2013年01月05日

ひとり名画座7 スウィングガールズ

ひとり名画座7 スウィングガールズ DVD

 後半30分ぐらいは、ビッグバンドジャズの演奏に圧倒されます。ことに、力強いリズムの「シング・シング・シング」がいい。アフリカンな太鼓のリズムが人間の本能を呼び覚まし、サックスやトランペットの響きが感性に鋭く訴えかけ、他の楽器の音色が調和してきて、海の波のように音が押し寄せてきます。
 女性高生たちは最初いいかげんで、学園内のお荷物的存在です。勉強もスポーツもしない。だらだら遊ぶことしか頭にありません。ほんとうは、将来に備えて、なにかひとつのことにうちこむべき時期だと思うのです。映画だから笑ってみていられますが、現実だったら笑えません。そんなことを考えたあと、この映画をふりかえりの映画ととらえた場合を考えました。泣いて笑ってともだちがいた時代について、歳をとってからふりかえる。郷愁に誘われます。
 スウィングしよう!は、気持ちを合わせよう!です。一部、本仮屋さん演じる関口さんを小ばかにする差別があるのですが、才能というものは、若い頃、最初は表面に出ないこともあります。才能ある関口さんのポジションが光っています。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t86512
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい