することもあるのだろうか。
それとも、すべてがお芝居のなのか。
動機は『憎しみ』とか『復讐』。
一般人=無関心。事件に対する無関心さに腹をたてているのが犯人たちか。
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)⇔天歩艱難(てんぽかんなん)
野球場がテロ行為の場所に選ばれたわけか。
『先行上映』というものを見ながらも、過去をみているようでもあります。
あと追い集団自殺なのか。
(つづく)
『やすらぎ胃腸クリニックの籠城事件(ろうじょうじけん)』犯人ひとり、人質三人が死亡。
躊躇う:ためらう。
『王様は裸だ、と叫んでいるおまえも裸じゃないか……』
野球は、ナイターじゃなかった。昼間の試合です。勘違いをしながら読んでいました。
この小説は、1回読んだだけでは、状況を把握できかねます。複数回の読みが必要です。伊坂ワールドという世界の体験です。
最終部分では、これまでのことは、過去のこととして語られます。
PTSD:心的外傷後ストレス障害。過去のショッキングな出来事が思い出されて、不安と緊張が高まる。
爆弾テロ、集団自殺。
だけど、死なない。
閃き:ひらめき。
わかりにくい読書メモになってしまいました。
もう一度最初からゆっくりページをめくってみます。
(その後)
翌日の出来事が見える。近未来が見える。
飛沫感染で、未来が見える。
美術館、洋風創作料理店『カフェ・ダイヤモンド』、後楽園球場。
永遠回帰:始まりも終わりもない。
ニヒリズム:虚無主義。真理も価値もない。
ペッパーズ・ゴースト:そこにはいない。別の場所にいる。
自殺する人がいて、復讐する人がいる。されど、死んではいないかもしれない。今もどこかで生きている可能性があるかも。
うーむ。ちょっとわたしにはむずかしい作品でした。
(追記 読書感想メモとは関係ありませんが)
ワールドカップサッカーカタール2022
日本代表 VS スペイン (日本時間本日午前4時試合開始)
日本勝利おめでとう!
かっこよかった。
2022年12月01日
セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ
セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ ロイストン・M・ロバーツ 安藤喬志・訳 DOJIN BUNKO
セレンディピティ:素敵な偶然に出会うこと。予想外のものを発見すること。なにかを探しているときに、さがしているものではないけれど、偶然、価値あるものを発見すること。ふとした偶然をきっかけとして、幸運をつかむこと。
知人から『セレンディピティ』という言葉を教えてもらいました。
ネットで検索したらこの本が見つかったので読み始めることにしました。
1993年(平成5年)発行の本を文庫化した本です。
もう30年ぐらいが経過しています。
著者は、アメリカ合衆国で『化学』を担当する大学教授です。
化学とか、ノーベル賞のことを思い浮かべます。
『偶然』の新発見があるのです。
予測しがたい展開があります。
例として、面ファスナー(マジックテープ。面と面をくっつける)、ペニシリン(抗生物質。抗菌剤)、X線(レントゲン)、テフロン(水をはじくコーティング剤(表面をおおう))、ダイナマイト、死海文書の発見(洞窟で紀元前の文書が発見された)。それらに共通するものが『セレンディピティ』とされています。
重要な発見は、単純な偶然ではないそうです。
偶然は必然とも読み取れます。
キーワードは『創造』だそうです。ちょっとその意味は読み始めた今はまだ理解できません。
チャールズ・グッドイヤーという人の話は、グッドイヤータイヤのことなのでしょう。(アメリカ合衆国のゴム・タイヤ製造会社)
アルキメデス:紀元前三世紀、アルキメデスが、入浴中に発見したこと。入浴してこぼれた水と自分の体の体積は同じ。純金の王冠が本当に純金かを調べるために、王冠を水に沈めて、同じ重さの本物の純金を水に沈めて、両者の水の体積を比較して、王冠が純金ではないことを証明した。純金ではない偽物の王冠を王に提供した業者は処罰された。王冠には混ぜ物がしてあったので、純金の体積よりも王冠の体積のほうが大きかった。偽物には銀が混じっていた。(わかりやすい)
アルキメデスの言葉として『ユリイカ(わかった)』
この本では、そのような偶然の発見を過去からさかのぼって紹介してくれるそうです。
目次を見ます。
全部で36章あります。
(つづく)
・コロンブスのアメリカ大陸発見までの経緯とその後。コロンブスは15歳から船乗りを始めています。1451年(日本は室町時代。八代征夷大将軍足利義政)-コロンブスは、1506年死去。探検家。
・マラリア(感染症。発熱、頭痛、関節痛など)に効くキニーネ(マラリアの特効薬。南米アンデス山脈に自生する植物に含まれている)の発見。現地のインディオが解毒剤として使用していた。
・アイザック・ニュートンによる『万有引力の発想』彼が20歳の頃、木からりんごの実が落ちるのを見て万有引力を発想した。なぜリンゴは、真下に落ちるのか。なぜりんごは、横や上には動かないのか。地球がりんごを引っぱっている。物質同士は引き合う。地球がりんごを引っぱるように、りんごは地球を引っぱっている。その力は、宇宙全体に広がっている。そこから、お互いの距離、大きさ、規則的な動き(公転)を検討し始めた。ニュートンは、イングランドの自然哲学者、数学者。1643年(日本は江戸時代。三代将軍徳川家光)ニュートンは、1727年84歳没。
・電流の存在をカエルの脚(あし)で証明した。1786年の気づき。イタリアの生理学者ルイジ・ガルバニ。
・天然痘のワクチンにまつわる発見。牛の乳しぼりをしている女性は天然痘にかからない。イギリス人エドワード・ジェンナーが19歳のときにそのことに気づいた。ジェンナーは、牛痘接種(ぎゅうとうせっしゅ)の道を切り開いた。ジェンナーは、1749年-1823年。73歳没。
以下、ずーっとセレンディピティ(偶然の発見)が列記されていきます。
自分なりに目についたものを選び出して記録しておきます。
『酸素』『ヨウ素』『ヘリウム』の発見。
『麻酔剤』の発見。
『尿素』『ビタミン12』
1800年代のヨーロッパの化学では優れた研究が続いていた。
『写真』『ゴム』
この本は、化学を学ぶ人向けです。
パストゥール:フランスの生化学者、細菌学者。
偶然と思われるような発見は、実は偶然ではなく、努力し続けていれば、必然的に巡ってくる出来事というような趣旨が書いてあります。
ノーベル賞のことが、多くのページをかけて書いてあります。
ノーベルは莫大な富を保有していたが、不幸な人生を送ったというようなことが書いてあります。人生は『お金』があっても不幸なのです。彼の人生には、病気、悲劇、孤独、うつ病があったそうです。
『セルロイド』『レーヨン』
話題はさらに考古学へと移ります。
『イタリアポンペイ遺跡(1709年農夫が井戸掘り中に見つけた)』『1974年(昭和49年)秦の始皇帝兵馬俑坑(へいばようこう)の発見(井戸掘り工事中に見つかった)』『ドイツのネアンデルタール人(1857年採石夫が発見した)』『メキシコアステカの円盤発見(1978年(昭和53年)電気会社の作業員が発見)』『アメリカ合衆国コロンビアマンモスの発見(1974年(昭和49年)ブルドーザーの運転手が発見』『フランス・ラスコーの壁画発見(1940年(昭和15年)4人の少年が発見)』ほかにもいろいろ書いてあります。
発見のお話はどんどん広がりをみせます。
天文学(ビッグバン(膨張宇宙論))、冥王星(めいおうせい)のことなど。
