2014年05月08日

ロッキー 映画 DVD

ロッキー 映画 DVD

 1976年公開の名作です。
 鑑賞後、シルベスター・スタローンのインタビューを観ました。ロッキー・バルボアを映画上のキャラクターとして自分から分離し、当時のことを語っています。自分は無名の俳優だった。ロッキーの脚本素案は自分がつくった。2.5㎡の狭い部屋で、3日間で90ページのストーリーをつくった。脚本ではなかった。自分が出演する気もなかった。貧困の中にいて、ストーリーのアイデアを売ることから始まったそうです。
 映画作りではお金が無くて、自分の家族や飼い犬まで登場させた。お金がなくて思いどおりに撮影できない部分は知恵でのりきった。結果的に、映画は大当たりをした。信じられなかったそうです。撮影もその場の思いつきの一発勝負で撮ったカットばかりだそうです。奇跡です。
 さて、映画の感想です。
 シンプルなストーリーがいい。恋人エイドリアン役、女優さんの演技がいい。ロッキーは彼女の前で、よくしゃべります。美辞麗句を並べることはできないけれど、彼女が大好きだという気持ちはおおいに伝わってきます。無骨で粗野な言動ですが、心はあたたかくてやさしい。トレーナー役の老人76歳に接する態度からわかります。
 いくつか記憶に残るセリフがありました。
エイドリアン:アインシュタインは落第したし、ベートーベンは耳が不自由だったけれど、だれにでもチャンスはある。
雪がふる路上にて、ロッキーと乗用車に乗ったチンピラとのエイドリアンに関する言い争い:(ロッキーの恋人エイドリアンは)「根暗な女だ」に対してロッキーが、「内気なだけだ!」
部屋にこもったエイドリアンにロッキーが:(ドアに向かって話し続けながら)ドアと話したことはない。
バックに流れるピアノのつまびき音が心地良い。
チャンピオンの対戦相手に選ばれた幸運なロッキーにだれもかれもがたかってきます。金ずるにしたい面と「夢」をかなえたい面があります。だれしも、自分の「夢」をかなえたい。ロッキーは8才当時の自分の写真を鏡にくっつけています。何でもできるかもしれないという可能性をもっていた年齢です。
 淡々と静かに進んでいく映画です。低予算でつくられていることもわかります。でも、最後の最後で、映画を観続けた人の胸は熱くなるのです。オリンピックで女子フィギャスケート選手が言った「メダルよりも大切なものがあった」という言葉に気持ちがたどりつくのです

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t99236
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい