2012年09月25日

家日和(いえびより) 奥田英朗

家日和(いえびより) 奥田英朗(ひでお) 集英社

 内容は6つのお話となっています。全般をとおしてみると、人生は1勝2敗、それでよしというような運びとなっています。筆力を意図的に抜いてあるところが、読みやすくて心地よい。
「サニーデイ」このお話については、読みながら作者とは異なる結末を想像していました。わたしが用意した結末は秘密です。
「ここが青山(せいざん)」会社が倒産して失業者となった旦那さんの言動が不思議です。再就職の意欲が感じられず、主夫業を楽しんでいます。なんだか反応が薄い男性です。「気のもちよう」という言葉が頭に浮かびました。
「家(うち)においでよ」暮らしで楽しかった思い出はあまりありません。仕事や子育てで苦しかったことばかりです。
「グレープフルーツ・モンスター」29歳の男性が39歳の女性を性の対象としてみるということは自分が29歳だったときを思い出してみるとありえないことです。
「夫とカーテン」作者はいったいどこからこういううまい書くための素材を拾ってくるのだろうかと感心しました。大山夫婦の明るさがいい。ラストは神がかり的な設定でした。
「妻と玄米御飯」作者は毎日朝から晩まで文字を書いているのだろう。そして、24時間小説書きのことを考えているのだろうということが伝わってきました。


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