2012年09月16日

恋愛寫眞(しゃしん) 市川拓司


恋愛寫眞(しゃしん) 市川拓司 小学館

冒頭に「テレパス」という単語。何の意味?(読み終えた今も意味がわかりません。)
瀬川誠人(まこと)と里中静流(しずる・女性)そして富山みゆきの物語です。文字数は少ない。場面を想像しながら読み進む。やわらかくゆったりとした文章です。しんしんと雪が降り積もるようなリズムがあります。
変人らしき静流(しずる)と臭う誠人(まこと)はその形容詞から気が合うのか。静流は誠人のためにみゆきになろうとしている。誠人はふたりの女性を傷つけている。168ページまできました。この物語はどこへどうころんでも悲恋となるでしょう。静流の家庭環境と過去は悲しい。最後は3人ともバラバラになるのだろう。
女子大生の肉体が今、成長過程にある。静流は病気だったのです。ふたりの女性に対して誠人の行動は残酷です。ラストが近づいてきました。わたしの若い頃だったら、誠人と同じ行動をしたでしょう。そして、ラスト。参りました。すばらしい。涙はでないけれど胸が詰まる。男女の愛情物語というよりも男女の友情物語と受け取りました。お勧めの1冊です。
人間はだれでも嘘をつくもので、各個人はなにがしかの秘密をかかえながら生きているということがわかりました。そして、人間はふだん本当のことは言葉に出さない。


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