2013年06月02日

なみだひっこんでろ 岩瀬成子 2013課題図書

なみだひっこんでろ 岩瀬成子(いわせじょうこ) 岩崎書店 2013課題図書

 みきさんとるいさんは8才と7才の1才違いの姉・妹です。
 さきにマンションの家を出たお姉さんを妹が追いかけます。
 お姉さんの行き先は、ふじまるさんの家ですが、ふじまるさんは、お姉さんのともだちではありません。お姉さんは、ふじまるさんに会いに行くのではなく、ふじまるさんの家にいる犬、ゴローと会話をしに行くのです。行く途中、妹るいさんのデリケートな気持ちが表れます。1才違いの上下関係は、実感と合わないのです。お姉さんがリーダーシップをとっているようにはみえません。
 泣き虫は、妹るいさんではなく、姉みきさんです。みきさんは、ゴローの体調を気づかって涙を流します。途中で、みきさんには障害があるのではないかと気づきました。みきさんは、ボールを誤飲して、よだれだらー流しの犬ゴローに愛情を注ぎます。鶏肉のたきこみごはんから鶏肉をとりのぞきます。彼女は動物に対する愛情がほかの人よりも強い。感受性が強い。平衡感覚のバランスがとれていません。なにごとかについて、才能をもっている可能性があります。
 水彩画の絵が楽しい。「白」にこだわる部分もいい。
 妻が車椅子の高齢者夫婦と飼い犬のゴローは、赤い花を咲かせている木を見あげています。お姉ちゃんの誤解がもとになって、姉みき、妹るいをふくむ4人と一匹に仲間意識が生まれました。「死んだらだめよ」という一節が心に残りました。


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