2012年06月29日

セミくんいよいよこんやです 工藤ノリ子


セミくんいよいよこんやです 工藤ノリ子 教育画劇

 セミが幼虫から地上に出て、サナギから成虫に至る経過を記した絵本ですが、いろいろな意味があります。人間の赤ちゃんの誕生であったり、成長したこどもの家族からの巣立ちであったり、結婚であったりです。考えれば考えるほど人生の深い意味があります。良書です。
 厚い見開きを開くとダイヤル式の黒電話が目に飛び込んできます。なつかしい。今のこどもたちは、使い方もわからないでしょう。本、時計、額、この絵本を読むこどもたちの目には、片隅に描かれた小道具に目がゆき、そこから話題が湧き出してくるでしょう。セミの幼虫くんには仲間がいっぱいいます。カブトムシ、アリ、キリギリス、カナブン、生活に音楽があふれています。花、月、川、木、華やかです。すべてのものがセミくんの心をつつんでいます。
 誕生する、旅立つ、飛躍する。よろこびが表現されています。色合いが美しい。月は右肩上がりの位置で描かれています。数学的計算がほどこされているのです。ちいさなお子さんに読んでほしい1冊です。

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