2014年02月23日

恋歌 朝井まかて

恋歌 朝井まかて 講談社

 読み始めて数ページがたち、「しまった」という気持ちになる。苦手な分野です。自分には高尚すぎるのです。序章と終章に花圃(かほ)という女性が登場します。彼女がある人の手記を発見したようです。これが明治36年(1903)のことです。第一章から第五章までが、ある人「中島歌子」の手記です。いわゆる高貴なひとたちの物語です。茨城県水戸藩が母体です。江戸幕府崩壊時期の過去が書かれています。抗争や内紛のなかで生きた女性のお話です。
 「師の君」がだれなのか自分が理解できないあたりから、あきらめて、速読に入りました。挿入されている和歌の意味もとれません。他の人たちの感想を読みました。評価は高いのですが、どれも似たりよったりで、コピーを読んでいるようでした。
 女性の思いを寄せる人のことよりも時代の変化の時期について考えました。200年間さげすまれ続けてきた地方の人たちが、外国登場の時期に合わせて、権力復権闘争をした。今ある権力に寄りすがるものはすがるし、倒そうとするものは必死です。

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