2025年01月04日
敗者のゲーム チャールズ・エリス著
敗者のゲーム チャールズ・エリス著 鹿毛雄二(かげ・ゆうじ)+鹿毛房子(かげ・ふさこ)・訳 日本経済新聞社
投資の本です。
わたし自身は3年半ぐらい前から株式投資をしている初心者です。
去年は8月に大きな暴落がありました。
年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。
昨年前半の利益が大きかったので、年間トータルではプラスでした。ほっとしています。よく考えて株取引をしなければ。ということで、この本を読んで参考にします。
本のカバーには、『投資で勝ち続けることはむずかしい。私たちは、『敗者のゲーム』に参加している。『敗者のゲーム』を、『勝者のゲーム』に変えるにはどうしたらいいか』ということがこの本に書いてあるそうです。
株と債券のことが書いてあるそうです。わたしは、株はやりますが、債券のことは知らないのでやっていません。まずは、読んでみよう。
(1回目の本読み)
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページを最後までめくりながら、なにが書いてあるのか全体を把握してから、2回目にちゃんと読み始めます。
とりあえず、1回目の読みです。
マニュアル本です。(手引き)
秘訣が、第1章から第29章まであります。ひとつの章はそれほど長くはありません。
項目は大きく3つに分けられています。
『Ⅰ 資産運用でまず抑えるべきこと』、『Ⅱ 運用を少し理論的に見てみよう』、『Ⅲ 人生設計と投資』
61ページに、『ウォーレン・バフェットの教訓』という項目があります。
106ページに、『もちろん、現実には「ひとやま」当てたいと思わない投資家はほとんどいない……』とあります。なかなかおもしろそうです。
第12章が、『リスクが収益を生み出す』とあります。危険をおかさなければ、大儲けはできないようです。
第15章が、『債券投資にひとこと』。わたしは、債権のことはわかりません。
128ページに、『……私は現在80代で……』とあります。著者は、かなり高齢です。
著者チャールズ・エリス:1937年(昭和12年)生まれ。今は、87歳です。
134ページに、『恐れるよりも歴史に学べ』とあります。わたしは、歳をとって、『経験でものを考える年齢』になりました。
148ページに、『……投資家はまたも騙されてしまう(だまされてしまう)……』とあります。頭が悪いと貧困に陥りやすい(おちいりやすい)。賢くならねば。(かしこくならねば)。
169ページに、『賢くお金を貯めるには』という項目が出てきました。
第23章、『生涯を通じた投資プランを立てよう』(蓄財には年数がかかるのです)
第24章、『またもや大暴落』(去年8月あたまに、日本でも大暴落がありました。されど、徐々に回復してきています。この項目では、新型コロナウィルスの世界的感染拡大についても書いてあるようです)。
読んでもわからないこともあります。何がわからないのかがわからないという状態です。
234ページ、『子供に多くの資産を残しすぎない』(歳を重ねて長い間節約して、お金を貯めることはできても、お金をどう使ったらいいのかがわからない人は多い。だまされて、特殊詐欺にひっかかってしまい、大金を失うと無念です)
237ページ、『人生を豊かにする社会貢献をしよう』(できそうでなかなかできないことです)
249ページ、『運用における最大の責任者は……投資家自身である……』(ごもっともです。人のせいにはできません)。
283ページ、付録として、推薦図書が15冊紹介されています。
287ページ、『訳者あとがき』があります。
こちらの本は、1985年(昭和60年)が、初版で、36年間版(はん)を重ねたロングセラーになっている本だそうです。
説明がわかりやすいそうです。暴落した時に冷静さを保つことが投資の成功につながるそうです。
2022年1月(令和4年)の日付で文章が書かれています。
(2回目の本読み)
要旨として、市場に立ち向かっていかない(攻撃しない。守る)。
自分のミスで自滅しないように心がける。
インデックス・ファンドを勧めておられます。(投資の成果が特定の市場の平均指数に連動するように運用されているファンド(投資家から集めた資金で運用する金融商品、その仕組み))を買って所有を続けて経済成長を気長に待つ。それが、投資の成功法である。
