2012年11月23日

スペインひるね暮らし 文春文庫

スペインひるね暮らし 中丸 明 文春文庫

 スペインのイメージは、勤務時間中にお昼寝時間があること、闘牛、バルセロナオリンピック、田舎、北部のなんとか地方で独立の活動があったあるいはあること、トマトをぶつけあうまつりがある(ちがうかもしれません)、牛を街に放つまつりがある(ちがうかもしれません)それらがわたしがもつ知識です。
 自己陶酔型で文章が始まりました。作者にとって、日本は自分が所属する国ではないそうです。日本在住時にフラメンコに魅せられたことが、スペイン暮らしを始めたきっかけだそうです。本のほうは、スペイン語と日本語とカタカナ語が混在した読みにくい出だしとなりました。ただいま、34ページ地点です。このあと、どのように変化していくのだろうか。
 航空機の中で読むのに適した作品群です。リラックスでき、またこれから先の旅路を楽しみにさせてくれます。92ページ、名古屋弁の記述あり。名古屋出身の方でしょうか。ただ、名古屋の記録内容はかなり古い。
 シェスタというおひるねがいい。昼食後はしばし寝たいものです。書いてある内容からは、気楽な雰囲気が伝わってきます。ただ、社会とか政治とかとのつながりがなく、日常生活の狭い範囲での出来事やレシピなどの記述なので、率直に言って得るものがありません。お買い物記事は、主婦の家計簿を見ているようです。
 記述にある、食べ物、アルコール、男と女、音楽は、人間の基本的な生活を支えるものなのでしょう。スペインに興味がある人にとっては重宝する情報だと思います。以前読んだラオス国と一緒で、ゆるい国という印象をもちました。全体は、ほのぼのとしている内容です。


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