インスリン(血糖値を下げるホルモン)の発見(犬の動物実験で気づきがあった。1922年ころより治療に使用。大正11年)、ピル(経口避妊薬。メキシコに野生するヤマイモから始まった)。
レントゲン(1800年代後半にX線の存在に気づきがあった。謎の光線だからX線)、キュリー夫人は白血病で亡くなった。1934年。昭和9年66歳没。
鉱石から放射能をもつ物質を見つけた。ラジウムとポロニウム。放射線は病気の治療に使われる。
原子爆弾のこと。人工甘味料のこと。セレンディピティ(偶然と思われるような必然の発見)の範囲はとても広い。
飛び散らない安全ガラス、抗菌性物質(ペニシリン)。カエルの皮膚から抗菌物質が見つかります。自然界にいる生物、植物から薬剤をつくる。
『戦争のために』という目的で技術が磨かれている分野があります。
ナイロンは軍事用のパラシュートとして使われます。
ポリエチレン、テフロン。
ガソリン工業技術の紹介があります。
薬の紹介として、アスピリン、ペニシリン、向精神薬(1950年代以降、昭和25年以降)、不整脈治療剤、インターフェロン。
面ファスナー(植物の「ひっつきむし」がヒントになった)、
『エピローグ「おしまいに」』
幸運を待ち受ける心:旺盛な好奇心(幸運をなんとか理解しようとする)。めんどうくさいと思わない。(注目する)。誰も考えなかったことを考える。下地となる学問を十分に勉強しておく。
学びのある本でした。
セレンディピティ:素敵な偶然に出会うこと。予想外のものを発見すること。なにかを探しているときに、さがしているものではないけれど、偶然、価値あるものを発見すること。ふとした偶然をきっかけとして、幸運をつかむこと。
知人から『セレンディピティ』という言葉を教えてもらいました。
ネットで検索したらこの本が見つかったので読み始めることにしました。
1993年(平成5年)発行の本を文庫化した本です。
もう30年ぐらいが経過しています。
著者は、アメリカ合衆国で『化学』を担当する大学教授です。
化学とか、ノーベル賞のことを思い浮かべます。
『偶然』の新発見があるのです。
予測しがたい展開があります。
例として、面ファスナー(マジックテープ。面と面をくっつける)、ペニシリン(抗生物質。抗菌剤)、X線(レントゲン)、テフロン(水をはじくコーティング剤(表面をおおう))、ダイナマイト、死海文書の発見(洞窟で紀元前の文書が発見された)。それらに共通するものが『セレンディピティ』とされています。
重要な発見は、単純な偶然ではないそうです。
偶然は必然とも読み取れます。
キーワードは『創造』だそうです。ちょっとその意味は読み始めた今はまだ理解できません。
チャールズ・グッドイヤーという人の話は、グッドイヤータイヤのことなのでしょう。(アメリカ合衆国のゴム・タイヤ製造会社)
アルキメデス:紀元前三世紀、アルキメデスが、入浴中に発見したこと。入浴してこぼれた水と自分の体の体積は同じ。純金の王冠が本当に純金かを調べるために、王冠を水に沈めて、同じ重さの本物の純金を水に沈めて、両者の水の体積を比較して、王冠が純金ではないことを証明した。純金ではない偽物の王冠を王に提供した業者は処罰された。王冠には混ぜ物がしてあったので、純金の体積よりも王冠の体積のほうが大きかった。偽物には銀が混じっていた。(わかりやすい)
アルキメデスの言葉として『ユリイカ(わかった)』
この本では、そのような偶然の発見を過去からさかのぼって紹介してくれるそうです。
目次を見ます。
全部で36章あります。
(つづく)
・コロンブスのアメリカ大陸発見までの経緯とその後。コロンブスは15歳から船乗りを始めています。1451年(日本は室町時代。八代征夷大将軍足利義政)-コロンブスは、1506年死去。探検家。