個人による株の売買はエラーにつながる。(やめたほうがいい)。
プロでも負けるのが株式市場である。
だから、この本のタイトル、『敗者のゲーム』というわけです。個人の株取引は結果的には負ける。(ギャンブルみたいです)
投資の目標を決めるとあります。
なにかの目的にお金を使うということが第一の目標なのでしょうが、マネーゲームを楽しむということもありそうです。作戦を立てて実行する。知恵比べです。
受託責任者(投資家から頼まれる人・組織)のことが書いてあります。
運用機関の問題点が書いてあります。(興味がある人は、本を買って読んでください)
かつては、個人投資家の割合が90%だったそうですが、現在は、機関投資家(法人のたぐい(類))とコンピューターによる24時間売買が90%だそうです。
『安く売って高く買う』という姿勢ではだめだそうです。(ごもっともです)
『収益率を上げるためには、市場のタイミングを的確につかむ』(ぼーっとしていたら、お金が溶けるように(とけるように)なくなっていきます)
『……激しい下げ相場に遭遇して(そうぐうして)おじけづいて株から手を引いた結果……』(おじけづいてはいけないのです。狼狽売りは(ろうばいうり)、損をします。ちゃんとした会社の株なら、三か月ぐらいかけて元の値段ぐらいまで回復することが多い)
『将来性のある銘柄を発掘して、格安価格で購入する』(なかなかむずかしい)
『借金をして投資をしてはいけない。勝とうとがんばりすぎない』(ごもっともです)
資産配分が大事:株式、債券、不動産など。
ポートフォリオ:投資資産の構成内容。
『株式市場は短期的に乱高下する』(3か月おきぐらいの感覚です)。
『ミスターマーケット(注目の的の銘柄。不安定。上げ下げ激しい感情的・気分屋)』
『ミスターバリュー(無視される銘柄。せっせと真面目に働いているが目立たない。上下しないが、配当金はきちんと配る)』
長期投資では、『ミスターバリュー』を選択する。
マーケットの異常事態(暴落)は、ときおり起こる。起こって当たり前、想定内と思う。
著者は、80代の年齢ですが、投資期間を子どもと孫の世代までと考えておられます。70年ぐらい先までのことを考えておられます。ご自身が亡くなったあとのことまで考えておられます。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
『投資はまず「自分を知る」ことから始まる……』76ページに、『敵は一人、己自身だ(おのれじしんだ)』という言葉があります。(ごもっともです。自己責任、自己判断・決断です)。わたしは、まだ3年半ぐらいしか株式投資の経験がありまませんが、思考・決心するときは、この3年半をふりかえって、経験で判断することにしています。考えるときの時間軸は、今が大事です。今、目の前にある数値で考えて判断します。未来がどうなるのかはだれにもわかりません。期待はたいていはずれます。ふりかえってみれば、期待はずればかりでした。まだまだ上がるは、すぐ下がるのです。今、目の前にある利益を拾いにいきます。
読んでいて思うのは、証券会社などが販売する投資信託のような形式のものを自分でつくって楽しむという方法もあるということです。
100株ずつ、自分の好みの銘柄を集めてひとつのかたまりととらえるのです。そのほうが楽しめます。上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるでしょう。さらに、ほとんど上下動がない銘柄もあるでしょう。
62ページに、インデックス投資の利点がいくつか書いてあり、説明があります。(ここには書きません)。
ETF:東京証券取引所などに上場している投資信託。
『リターンよりもリスクを考える』
哲学書を読むようです。人間はどう生きるかです。
人間は常に感情的で、合理的には動けないそうです。(ごもっともです。人間は言いわけとか、自分にとって都合のいいように、理屈のやりくりをする生き物です)。
『個人投資家は、下げ相場では慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある』
数値の説明などがあります。すんなり理解できない内容も多い。
持ち家=安定した価値のある資産
