2014年02月22日

太陽がいっぱい 映画

太陽がいっぱい 映画 VHSテープ

 通信販売で購入しました。DVDだと思っていたらVHSテープでした。数年ぶりにVHSのデッキで映画を観ました。デッキが動いてよかった。
 53年前のフランス映画です。中学生の頃、テレビの洋画劇場で観ました。内容は覚えていません。衝撃的なラストシーンだけの記憶が残っています。
 貧困家庭に育った青年が、富豪の息子を殺害してその息子になりすまし、大金と富豪の息子の婚約者女性を手に入れます。富豪の息子は、貧困家庭の青年をさげすみます。その部分で、犯人に同情の念が湧く映画です。アメリカ人青年トムは、終盤近くに「太陽がいっぱいある。最高の気持ち」と言います。その直後彼は、最高から最低に突き落とされます。
 映画の冒頭付近二枚目俳優アランドロンが若い。しかし、どういうわけか、終盤にさしかかるにつれて3歳ぐらい年をとったような顔になる。周囲の役者も同様です。最後近くに、宗教的行列をさえぎるように主人公が歩きます。フェデリコ・フェリーニ監督「道」でも同様のシーンがありました。本作品の場合、神が主人公に罰を与えるという意味にとりました。
 ニーノ・ロータの音楽は悲哀に満ちています。悲しく切ない。お金のためなら人をも殺す。
 53年前の映画を実ながら53年後に思いをめぐらしました。

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