・マラリア(感染症。発熱、頭痛、関節痛など)に効くキニーネ(マラリアの特効薬。南米アンデス山脈に自生する植物に含まれている)の発見。現地のインディオが解毒剤として使用していた。
・アイザック・ニュートンによる『万有引力の発想』彼が20歳の頃、木からりんごの実が落ちるのを見て万有引力を発想した。なぜリンゴは、真下に落ちるのか。なぜりんごは、横や上には動かないのか。地球がりんごを引っぱっている。物質同士は引き合う。地球がりんごを引っぱるように、りんごは地球を引っぱっている。その力は、宇宙全体に広がっている。そこから、お互いの距離、大きさ、規則的な動き(公転)を検討し始めた。ニュートンは、イングランドの自然哲学者、数学者。1643年(日本は江戸時代。三代将軍徳川家光)ニュートンは、1727年84歳没。
・電流の存在をカエルの脚(あし)で証明した。1786年の気づき。イタリアの生理学者ルイジ・ガルバニ。
・天然痘のワクチンにまつわる発見。牛の乳しぼりをしている女性は天然痘にかからない。イギリス人エドワード・ジェンナーが19歳のときにそのことに気づいた。ジェンナーは、牛痘接種(ぎゅうとうせっしゅ)の道を切り開いた。ジェンナーは、1749年-1823年。73歳没。
以下、ずーっとセレンディピティ(偶然の発見)が列記されていきます。
自分なりに目についたものを選び出して記録しておきます。
『酸素』『ヨウ素』『ヘリウム』の発見。
『麻酔剤』の発見。
『尿素』『ビタミン12』
1800年代のヨーロッパの化学では優れた研究が続いていた。
『写真』『ゴム』
この本は、化学を学ぶ人向けです。
パストゥール:フランスの生化学者、細菌学者。
偶然と思われるような発見は、実は偶然ではなく、努力し続けていれば、必然的に巡ってくる出来事というような趣旨が書いてあります。
ノーベル賞のことが、多くのページをかけて書いてあります。
ノーベルは莫大な富を保有していたが、不幸な人生を送ったというようなことが書いてあります。人生は『お金』があっても不幸なのです。彼の人生には、病気、悲劇、孤独、うつ病があったそうです。
『セルロイド』『レーヨン』
話題はさらに考古学へと移ります。
『イタリアポンペイ遺跡(1709年農夫が井戸掘り中に見つけた)』『1974年(昭和49年)秦の始皇帝兵馬俑坑(へいばようこう)の発見(井戸掘り工事中に見つかった)』『ドイツのネアンデルタール人(1857年採石夫が発見した)』『メキシコアステカの円盤発見(1978年(昭和53年)電気会社の作業員が発見)』『アメリカ合衆国コロンビアマンモスの発見(1974年(昭和49年)ブルドーザーの運転手が発見』『フランス・ラスコーの壁画発見(1940年(昭和15年)4人の少年が発見)』ほかにもいろいろ書いてあります。
発見のお話はどんどん広がりをみせます。
天文学(ビッグバン(膨張宇宙論))、冥王星(めいおうせい)のことなど。
インスリン(血糖値を下げるホルモン)の発見(犬の動物実験で気づきがあった。1922年ころより治療に使用。大正11年)、ピル(経口避妊薬。メキシコに野生するヤマイモから始まった)。
レントゲン(1800年代後半にX線の存在に気づきがあった。謎の光線だからX線)、キュリー夫人は白血病で亡くなった。1934年。昭和9年66歳没。
鉱石から放射能をもつ物質を見つけた。ラジウムとポロニウム。放射線は病気の治療に使われる。
原子爆弾のこと。人工甘味料のこと。セレンディピティ(偶然と思われるような必然の発見)の範囲はとても広い。
飛び散らない安全ガラス、抗菌性物質(ペニシリン)。カエルの皮膚から抗菌物質が見つかります。自然界にいる生物、植物から薬剤をつくる。
『戦争のために』という目的で技術が磨かれている分野があります。
ナイロンは軍事用のパラシュートとして使われます。
ポリエチレン、テフロン。
ガソリン工業技術の紹介があります。
薬の紹介として、アスピリン、ペニシリン、向精神薬(1950年代以降、昭和25年以降)、不整脈治療剤、インターフェロン。
面ファスナー(植物の「ひっつきむし」がヒントになった)、
『エピローグ「おしまいに」』
幸運を待ち受ける心:旺盛な好奇心(幸運をなんとか理解しようとする)。めんどうくさいと思わない。(注目する)。誰も考えなかったことを考える。下地となる学問を十分に勉強しておく。
学びのある本でした。
2022年11月28日
ちいさなもみのき 福音館書店
ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく バーバラ・クーニー/え かみじょう ゆみこ /やく 福音館書店
12月が近くなってきたので、孫たちへのクリスマスプレゼントにするための絵本探しです。
読み終えましたが、この本はちょっとプレゼントには向きませんでした。
100年ぐらい前の風景・光景を下地にしてつくられたお話です。
宗教色が強い。
バンビ(鹿)とラビット(うさぎ)が出てきます。
でも、ちっちゃなもみのきが主役です。
春夏秋冬の四季があります。
そして、自然環境があります。
『育つ』というメッセージがあります。『はぐくむ』です。
自分がこどもの頃は、漢字の『育』という文字を使った名前の人たちが数人いましたが、最近のこどもの名付けでは『育』を使用したお名前は見かけなくなりました。
名付けにおいては、漢字の意味よりも、音の響きで、漢字をどれにするか選択するように変化していると感じます。
まず、音の響きがあって、次に漢字をあてるのです。
いいとかわるいとかはありません。
名付けられたこどもさんが成長するにつれて、こどもさん自身が判断して感じることです。
夏が7回過ぎた。
秋が7回過ぎた。
7回目の冬が来た。
どういうわけか、小さなもみの木は、もみの木が林立している地域から少し離れたところで1本だけで生えています。
小さなもみの木は、異質な存在です。
仲間はずれのようでもある。
標準ではない。
男の人が現れて、小さなもみの木を抜いて、自宅に持ち帰って、クリスマス用のもみの木として使用します。もみの木の根っこは付いたままです。
植え替えて、使用したあと、また元の場所に戻すのです。
(切らないのか)
なにか、下地になる実話があるのでしょう。
ああ、家には、病気の男の子がいるのか。
ひとりぼっちの男の子と、ひとりぼっちのもみの木の出会いがあります。
冠婚葬祭の儀式の重要性が説かれています。
人が集まるきっかけがあります。
コロナ禍とか人離れの今どきの世情のなかにあって、過去への回帰が望まれているような気持でページをめくっています。
クリスマスキャロル:イエス・キリストの誕生を関係した歌。祝う歌。讃える歌(たたえる)
キリスト教の外国文化です。
もみの木の移動は『留学』のようでもあります。
移動して、学んで、元に戻って、成長していきます。
ちちくさの種:茎や葉を切ると、乳のような液体が出る植物。
絵本の絵を見ていると、朝の散歩で行く森の中にある大きな桜の樹木を思い出します。
また、別の絵を見ていると、朝の散歩で見かける街路樹を思い出します。
大きくなり過ぎた桐の木を切って、除去して、あとには、サルスベリを植えますと、こないだ桐の幹に表示が掲示されていました。
しかたがありません。
樹木と同様に、人間にもやがて静かな老境(ろうきょう。老年時代)が訪れます。
楽譜のページが何枚かあります。
讃美歌でしょう。
1993年(平成5年)発行の本でした。
アメリカ人である作者は、1910年生まれ(日本だと明治43年)で、42歳で亡くなっています。
絵を描いた方は、1917年生まれ(日本だと大正6年)で、2000年(平成12年)にお亡くなりになっています。
12月が近くなってきたので、孫たちへのクリスマスプレゼントにするための絵本探しです。
読み終えましたが、この本はちょっとプレゼントには向きませんでした。
100年ぐらい前の風景・光景を下地にしてつくられたお話です。
宗教色が強い。
バンビ(鹿)とラビット(うさぎ)が出てきます。
でも、ちっちゃなもみのきが主役です。
春夏秋冬の四季があります。
そして、自然環境があります。
『育つ』というメッセージがあります。『はぐくむ』です。
自分がこどもの頃は、漢字の『育』という文字を使った名前の人たちが数人いましたが、最近のこどもの名付けでは『育』を使用したお名前は見かけなくなりました。
名付けにおいては、漢字の意味よりも、音の響きで、漢字をどれにするか選択するように変化していると感じます。
まず、音の響きがあって、次に漢字をあてるのです。
いいとかわるいとかはありません。
名付けられたこどもさんが成長するにつれて、こどもさん自身が判断して感じることです。
夏が7回過ぎた。
秋が7回過ぎた。
7回目の冬が来た。
どういうわけか、小さなもみの木は、もみの木が林立している地域から少し離れたところで1本だけで生えています。
小さなもみの木は、異質な存在です。
仲間はずれのようでもある。
標準ではない。
男の人が現れて、小さなもみの木を抜いて、自宅に持ち帰って、クリスマス用のもみの木として使用します。もみの木の根っこは付いたままです。
植え替えて、使用したあと、また元の場所に戻すのです。
(切らないのか)
なにか、下地になる実話があるのでしょう。
ああ、家には、病気の男の子がいるのか。
ひとりぼっちの男の子と、ひとりぼっちのもみの木の出会いがあります。
冠婚葬祭の儀式の重要性が説かれています。
人が集まるきっかけがあります。
コロナ禍とか人離れの今どきの世情のなかにあって、過去への回帰が望まれているような気持でページをめくっています。
クリスマスキャロル:イエス・キリストの誕生を関係した歌。祝う歌。讃える歌(たたえる)
キリスト教の外国文化です。
もみの木の移動は『留学』のようでもあります。
移動して、学んで、元に戻って、成長していきます。
ちちくさの種:茎や葉を切ると、乳のような液体が出る植物。
絵本の絵を見ていると、朝の散歩で行く森の中にある大きな桜の樹木を思い出します。
また、別の絵を見ていると、朝の散歩で見かける街路樹を思い出します。
大きくなり過ぎた桐の木を切って、除去して、あとには、サルスベリを植えますと、こないだ桐の幹に表示が掲示されていました。
しかたがありません。
樹木と同様に、人間にもやがて静かな老境(ろうきょう。老年時代)が訪れます。
楽譜のページが何枚かあります。
讃美歌でしょう。
1993年(平成5年)発行の本でした。
アメリカ人である作者は、1910年生まれ(日本だと明治43年)で、42歳で亡くなっています。
絵を描いた方は、1917年生まれ(日本だと大正6年)で、2000年(平成12年)にお亡くなりになっています。
2022年11月24日
さむがりやのサンタ レイモンド・ブリッグズ
さむがりやのサンタ レイモンド・ブリッグズ さく・え すがはらひろくに やく 福音館書店
クリスマスプレゼントにする絵本をさがします。
ちびっこ(まごたち)に贈ります。
この絵本はどうだろうか。
読み始めます。
1974年(昭和49年)発行だから、ちと古いだろうか。
外国の4コマ漫画の連続のようなつくりの絵本です。
主人公はサンタクロースのふとっちょおじいさんです。
とうぜん、ひげぼうぼうです。
白いくちひげです。
作者はイギリスの人ですから、絵本の中に立派なバッキンガム宮殿が出てきます。
今年お亡くなりになったエリザベス女王が思い出されます。
王室の方たちもなにかとたいへんそうです。
この絵本の作者も今年8月に88歳でお亡くなりになっています。
サンタクロースはまじめな善人というわけではなさそうなところがおもしろそう。
仕事がきらいみたい。
(クリスマスが嫌い(きらい)そうなサンタに見えます)
現実的です。仕事は楽で、給料が良くて、休みが多いほうがいい。
朝起きて、着替えて、朝食をとって……
仕事が嫌でもちゃんと準備はします。
絵本の色がきれいです。
絵本を読みながら、ちびっこたちと雑談の話がはずみそうです。
トナカイがいて、ネコがいて、ポチ(犬)がいます。
トナカイが引くそりでの移動がたいへんです。
サンタもトナカイも雪の中、雨の中、霧の中で、前進します。
サンタはえんとつが嫌いだそうです。
えんとつから入るのが嫌だそうです。
ほーっ。そうだったのか。
まあ、そりゃそうでしょうなあ。
プレゼントのお礼にジュースが置いてありました。
(でもサンタは不満そうです。お酒のほうがいいらしい)
クリスマスの夜、サンタは、世界中を回ります。
讃美歌があります。(神さまを讃える(たたえる)歌)
日本人のちびっこに讃美歌のことがわかるだろうか。
サンタは仕事が終わりました。
いっぱい(一杯)のビールがおいしい。満足されています。オヤジのようでもあります。
ごちそうもあります。
でも、ひとりぼっちです。(さみしそう)
ネコのクロちゃんと犬のポチがベッドに来てくれました。
ラストは、サンタが読者に話しかけてきます。
おもしろい! ちびっこへのプレゼントは、この絵本にしよう。
さむがりやのサンタでした。
クリスマスプレゼントにする絵本をさがします。
ちびっこ(まごたち)に贈ります。
この絵本はどうだろうか。
読み始めます。
1974年(昭和49年)発行だから、ちと古いだろうか。
外国の4コマ漫画の連続のようなつくりの絵本です。
主人公はサンタクロースのふとっちょおじいさんです。
とうぜん、ひげぼうぼうです。
白いくちひげです。
作者はイギリスの人ですから、絵本の中に立派なバッキンガム宮殿が出てきます。
今年お亡くなりになったエリザベス女王が思い出されます。
王室の方たちもなにかとたいへんそうです。
この絵本の作者も今年8月に88歳でお亡くなりになっています。
サンタクロースはまじめな善人というわけではなさそうなところがおもしろそう。
仕事がきらいみたい。
(クリスマスが嫌い(きらい)そうなサンタに見えます)
現実的です。仕事は楽で、給料が良くて、休みが多いほうがいい。
朝起きて、着替えて、朝食をとって……
仕事が嫌でもちゃんと準備はします。
絵本の色がきれいです。
絵本を読みながら、ちびっこたちと雑談の話がはずみそうです。
トナカイがいて、ネコがいて、ポチ(犬)がいます。
トナカイが引くそりでの移動がたいへんです。
サンタもトナカイも雪の中、雨の中、霧の中で、前進します。
サンタはえんとつが嫌いだそうです。
えんとつから入るのが嫌だそうです。
ほーっ。そうだったのか。
まあ、そりゃそうでしょうなあ。
プレゼントのお礼にジュースが置いてありました。
(でもサンタは不満そうです。お酒のほうがいいらしい)
クリスマスの夜、サンタは、世界中を回ります。
讃美歌があります。(神さまを讃える(たたえる)歌)
日本人のちびっこに讃美歌のことがわかるだろうか。
サンタは仕事が終わりました。
いっぱい(一杯)のビールがおいしい。満足されています。オヤジのようでもあります。
ごちそうもあります。
でも、ひとりぼっちです。(さみしそう)
ネコのクロちゃんと犬のポチがベッドに来てくれました。
ラストは、サンタが読者に話しかけてきます。
おもしろい! ちびっこへのプレゼントは、この絵本にしよう。
さむがりやのサンタでした。
2022年11月23日
一つの花 文・今西祐行 絵・鈴木義治
