2012年09月16日

日本語でどづぞ 柳沢有紀夫


日本語でどづぞ 柳沢有紀夫 中経の文庫

ネットで見かけて楽しそうなので読むことにしました。
外国における日本語の誤った表記集です。
外国人は日本人が海苔(のり)を食べているのを見て、紙を食べていると勘違いしたとか、戦時中外国人捕虜に牛蒡(ごぼう)をごちそうしたつもりが、戦後、木の根を食べさせられて虐待されたと訴えられたとかそんなことを昔聞いたことがあるなあと思いながら読み始めました。
著者のきちんとした長文の考察は秀逸です。
外国人の日本語習得熱に関する記事では、以前私がグアム島で本屋さんに入ったときに日本語のテキストがたくさんあって驚かされました。また、オーストラリアで宿泊したときには、テレビで日本語教育番組が放映されており、異常にかしこまった日本語会話がレッスンで交わされていました。日本語が就労収入獲得の資格になっていたのでした。
本の後半では爆笑します。間違いの意味がわかるからです。
言葉って何だろう。文字とどうつきあえばいいのだろう。
球体である地球の同じ土地のうえで生活しているというのに、なんとたくさんの言語が発生したのであろうか。言葉や文字はあくまでも道具であり、意思疎通の根幹は心なのでしょう。

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