2013年02月16日

すじぼり 福澤徹三 

すじぼり 福澤徹三 角川書店

 大学生がやくざ修行をする内容になっています。読み始めは、高校生の頃に読んだり、映画で見たりした五木寛之氏の「青春の門 筑豊編」を思い浮かべました。主人公の知的水準が男子中学生並みなのは、意図的な作為なのでしょうか。幼い。父子家庭の環境が嫌なのか、主人公大学生滝川亮くんはずるずると組織に関わり続けます。腕力と強気な人間が勝つ世界のように見えますが、どこの世界でも知力が最大の武器になります。
 いくつかいいセリフがありました。99ページ最後のほうにある人を信じ過ぎるなという言葉と人の判断の仕方、139ページにある将来何になるかではなく、何になれるかを考える。207ページにある無知なものが社会では損をする。


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