2013年06月27日

きんぎょがにげた 五味太郎

きんぎょがにげた 五味太郎 福音館書店

 きっとどこかで以前読んだことがあるベストセラーアンドロングセラーの絵本です。もしかしたら読書感想文を書いたことがあるかもしれない。たくさん本を読んで、たくさん感想文を書いたので、書いたことを忘れてしまいました。また、書いてみます。
 色調はよく研究されています。色の対比、配置、デザイン。赤いきんぎょが幼児の目にぱっととびこんでくるでしょう。絵本の売りのひとつが、きんぎょさがしです。
 ダイヤル式黒電話が登場します。なつかしい。1982年、昭和57年の作品です。黒電話を知らないこどもたちばかりになりました。時代は変わっても絵本は生き残っています。
 動物や植物に対する愛情を芽生えさせ育む(はぐくむ)。こどもが好きな鬼ごっこ(追いかけっこ)で興味をもたせる。これまた好きなお菓子の入ったびんにきんぎょをまぎれこませる。きんぎょはなかなかつかまりません。
 大阪万博、太陽の塔をイメージさせる太陽の顔絵、飛行機模型も時計も旧式スタイル。ノスタルジー(郷愁)にひたりました。
 お話のオチでは、いっぱいいるきんぎょの中から逃げた該当のきんぎょをさがさなければなりません。同じ種類でもひとつひとつは「個性」をもっているのです。そして最後の絵は、「Loveラブ男女の愛」です。良く練られて完成にまで至れた絵本です。「単調」から「複雑」への変化は、「幼児」から「おとな」への成長とみます。赤いきんぎょの20代になるまでの四半世紀が絵本におさめられています。


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