2012年07月04日

つばさよつばさ 浅田次郎 

つばさよつばさ 浅田次郎 小学館

 作家であるが故のサラリーマンとは異なる思想にはついていけない面もあますが、エッセイのところどころで顔を出す、現代日本の環境についての憂いとか、日本人、とくに若者に対する批判、女性は「かわいい」という単語しか発しない、いっぽう男性は万事人任せで自主性がないという考察には共感します。
 46ページ、新婚旅行の出発式で「万歳」をしていた記事はなつかしい。確かそういうことが日本であったと思い出しました。「あぐら」では、中国の漢民族は椅子とテーブルの生活なので、あぐらをかけないという記事に当たり、わたしにとっては新発見でした。日本人は温室の中にいるとか、海外通の日本知らずという決め言葉にも共感しました。「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」という言葉もあります。たとえば、わたしの身近には海外のショッピングセンターの位置はわかるけれど、自宅の近所にあるスーパーの位置は知らないという人もいます。同様に国内にあるリゾート地のコンビニの位置はわかるけれど、近所のコンビニの位置はわからないということもあります。総じて、隣近所の人たちの名前やら職業やらがわからない日本になりました。

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