2013年12月07日

モンスター 百田尚樹

モンスター 百田尚樹 幻冬舎文庫

 22年間駅業務をする駅長の驚きから始まります。彼は美しい顔の女を見ました。
 瀬戸内海の島でフランス料理のレストランオンディーヌを始めた自称32才(本当は39才)、身長165cm鈴原未帆の前の名前は田淵和子です。
 ブスと呼ばれ続けたつらい過去について恋をからませながらの思い出話が続きます。美容整形が素材です。差別やいじめをした相手への復讐劇があります。純愛があります。人間やろうと思ったらたいていのことはできるという可能性への挑戦があります。二重人格とか、本音と建前の対比があります。読ませる力はパワフルです。個々の生活(恥部)がつまびらかにされていく。
 現実ではない妄想の世界なのかもしれません。これは何者かのひとりの人物の脳内活動ともとれました。
 だれがモンスターを育てたのか。なぜ瀬戸内海なのか。男性による女性心理の描写を女性が読んだらどう思うのか。
 秘密が初恋相手高木英介にばれていると予想してスリルを感じつつ読み進めました。結末に期待しましたが、予想ははずれ、あっけない幕切れで残念。
 映画化されていることは知りませんでした。映画評はかんばしくなく、出来がよくなかったようです。小説を読みましょう。


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