書いてあることすべてが適切とは思えません。本を読んで、あとは個々が作戦を練るのがいい。
例として、年金は、さきのばししてもらうのがお得ですと書いてありますが、わたしは通常どおり、65歳からもらったほうがいいと思います。先のことなど何が起こるかわかりません。50歳を過ぎたら、いつ、『あなたは癌です』と言われてもおかしくありません。自分は癌にはならないと思っていても癌になってしまうのです。
著者は債権をまったく持っていないそうです。もうすでにたくさんの資産があるので、これ以上、安定した資産はいらないそうです。
投資で成功する秘訣です。『たくさんの広告、市場見通しなどを一切無視する』と書いてあります。同感です。あてになりません。たいていはずれます。信じないほうがいい。とくに証券会社の社員が勧めてくる銘柄は買わないほうがいい。わたしの実体験です。自分が応援したい会社、自分が好きな会社、自分がよく利用している会社をまずは選んだほうがいい。
思うに、株式市場を動かしているばく大な資金をもつ巨大な組織は、さきざきこうなるという市場見通しを俯瞰するように(ふかん。鳥のように上空から)見ながら、自分たちだけがもうかる戦略を立てて、庶民が考える裏をかいて、株式市場を操作しているような気がするのです。庶民の資産が彼らにおもしろいうように食われてしまうのです。ハゲタカですな。
もうひとつ成功の秘訣が書いてあります。投資は、他人との戦いではない。自分自身との戦いですとあります。自分のああしたい、こうしたいという欲望と闘うのです。わたしは自分なりにことわざをつくって実行しています。『ひとつがまんすると、ふたついいことがある(お得なのです)』けっこう、役に立っています。
付け加えて、長期投資の勧めがあります。
売買でもうけるのではなく、細く長く、配当金をもらいつづけるのです。
そして、もらった配当金で、再び投資するのです。複利方式というのでしょうか、お金を、雪玉をころがすようにして大きくしていくのです。本には、『株式の長期投資こそが、最高のリターンをもたらす……』と書いてあります。
174ページに、株を家畜にたとえての話があります。家畜を買う(飼う)ように、株を買って保有するのです。
家畜は、ミルクを出してくれたり、卵を産んでくれたりする。ミルクや卵が、『配当金』や『株主優待』なのです。
165ページに、個人投資家の特徴を、マイナス面を中心にして説明が書いてあります。
個人投資家は、感情に左右されやすい。財産の多さ=自分の価値と勘違いをしている。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなりすぎたりすることがある。
176ページに、個人投資家向けの、『十戒(じっかい。10の戒め(いましめ。教訓)』が書いてあります。なるほどと思うことも書いてあります。
『税務上有利という理由で動いてはいけない……』とあります。そうなのか。例外も書いてあります。動いていいときもあるのです。
『自分の住宅を投資資産と考えてはいけない……』家族の幸せを維持していくために、『家』はあるのです。ただ、これまで読んできたページのどこかに、『持ち家=安定した価値のある資産』と書いてあった記憶です。まあ、売ったら自分たちが住む場所がなくなりますから売れません。
コモディティ取引:国や地域をまたがって取引される商品。原油、金、プラチナ、トウモロコシ、大豆、小麦、天然ガスなど。こちらの本では否定されています。やらないほうがいい。
投機:当たれば利益が大きい。
『証券会社等の担当者に気をつける』彼らは、あなたをもうけさせるのではなく、あなたからもうけようとしている。あとのページに、『手数料は高い!』と記述があります。
『運用に売買は不要。売買はしなければしないほどよい』手数料とか税金を節約するということだろうか。
『投資は断じて趣味ではない』とあります。自分で考えてする個人の運用は長期的にはうまくいかないそうです。だから、専門家が運用する、『インデックス投資で成功しなさい』という進めです。(ただ、それでは、楽しみがなくなってしまいます)。
いろいろ書いてあります。
まず、借金を返済しなさい。それから投資を始めなさい。積立て方式で貯蓄をして、たまったら借金を返しなさいです。毎月決まった額で投資信託を買いなさいとあります。積立NISA(ニーサ)ですな。
208ページまで読みました。
