2013年08月26日

日本列島 いきものたちの物語

日本列島 いきものたちの物語 ケーブルTV録画

 以前ほかの映画を映画館で観たとき、子の映画の予告広告ポスターを見かけました。興味が湧き、機会があったら観ようとそのとき思いましたが、チャンスは訪れませんでした。今回のテレビ放映を知り録画しました。
 日本国内に棲む(すむ)動物の仲良し親子の映画ですと紹介があったあと、いきなり、一頭の熊が一頭の鹿に襲いかかり、首に噛みついて獲物(えもの)にするシーンが流れびっくりしました。映画全体がその調子で、映像では、「弱肉強食」とか、「死」、「別れ」、「女子のとりあいで暴力」の場面が流れているのに、ナレーションでは、動物同士の「絆(きずな)」を強調して讃えていました。ナレーション自体も個人の好みですが下手ではないかと感じました。映像と言葉による説明内容が一致しておらず、アンバランスでした。映像はあれもこれもてんこもりで、できるだけたくさんの映像を入れたいという気持ちは伝わってきましたが、整理が足りません。
 春から始まり、夏、秋、冬、そしてまた春という流れで動物たちの生態を追います。北海道知床の熊の親子、青森県下北半島の猿の親子、兵庫県では猪の親子と続きます。映像は美しい。うりんこ(猪のこども)はかわいい。屋久島の猿と鹿の密着した関係は、固定観念をくつがえすものでした。怖い、あるいは気持ち悪い生き物も出てきます。深刻、過酷、孤独なシーンもあります。こどもさんに見せるかどうかは親ごさんの判断です。生きることの厳しさがこめられた映画でした。

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