2013年11月26日

プルゴギ DVD

プルゴギ DVD

 なにかしら残念な映画になっています。四コママンガの連続のような画像展開です。スタジオ撮影が多く、舞台となっている北九州市の匂いは伝わってきません。何度か関門橋の背景が出てきますがそれだけです。やがて飽きました。出演者の会話はほとんど九州の言葉ではありません。
 プルコギがどんなものかわかりませんが、韓国風すき焼きらしい。テレビ番組の料理対決が素材です。たいしたものだと感じるのは、田村高廣さんの演技です。肉と会話します。以前読んだ本、「リンゴが教えてくれたこと」では、リンゴ生産農家の木村さんがリンゴの木、一本一本と会話していきます。胸を打たれました。人間ではないものと会話をして、相手に感謝をする。日本人的な思想で気に入っています。
松田龍平さんの雰囲気がいい。亡くなった彼の父親を思い出します。
 冒頭で、在日韓国人の貧しい生活映像が出ます。福岡県で暮らした体験があるので共感しました。日本人がつくるプルコギ、韓国人がつくるプルコギ。在日韓国人がつくるプルコギ、個々に意味があります。
 邦画「パッチギ」の監督作品と勘違いしていました。監督は韓国人です。ファンタジー・バラエティです。ただ、試作品になっています。ラストのどんでん返しは胸にぐっときます。あっけない最終画面には、空振り感がありました。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t95703
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい