2012年08月06日
天国までの百マイル 浅田次郎
天国までの百マイル 浅田次郎 朝日文庫
昔、上映された映画です。まだ見ていません。
病気で死んでしまうかもしれない母親と、放蕩息子の会話が絶妙で胸にジンとくる。とくに母親のセリフがいい。
貧しい中で勉学に励み富を得るという、中高年世代にとっては経験のある人が多いことなので、説得力がある。
惜しいのは、後半部分で、ふたつの物語が合体しているような印象を与えること。主役が、主人公から主人公を支えてきてくれた水商売の女性に取って代わられている。宗教色とあわせて、不自然。もしかしたら、違う結末が別に用意されていたのかもしれない。
この記事へのトラックバックURL
http://kumataro.mediacat-blog.jp/t81632
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません