2012年10月01日

14歳の君へ 池田晶子

14歳の君へ 池田晶子 毎日新聞社

14歳というよりも50歳を過ぎた人間に語られてもいい内容の始まりです。
男子生徒に向けて書いてあるようです。
著者の記述にわたしも付け加えます。嫌なことは、はっきり「嫌です。」 できないことは小さな声でもいいから「できません。」と言える人になりましょう。
一定の軽やかなリズムで論理が展開されていきます。いっけんわかりやすそうなのですが、リズムがなめらか過ぎて、スピードに流され、深く理解する時間がありません。
この本の存在意義は何だろう。内容は本来、家庭や学校、地域社会や親族間の交流で伝えられ、教えられていくことがらです。教科書的です。時間をかけてつくられた原稿です。何回も推敲(すいこう・みなおし)が繰り返されている文章です。
わたしも14歳へのメッセージを少し考えてみました。
1 健康管理(バランスのとれた運動と食事を心がける。)
2 お金の管理(範囲内で生活する。貯金する。貸したお金の半分は返ってこない。)
3 愚直(ぐちょく)になる。(ごちゃごちゃ考えずに頭の中をからっぽにして目標に向かう。)
4 敵が半分、味方が半分。それでよし。
5 神さま、仏さまに祈る。
感想に戻ります。相反(あいはん)する両者を比較しながら考察を進める手法となっています。著者の主張がわかりにくい項目もあります。話が大きすぎてついていけない部分の記述もあります。もっと身近なことでアドバイスをほしかった。

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