2012年09月06日

ゆっくり歩け、空を見ろ そのまんま東


ゆっくり歩け、空を見ろ そのまんま東 新潮文庫

この本は平成13年の発行で、平成19年に彼は宮崎県知事に就任しました。
若い人たちがこの本を読んだら、事実と虚構が入り混じっていると感想をもらすでしょう。
彼は私より年齢がひとつ上です。本に書かれてあることは私自身も経験したことが多い。
そういう時代が確かにありました、だんだん忘れ去られていきます。書いてあることは彼だけの固有の体験ではなく50代以上の大半の人間が体験したことです。
この本のテーマは「原点に帰る」ことにあります。
自身の危機管理のなさから窮地に追い込まれることになったのですが、そういうときに人間は自分の原点に帰ることを考えます。
妾のこどもであることを始めたとした生育暦の複雑さと困難さがあります。
実父との関係をとおして、なぜ宮崎なのかが語られていきます。
母親による「運の量の解釈」は、私自身もこの年齢になって、過去を振り返ってみて感じたことです。人間は同じ量の運をもって生まれてくる。その運をどこでどんなふうに使うかを判断していく。結局はプラスマイナスゼロという解釈にも共感します。
リリー・フランキー作「東京タワー」の東国原版でもあります。


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