サマータイム 佐藤多佳子

2012年09月15日

Posted by 熊太郎 at 05:50│Comments(0)TrackBack(0)読書感想文
サマータイム 佐藤多佳子 新潮文庫

「サマータイム」というのはジャズの曲名です。最初の3ページで圧倒される。作者は文才にあふれた人です。小学5年生広一君に関する身の上話は、障害者であるがゆえにとても重い。人と人とをつなぐもの、この物語の場合は「ピアノ」です。快適な気分で読み続けていたら、どういうことだろう、突然「五月の道しるべ」という項目に変わってしまいました。広一君のお母さんに関する語りはさみしくて、せつない。彼はやさしくて強い。140ページ以降の母親とその恋人とのからみは不要でないか、続くピアノの話も。ピアノの鍵盤の冷たさは、広一の心なのか。読み続けた後半は、まるで自分が風の中でただよっているような不思議な感覚がした。この作品は心が浸る(ひたる)


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