2013年01月12日

雨にぬれても 上原隆

雨にぬれても 上原隆 幻冬舎アウトロー文庫

 雨にぬれてもの「雨」は、この世を生きていくうえでの「辛さ(つらさ)」です。「つらくても」という意味になります。
 社長が自殺したところから始まります。読みながら、その日の朝刊で読んだ自殺者のことが思い浮かびました。
 ノンフィクションを集めた本です。事実を取材して文章化してあります。
 書かれていることはすべて「過去」であり、「思い出」の部分です。セリフは、作者が創作したものではなく、実存するその人が口にしたことです。どん底とか悩む人とかを想像します。また、ルポライターらしい作者は、「悼む人(いたむひと)」の主人公、坂築静人君のようです。
 ついてない話が連続します。人生の合言葉は「つらい」ということです。
 100ページ付近にある「希望のない部屋」には、絶望します。ファッションマッサージ嬢のお話です。人間を信じてはいけないという呪文が流れてきます。


この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t86670
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい