2013年09月24日

新卒で給食のおばさんになりました 松山ルミ

新卒で給食のおばさんになりました 松山ルミ メディアファクトリー

 漫画の本です。書中で、彼氏の話は出てきませんが、結婚されて、出産を契機に退職されているようです。内容は、5年間、病院給食の仕事をされたことに関する振り返りとなっています。
 読み終えて、仕事をするって、愚直になって、働くことと理解しました。何のために働くのかと考えずに人は働くものと思い込む。
 九州地方の方です。書中にところどころ出てくる。(ごはんや汁物を)「つぐ」という言葉は方言です。「よそう」とか「つぎたす」という意味です。
 高校時代、テーマパークでバイトして、ボーナスがまさかの3000円だったという話には笑いました。
 本のなかでは、女性社会が強調されています。まだ若い主人公が、50代をトップとした女性の世界に入っていくとこうなるという展開です。本の副題は「女の園は敵だらけ」です。
 仕事の修業は、「遅番→野菜当番→早番→主菜当番→特食」と段階を踏んでいきます。給食をつくる人って大変です。休日出勤もあります。特別食を作る人は責任が重い。アレルギーの患者さんも入院しています。
 仕事のストレスをのりこえていくために、同僚との語らいは欠かせません。また、大人数の食事をつくるために算数の活用も欠かせません。最初は小学校の給食のおばさんを想像しましたが、舞台は病院でした。患者さんたちに「ありがとう」とか「おいしかった」と感謝されると仕事は継続していける。朝5時30分からの早番、お疲れさまです。

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