一つの花(ひとつのはな) 文・今西祐行(いまにし・すけゆき) 絵・鈴木義治 ポプラ社
第二次世界大戦の戦争体験者だから書ける内容です。
幼女が、戦争に行く若い父親から、お別れの時に、一輪(いちりん)のコスモスの花をもらいます。
泣けてくるお話です。
そして、戦争反対を訴える絵本です。
ちっちゃなゆみ子さんが、初めて覚えた言葉が『ひとつだけちょうだい』です。
物資不足の戦争中で、食べ物が少ない。だから『ひとつだけちょうだい』です。
空襲があります。
敵機(てっき)が空から爆弾を落とします。
だれも戦争を止められません。
今のロシアが仕掛けた戦争のようです。
かなり、せつない。
『おとうちゃん、へいたいちゃんに なるんだって、バンザーイって……。』
人は花に祈ります。
人は花に願いを託します。(たくします)
『花』は『命』であったりもします。
これを書いている今は、ちょうど絵本に出てくるコスモスの花が咲くような時期です。
毎朝、散歩のときにコスモスの花を見かけます。(この部分を書いてからちょっと時間が経過してしまいました)
おとうさんは、戦地から帰ってきませんでした。
おとうさんは、コスモスの花になったのです。
ゆみ子さんは大きくなって、結婚して、いつかお母さんになることでしょう。
ふと、お葬式のときに、棺桶の中に、みんなでたくさんのお花を入れたことを思い出しました。
去年のことです。二か月続けて義父母を見送りました。
最後のページに作者の書いた「あとがき」があります。
この作品を昭和27年に書いたそうです。(1952年。戦後7年)
終戦時に建っていたみすぼらしい家のまわりをいっぱいのコスモスの花とオシロイバナが囲んで咲いていたそうです。
作者は2004年(平成16年)に81歳でご逝去されています。(ごせいきょ)
絵の担当の方は2002年(平成14年)に89歳ぐらいでご逝去されています。
絵本はいつまでもこの世で読み継がれていきます。平和がなによりです。
第二次世界大戦の戦争体験者だから書ける内容です。
幼女が、戦争に行く若い父親から、お別れの時に、一輪(いちりん)のコスモスの花をもらいます。
泣けてくるお話です。
そして、戦争反対を訴える絵本です。
ちっちゃなゆみ子さんが、初めて覚えた言葉が『ひとつだけちょうだい』です。
物資不足の戦争中で、食べ物が少ない。だから『ひとつだけちょうだい』です。
空襲があります。
敵機(てっき)が空から爆弾を落とします。
だれも戦争を止められません。
今のロシアが仕掛けた戦争のようです。
かなり、せつない。
『おとうちゃん、へいたいちゃんに なるんだって、バンザーイって……。』
人は花に祈ります。
人は花に願いを託します。(たくします)
『花』は『命』であったりもします。
これを書いている今は、ちょうど絵本に出てくるコスモスの花が咲くような時期です。
毎朝、散歩のときにコスモスの花を見かけます。(この部分を書いてからちょっと時間が経過してしまいました)
おとうさんは、戦地から帰ってきませんでした。
おとうさんは、コスモスの花になったのです。
ゆみ子さんは大きくなって、結婚して、いつかお母さんになることでしょう。
ふと、お葬式のときに、棺桶の中に、みんなでたくさんのお花を入れたことを思い出しました。
去年のことです。二か月続けて義父母を見送りました。
最後のページに作者の書いた「あとがき」があります。
この作品を昭和27年に書いたそうです。(1952年。戦後7年)
終戦時に建っていたみすぼらしい家のまわりをいっぱいのコスモスの花とオシロイバナが囲んで咲いていたそうです。
作者は2004年(平成16年)に81歳でご逝去されています。(ごせいきょ)
絵の担当の方は2002年(平成14年)に89歳ぐらいでご逝去されています。
絵本はいつまでもこの世で読み継がれていきます。平和がなによりです。