2012年07月01日

つみきのいえ 加藤久仁生 絵 平田研也 文


つみきのいえ 加藤久仁生 絵 平田研也 文 白泉社

 「積木くずし」穂積隆信著とか「積木の部屋」布施明歌とかを思い出しながらまず、絵だけを追って最後まで見ました。洪水が起こったようです。地球温暖化で極地の氷が溶けたのでしょうか。自然を大切にしましょうということが、この絵本のテーマと感じました。水中へ潜(もぐ)るのは、ついに人間は、水中生活を強(し)いられるようになったということでしょうか。亡霊たちがいるようです。フェスティバルの絵は意味がとれませんでした。
 次に文字を読みながら最初から読み返してみました。ベージュ色の同系色で配色がなされており、ワンポイントとして赤色が用いられています。それらは、蟹(かに)であったり、主人公のお鼻であったり、亡くなった配偶者のエプロン、頬(ほ)っぺた、家のドア、鶏(にわとり)の鶏冠(とさか)であったり、家の屋根、郵便ポスト、テーブルクロス、セーター、家のドアであったりします。つまり、その赤色に主人公であるおじいさんの思い出がこめられているのです。
 主人公のおじいさんは、現在のひとり暮らし高齢者の様子を表しています。人が生まれてから死ぬまでの人生は、積木のようなものです。妻に先立たれたおじいさんは、天国で妻と再会することを楽しみにしながら今を過ごしています。
 力(りき)みの無いいい作品です。もう一度最初から読み返してみます。3回目です。ぼんやりしていた色彩の絵が鮮やかに浮かび上がってくるように感じます。おじいさんは満足した人生を終えようとしています。新しく生まれたたんぽぽが、草木を大切にしよう、つまり命を大切にしようというメッセージを伝えてくれています。


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この記事へのコメント
穂積隆信については私もブログで取り上げました。まったくその通りだと思います。
Posted by 激動の戦後史 at 2012年08月17日 16:59
ブログ拝見しました。
知らなかったことが書いてあり、おどろいたり納得したりしました。
Posted by 熊太郎熊太郎 at 2012年08月21日 11:26
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