2013年01月15日

今できることをやればいい 酒井雄哉

今できることをやればいい 酒井雄哉(さかいゆうさい) PHP

(1回目の本読み)
 全体で221ページ。作者は比叡山の住職。キャッチフレーズは「生き仏」。6つの章に分かれ、各章は7から16ほどの枝別れをする。各枝は3ページの短文で読みやすくどこからでも読めます。
 内容は生きるための助言と受け取りました。1ページずつながめながら全体を把握しました。自由に生きる。自分で自分を責めない。自分を責める他者を自分の敵と位置づけるのは心の病気とも受け取りました。2回目の本読みは、後ろから読んでみます。

(2回目の本読み)
 天邪鬼(あまのじゃく転じて別視点からの考察をする)だから、うしろから読み始めました。半日あれば1冊読み終えることができる分量です。速い人は2時間もあれば読み終えることができるでしょう。
 作者のお坊さんとしての名前は「阿闍梨(あじゃり)」、予想外としては、実家がお寺ではなく、若い頃に仏教を学んだわけでもなく、宗派の知識もなく、50年前、仕事も住民登録もなく、お坊さんになり、現在83才を過ぎているらしい。昭和8年の出来事がついきのうのことのように語られます。
 やさしい語りが文章化されています。ときにはこどもさんに向かって話しているような仏法説話です。こむずかしいお説教はなく無邪気ですらあります。地球の長い歴史からとらえた瞬間的な現在における考察とか、高い位置からの俯瞰(ふかん、全体を見渡す)が特徴です。
 「怒られることをありがたいと思う」、「好きなことを見つける」、「薬で治らない病気もある」、「つらくても笑う」、「すべての人が師匠」、「輪廻転生・極楽浄土と地獄」、「必要以上のお金をもたない」、「広い世界(外国)を体験する」、「自殺防止」などについて著者の語りが綴られています。
 至言(しげん、尊い言葉)は、前半に集中しています。辛抱できない人間は夢をかなえることはできない。著者は千日回峯行(せんにちかいほうぎょう、7年かけて4万キロを歩く)を2回達成されています。心に残ったのは、「逃げ場所をつくっておく」、「お寺は憩いの場」でした。
 再度おさらいすると、物事がインスタントラーメンのようにすぐにできないと不満を感じる現代人という表現に共感します。ことに道具類が不便だった時代を知らない、進化してきた経過を知らない世代はこれから先、窮地に陥ったときには、自活・自立ができなくなるでしょう。
 コメ・野菜・穀物を食べて育ってきた高齢者は長生きです。インスタントものや大量の肉を食べ、液晶画面(パソコン、携帯電話、ゲーム機類)をみつめてきた下の世代の長生きは無理でしょう。
 遊びを知らない真面目人間はいずれ行き詰まる。芸術家を目指していた若者がパン屋になる。未来はどうなるのか本人にも予想ができません。夢がかなわなかったことを、お賽銭をあげた神さま・仏さまのせいにしない。本人のやる気が肝心

(3回目の本読み)
 読み落としのチェックです。こんどは最初から読んでみます。
(つづく)
 その日、お風呂の中で考えた。
 「再生」ができる自分になることとできる社会にすることがメッセージとなっている。失業してホームレスのような生活をしていた自分でも40才から立ち上がることができた。長い人生経験をふりかえって、あとの世代にエール(応援・声援)を送ってくださっているのです。
(3回目の本読み)
 今、気持ちがへこんでいる人に向けての本です。100%賛同できる内容ではありませんが、80%ぐらいは共感できます。
 「今できることをやればいい」というのは、今、自分にある能力と環境の範囲内で可能な行動を続けていけば、いつかは夢がかなうときがくるというものです。
 悟りとは、自分を知ることです。頭の中で考えてばかりだと迷ったり、自信を失ったりします。著者は、 これを「賢バカ(かしこばか)」と名付けています。つらいとき・大変なときは、人生の副産物(主眼ではなく付随のもの)でしかない。
 なまけようとするもうひとりの自分を説得する。周囲のペースに引き込まれないようマイペースを持続 する。相手に見返りを求めない。しょせん人はひとり。周囲の人と交われなくても悲観しない。嫌な人とは一時距離を置く。周囲をコントロールしようとしない。そうすれば、おのずと道が開けて幸せな暮らしができるとつづられています。
 結論は短期間では出ない。体を動かす。計算だけに頼らない。口が達者でも、漢字が書けなかったり、文章をつくれなかったりする人はたくさんいます。
 動と静はセット。動いたら休む。休んだら動く。目標を固定しすぎない。途中でわき道にそれても、最後 は目標に到達できる。
 主食はジャガイモ。不平不満をたれている人は、実は今が恵まれている。
 水への愛着をもつ。
 ベッドを知らなかった。
 生き続けるために夢をもつ。


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