2012年08月12日

1リットルの涙 木藤亜矢

1リットルの涙 木藤亜矢 幻冬舎文庫

 出席したとある会議の参加者が、この映画の自主上映をするからぜひ見に来て欲しいとPRしておられるのを聞いて本を読んでみることにしました。読み始める。題名どおりに泣けてくる。通勤電車の中だから恥ずかしいので本を閉じる。眼鏡をはずすふりをしてこっそり涙をぬぐう。体が不自由、歩き方を笑われる。自分を金食い虫と責める。頭が悪くてもいいから丈夫な体がほしい。本人もお母さんもつらい。Dr.に病気を治してと訴える。生徒手帳と身体障害者手帳をもらう。修学旅行先で気持ちの悪いものを見るように見つめられる。ついに歩けなくなる。自分は何のために生きているのか。結婚したい。自分にできることは、自分の死体を医学に役立ててもらうことだけ。
 後半部分のDr.の手記に胸を打たれます。また、お母さんのコメントには、いろいろと考えさせられました。 
 著者はもうこの世にいません。生きていれば今、私と同じくらいの年齢でしょうか。読んでいて、子をもつ親として胸に詰まるものがあります。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t81806
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい