2012年09月08日

八甲田山(はっこうださん) 映画

八甲田山(はっこうださん) 映画 ケーブルTV録画

 不朽の名作(ふきゅうの、後世まで残る秀作)です。明治35年(1902年)雪山での軍事訓練中に参加者が大量死した事件・事故です。困難を知恵と忍耐で乗り越えていく。自力で生きようとする。現在の状況の合間に過去の映像が流れます。おとなのすることを真似して生命をつなごうとするこどもの姿があります。
 青森県八甲田山には二度行きました。ことに、最初に訪れたときの雪の中は、いまだに感動の場として心に残っています。まだ、11月20日頃だというのに青森県は雪景色でした。青森県は本州にありますが気候は北海道だと思います。雪の八甲田へまた行きたくなりました。
 音楽・映像・脚本・原作、そして演技、いずれも魂がこもっています。史実と映画は異なることでしょうが、女性案内人に対する高倉健さんの心熱い感謝の姿勢が気持ちを揺り動かしました。映画は夢です。希望です。こうあったらいいなという人の気持ちに触れることができます。
 この映画はいくつかの対比を含んだ作品です。北大路欣也さんと高倉健さん、それぞれの隊の雪中行軍の形態は正反対です。二次的なこととして自意識過剰・能力不足の上司をもった部下の不幸が描かれています。一次的なことは反戦です。雪中行軍で帰還した高倉健さんたちも、のちの日露戦争で戦いに勝利したものの本人たちは戦死しています。
 行進の様子は新藤兼人監督「裸の島」を思い出しました。セリフがまったくない映画でした。「八甲田山」のほうも、太い雪が舞う吹雪の中、訓練参加者である若者たちは無言のまま雪の柱となって死してゆくのです。壮絶です。


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