マニュアル本(手引き)です。
けっこう細かい。
ピックアップ方式(自分にとって必要な情報だけつかむ)で読んだほうがいい。
ああする、こうすると、たくさん書いてあります。
コロナ禍を始めとした大暴落について書いてあります。
大暴落があっても、株を売ってはいけないと書いてあります。大暴落を、『ブラックスワン』とたとえてあります。現実社会で黒い白鳥はなかなかいないが、それでもたまには発生するという意味だそうです。
人生の終盤で成功するためにという内容で記述があります。
思い出話ですが、わたしがまだ30代始めだったころ、60歳になった人から(アルコール依存症の人)、人生をやり直すから協力してくれと頼まれたことがあります。
30代始めの年齢だったわたしは、断りました。60歳は人生の活動期としては、もう終わっている年齢です。あきらめてください。
相続とか、贈与の話があります。
生きているときによく相談しておきなさいと書いてあります。そうしないと、子孫が損をするのです。親族間のもめごとにもつながるのです。かえって、財産がなかったほうが、みんな仲良しで良かったという話も聞きます。
『子供に多くの資産を残し過ぎない』ウォーレン・バフェットさんの言葉が書いてあります。『子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)できる額であり、(資産が多すぎて)何もしなくてもよい、と思わせてはいけない』(ごもっともです)
投資の種別として、『教育(自分や子孫ほかに対して)』、『健康(健康であれば、医療コストを減らせる』とあります。お金を自分に投資するということなのでしょう。
社会貢献をしましょうともあります。
ヘッジファンド:ヘッジ=相場が下がった時の資産の目減りを避ける。市場の変動に関係なく利益を追求する。資産家だけが買える投資信託のようなもの。富裕層から私募により資金を集める。
あとはいろいろな種類の投資について書いてあります。
不動産投資、プライベートエクイティというもの、コモディティ投資…… わたしには関係ない世界です。
著者は、すごい量の文章を書く人でした。
推薦図書が、14冊も書いてあるので、今後読む参考にさせていただきます。
いろいろなアドバイスを、ありがとうございました。
投資の本です。
わたし自身は3年半ぐらい前から株式投資をしている初心者です。
去年は8月に大きな暴落がありました。
年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。
昨年前半の利益が大きかったので、年間トータルではプラスでした。ほっとしています。よく考えて株取引をしなければ。ということで、この本を読んで参考にします。
本のカバーには、『投資で勝ち続けることはむずかしい。私たちは、『敗者のゲーム』に参加している。『敗者のゲーム』を、『勝者のゲーム』に変えるにはどうしたらいいか』ということがこの本に書いてあるそうです。
株と債券のことが書いてあるそうです。わたしは、株はやりますが、債券のことは知らないのでやっていません。まずは、読んでみよう。
(1回目の本読み)
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページを最後までめくりながら、なにが書いてあるのか全体を把握してから、2回目にちゃんと読み始めます。
とりあえず、1回目の読みです。
マニュアル本です。(手引き)
秘訣が、第1章から第29章まであります。ひとつの章はそれほど長くはありません。
項目は大きく3つに分けられています。
『Ⅰ 資産運用でまず抑えるべきこと』、『Ⅱ 運用を少し理論的に見てみよう』、『Ⅲ 人生設計と投資』
61ページに、『ウォーレン・バフェットの教訓』という項目があります。
106ページに、『もちろん、現実には「ひとやま」当てたいと思わない投資家はほとんどいない……』とあります。なかなかおもしろそうです。
第12章が、『リスクが収益を生み出す』とあります。危険をおかさなければ、大儲けはできないようです。
第15章が、『債券投資にひとこと』。わたしは、債権のことはわかりません。
128ページに、『……私は現在80代で……』とあります。著者は、かなり高齢です。
著者チャールズ・エリス:1937年(昭和12年)生まれ。今は、87歳です。
134ページに、『恐れるよりも歴史に学べ』とあります。わたしは、歳をとって、『経験でものを考える年齢』になりました。
148ページに、『……投資家はまたも騙されてしまう(だまされてしまう)……』とあります。頭が悪いと貧困に陥りやすい(おちいりやすい)。賢くならねば。(かしこくならねば)。
169ページに、『賢くお金を貯めるには』という項目が出てきました。
第23章、『生涯を通じた投資プランを立てよう』(蓄財には年数がかかるのです)
第24章、『またもや大暴落』(去年8月あたまに、日本でも大暴落がありました。されど、徐々に回復してきています。この項目では、新型コロナウィルスの世界的感染拡大についても書いてあるようです)。
読んでもわからないこともあります。何がわからないのかがわからないという状態です。
234ページ、『子供に多くの資産を残しすぎない』(歳を重ねて長い間節約して、お金を貯めることはできても、お金をどう使ったらいいのかがわからない人は多い。だまされて、特殊詐欺にひっかかってしまい、大金を失うと無念です)
237ページ、『人生を豊かにする社会貢献をしよう』(できそうでなかなかできないことです)
249ページ、『運用における最大の責任者は……投資家自身である……』(ごもっともです。人のせいにはできません)。
283ページ、付録として、推薦図書が15冊紹介されています。
287ページ、『訳者あとがき』があります。
こちらの本は、1985年(昭和60年)が、初版で、36年間版(はん)を重ねたロングセラーになっている本だそうです。
説明がわかりやすいそうです。暴落した時に冷静さを保つことが投資の成功につながるそうです。
2022年1月(令和4年)の日付で文章が書かれています。
(2回目の本読み)
要旨として、市場に立ち向かっていかない(攻撃しない。守る)。
自分のミスで自滅しないように心がける。
インデックス・ファンドを勧めておられます。(投資の成果が特定の市場の平均指数に連動するように運用されているファンド(投資家から集めた資金で運用する金融商品、その仕組み))を買って所有を続けて経済成長を気長に待つ。それが、投資の成功法である。
個人による株の売買はエラーにつながる。(やめたほうがいい)。
プロでも負けるのが株式市場である。
だから、この本のタイトル、『敗者のゲーム』というわけです。個人の株取引は結果的には負ける。(ギャンブルみたいです)
投資の目標を決めるとあります。
なにかの目的にお金を使うということが第一の目標なのでしょうが、マネーゲームを楽しむということもありそうです。作戦を立てて実行する。知恵比べです。
受託責任者(投資家から頼まれる人・組織)のことが書いてあります。
運用機関の問題点が書いてあります。(興味がある人は、本を買って読んでください)
かつては、個人投資家の割合が90%だったそうですが、現在は、機関投資家(法人のたぐい(類))とコンピューターによる24時間売買が90%だそうです。
『安く売って高く買う』という姿勢ではだめだそうです。(ごもっともです)
『収益率を上げるためには、市場のタイミングを的確につかむ』(ぼーっとしていたら、お金が溶けるように(とけるように)なくなっていきます)
『……激しい下げ相場に遭遇して(そうぐうして)おじけづいて株から手を引いた結果……』(おじけづいてはいけないのです。狼狽売りは(ろうばいうり)、損をします。ちゃんとした会社の株なら、三か月ぐらいかけて元の値段ぐらいまで回復することが多い)
『将来性のある銘柄を発掘して、格安価格で購入する』(なかなかむずかしい)
『借金をして投資をしてはいけない。勝とうとがんばりすぎない』(ごもっともです)
資産配分が大事:株式、債券、不動産など。
ポートフォリオ:投資資産の構成内容。
『株式市場は短期的に乱高下する』(3か月おきぐらいの感覚です)。
『ミスターマーケット(注目の的の銘柄。不安定。上げ下げ激しい感情的・気分屋)』
『ミスターバリュー(無視される銘柄。せっせと真面目に働いているが目立たない。上下しないが、配当金はきちんと配る)』
長期投資では、『ミスターバリュー』を選択する。
マーケットの異常事態(暴落)は、ときおり起こる。起こって当たり前、想定内と思う。
著者は、80代の年齢ですが、投資期間を子どもと孫の世代までと考えておられます。70年ぐらい先までのことを考えておられます。ご自身が亡くなったあとのことまで考えておられます。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
『投資はまず「自分を知る」ことから始まる……』76ページに、『敵は一人、己自身だ(おのれじしんだ)』という言葉があります。(ごもっともです。自己責任、自己判断・決断です)。わたしは、まだ3年半ぐらいしか株式投資の経験がありまませんが、思考・決心するときは、この3年半をふりかえって、経験で判断することにしています。考えるときの時間軸は、今が大事です。今、目の前にある数値で考えて判断します。未来がどうなるのかはだれにもわかりません。期待はたいていはずれます。ふりかえってみれば、期待はずればかりでした。まだまだ上がるは、すぐ下がるのです。今、目の前にある利益を拾いにいきます。
読んでいて思うのは、証券会社などが販売する投資信託のような形式のものを自分でつくって楽しむという方法もあるということです。
100株ずつ、自分の好みの銘柄を集めてひとつのかたまりととらえるのです。そのほうが楽しめます。上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるでしょう。さらに、ほとんど上下動がない銘柄もあるでしょう。
62ページに、インデックス投資の利点がいくつか書いてあり、説明があります。(ここには書きません)。
ETF:東京証券取引所などに上場している投資信託。
『リターンよりもリスクを考える』
哲学書を読むようです。人間はどう生きるかです。
人間は常に感情的で、合理的には動けないそうです。(ごもっともです。人間は言いわけとか、自分にとって都合のいいように、理屈のやりくりをする生き物です)。
『個人投資家は、下げ相場では慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある』
数値の説明などがあります。すんなり理解できない内容も多い。
持ち家=安定した価値のある資産
書いてあることすべてが適切とは思えません。本を読んで、あとは個々が作戦を練るのがいい。
例として、年金は、さきのばししてもらうのがお得ですと書いてありますが、わたしは通常どおり、65歳からもらったほうがいいと思います。先のことなど何が起こるかわかりません。50歳を過ぎたら、いつ、『あなたは癌です』と言われてもおかしくありません。自分は癌にはならないと思っていても癌になってしまうのです。
著者は債権をまったく持っていないそうです。もうすでにたくさんの資産があるので、これ以上、安定した資産はいらないそうです。
投資で成功する秘訣です。『たくさんの広告、市場見通しなどを一切無視する』と書いてあります。同感です。あてになりません。たいていはずれます。信じないほうがいい。とくに証券会社の社員が勧めてくる銘柄は買わないほうがいい。わたしの実体験です。自分が応援したい会社、自分が好きな会社、自分がよく利用している会社をまずは選んだほうがいい。
思うに、株式市場を動かしているばく大な資金をもつ巨大な組織は、さきざきこうなるという市場見通しを俯瞰するように(ふかん。鳥のように上空から)見ながら、自分たちだけがもうかる戦略を立てて、庶民が考える裏をかいて、株式市場を操作しているような気がするのです。庶民の資産が彼らにおもしろいうように食われてしまうのです。ハゲタカですな。
もうひとつ成功の秘訣が書いてあります。投資は、他人との戦いではない。自分自身との戦いですとあります。自分のああしたい、こうしたいという欲望と闘うのです。わたしは自分なりにことわざをつくって実行しています。『ひとつがまんすると、ふたついいことがある(お得なのです)』けっこう、役に立っています。
付け加えて、長期投資の勧めがあります。
売買でもうけるのではなく、細く長く、配当金をもらいつづけるのです。
そして、もらった配当金で、再び投資するのです。複利方式というのでしょうか、お金を、雪玉をころがすようにして大きくしていくのです。本には、『株式の長期投資こそが、最高のリターンをもたらす……』と書いてあります。
174ページに、株を家畜にたとえての話があります。家畜を買う(飼う)ように、株を買って保有するのです。
家畜は、ミルクを出してくれたり、卵を産んでくれたりする。ミルクや卵が、『配当金』や『株主優待』なのです。
