2012年07月29日

またおいで もりやまみやこ 

またおいで もりやまみやこ あかね書房 

 小学校低学年向けの絵本ぽい本です。きつねの男のこがでてきます。
 自転車にのったかれを三輪車に乗っていると見間違えました。それぐらいちいさな男の子です。小学校1年生でしょう。
 自転車でこうえんにきて、すいどうで水を飲んだあと、ぬれた手をふきたいけれど、きれいなハンカチをぬらしたくない。きつねのこがハンカチを使えなかった理由は、おかあさんが赤い屋根の家のししゅうをハンカチに入れてくれていたからです。いいおかあさんなのでしょう。そして彼には弟がいます。その後の経過からきつねのこがいいにいさんであることがわかります。このページで「ハンカチ」が、伏線(ふくせん、感動の種)になっていくことに気づけます。1本の物語は、最初から最後までを「赤い屋根のししゅうがついたハンカチ」でつなぎます。
 きつねのこは積極的で心がやさしい。30ページの雷雨の絵は激しい雨の雰囲気がよくでています。おかあさんが用事をすませに30分ほどいえをるすにしただけなのに、おとうとは不安になってなきさけびます。
 兄は年上でありかつ兄であるという立場上、泣きたくても泣けません。おとうとをなだめます。えらい。同じように、兄は、こうえんで泣きそうになっているうさぎの女のこを応援します。おとうととの体験があったからできたことでもあります。これくらいの年齢のときは、だれでもすぐ泣きます。むかし、気の強いいじめっこがいて、そのこの家にあそびにいったとき、そのこが大声をあげてないていたのでびっくりしたことがあります。なかないこだとおもっていました。それまではそのこがこわかったけれど、それからはこわくなくなりました。わたしは、叱られてもなきません。感動するドラマや映画を見たり、本を読んだりしたときに少しだけなきます。76ページにある絵はとてもきれいです。こころがすがすがしくなります。
 あとさきになってしまいました。キツネの男のこはこうえんでなきだしそうなうさぎの女のことであいます。さきを読むまえにじぶんでかんがえてみました。なぜ、うさぎのこはふあんそうにしているのだろう。ひとつはさがしてもみつからない人がいる。おかあさんがいない。きょうだいがいなくなった。ともだちがいない。もうひとつはおやにすてられた。わたしのながいけいけんからいうと、二番目のおやにすてられたはないこともない。むかし、知り合いのたにんのちいさなこどもをふたりあずかったときに、よなかになってもおやがむかえにこなかったのです。けいさつにれんらくしようかとはなしあっていたらおやがきました。パチンコをしていたとのこと。がっくりきました。
 さて、ものがたりでは、うさぎのおんなのこは、おとうさんをまっていたのです。でもおとうさんがなかなかもどってこない。うさぎのおんなのこはなみだがでちゃうから、きつねのおとこのこが赤い屋根のししゅうがついたハンカチをかして、なみだをふいてもらったのです。本のひょうしの絵をながめてみる。すなおそうなきつねのこがさきほどのハンカチを手にもっています。そのさきはどうなるのかと、よむ前によそうしてみました。うさぎのこのおとうさんはなかなかあらわれなくて、ふたりは大なきしました。でも、よそうは、はずれました。きつねの男のこは、積極的でアイデアマンです。うさぎの女のこのために、あるいは、じぶんのために、ああすればいい、こうすればいいとかんがえてくれました。けっきょくそれは、じつげんできませんでしたが、うさぎさんのかんしゃの気持ちはハンカチをとおしてうさぎさんからきつねさんに伝わったのです。そしてさいごは、おかあさんありがとうなのです。


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