2013年01月30日

中国行きのスロウ・ボート 村上春樹

中国行きのスロウ・ボート 村上春樹 中公文庫

 仕事が多忙になりつつあった時期に読み始めて、仕事がひと息ついた頃に読み終えました。だから、よく読みこめていません。短編集です。
「中国行きのスロウ・ボート」最初の数行で圧倒されます。わたしは、こんなふうに書けません。作者はここでは難しいテーマに挑戦している。文章が生きています。日本人にとって中国はとても遠い。
「貧乏な叔母さんの話」作者は時間を空間にして、移動を試みる。1Q84であり、西暦11980年です。
「ニューヨーク炭坑の悲劇」以前出会った沖縄の同い年の男性は、台風が来ると映画館に映画を観に行くと語っていました。そんなことがあったことを思い出しました。
「カンガルー通信」作者の生活、時間と金銭に余裕を感じます。庶民とは別世界で生きている人です。
「午後の最後の芝生」生活感がありません。
「土の中の彼女の小さな犬」老人ならともかく、こんな生活は送りたくありません。主人公の男性は最低です。
「シドニーのグリーン・ストリート」シドニーに行ったことがありますが、こんな記述の街ではありませんでした。
 全般的に作者の思考を垣間見る作業ですが、自分の能力がついていけません。


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