165ページに、個人投資家の特徴を、マイナス面を中心にして説明が書いてあります。
個人投資家は、感情に左右されやすい。財産の多さ=自分の価値と勘違いをしている。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなりすぎたりすることがある。
176ページに、個人投資家向けの、『十戒(じっかい。10の戒め(いましめ。教訓)』が書いてあります。なるほどと思うことも書いてあります。
『税務上有利という理由で動いてはいけない……』とあります。そうなのか。例外も書いてあります。動いていいときもあるのです。
『自分の住宅を投資資産と考えてはいけない……』家族の幸せを維持していくために、『家』はあるのです。ただ、これまで読んできたページのどこかに、『持ち家=安定した価値のある資産』と書いてあった記憶です。まあ、売ったら自分たちが住む場所がなくなりますから売れません。
コモディティ取引:国や地域をまたがって取引される商品。原油、金、プラチナ、トウモロコシ、大豆、小麦、天然ガスなど。こちらの本では否定されています。やらないほうがいい。
投機:当たれば利益が大きい。
『証券会社等の担当者に気をつける』彼らは、あなたをもうけさせるのではなく、あなたからもうけようとしている。あとのページに、『手数料は高い!』と記述があります。
『運用に売買は不要。売買はしなければしないほどよい』手数料とか税金を節約するということだろうか。
『投資は断じて趣味ではない』とあります。自分で考えてする個人の運用は長期的にはうまくいかないそうです。だから、専門家が運用する、『インデックス投資で成功しなさい』という進めです。(ただ、それでは、楽しみがなくなってしまいます)。
いろいろ書いてあります。
まず、借金を返済しなさい。それから投資を始めなさい。積立て方式で貯蓄をして、たまったら借金を返しなさいです。毎月決まった額で投資信託を買いなさいとあります。積立NISA(ニーサ)ですな。
208ページまで読みました。
マニュアル本(手引き)です。
けっこう細かい。
ピックアップ方式(自分にとって必要な情報だけつかむ)で読んだほうがいい。
ああする、こうすると、たくさん書いてあります。
コロナ禍を始めとした大暴落について書いてあります。
大暴落があっても、株を売ってはいけないと書いてあります。大暴落を、『ブラックスワン』とたとえてあります。現実社会で黒い白鳥はなかなかいないが、それでもたまには発生するという意味だそうです。
人生の終盤で成功するためにという内容で記述があります。
思い出話ですが、わたしがまだ30代始めだったころ、60歳になった人から(アルコール依存症の人)、人生をやり直すから協力してくれと頼まれたことがあります。
30代始めの年齢だったわたしは、断りました。60歳は人生の活動期としては、もう終わっている年齢です。あきらめてください。
相続とか、贈与の話があります。
生きているときによく相談しておきなさいと書いてあります。そうしないと、子孫が損をするのです。親族間のもめごとにもつながるのです。かえって、財産がなかったほうが、みんな仲良しで良かったという話も聞きます。
『子供に多くの資産を残し過ぎない』ウォーレン・バフェットさんの言葉が書いてあります。『子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)できる額であり、(資産が多すぎて)何もしなくてもよい、と思わせてはいけない』(ごもっともです)
投資の種別として、『教育(自分や子孫ほかに対して)』、『健康(健康であれば、医療コストを減らせる』とあります。お金を自分に投資するということなのでしょう。
社会貢献をしましょうともあります。
ヘッジファンド:ヘッジ=相場が下がった時の資産の目減りを避ける。市場の変動に関係なく利益を追求する。資産家だけが買える投資信託のようなもの。富裕層から私募により資金を集める。
あとはいろいろな種類の投資について書いてあります。
不動産投資、プライベートエクイティというもの、コモディティ投資…… わたしには関係ない世界です。
著者は、すごい量の文章を書く人でした。
推薦図書が、14冊も書いてあるので、今後読む参考にさせていただきます。
いろいろなアドバイスを、ありがとうございました。