2013年05月11日

すんだことはすんだこと ワンダ・ガアグ

すんだことはすんだこと ワンダ・ガアグ 佐々木マキ 絵

 小学生の頃に聞いた民話・童話のようなお話でした。小学校3年生向けぐらいでしょう。
 夫の名前はフリッツル、昼間は農作業が彼の仕事です。妻の名前はリージー、家事が仕事です。ふたりには、キンドリという2歳ぐらいの女児がいます。
 夫は、自分の仕事は大変だ。対して妻の仕事は楽だと妻に指摘します。それなら仕事を交換しましょうと奥さんが提案して実行するのです。結果、夫は家事で失敗の連続でしたというお話です。教訓めいた内容で、夫婦は助け合いましょうが流れと結末なのですが、タイトルの「すんだことはすんだこと」とつぶやくのが夫のフリッツルです。内容とタイトルの言葉がぴったりと一致しないのが難点です。
 失敗してもめげない夫です。「しかたがない」で暮らすのは世の習(なら)いですが、その言葉が人生とか夫婦の悲哀を表しています。しかたがないので、死ぬわけにもいかず人は生きていくのです。

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