2012年06月22日

モンキームーンの輝く夜に たかのてるこ


モンキームーンの輝く夜に たかのてるこ 幻冬舎文庫

 ラオスという国の話です。国の位置も首都ビエンチャンについてもわたしは、わかりません。シノヤンという作者にとって運命の男性が登場するのですが、わたしの第一印象は、これまで登場してきた同著者の他の本の登場人物男性も含めて、外国の大学生はよく勉強するのだなあということです。作者にしてもシノヤンにしても、わたしは初対面の人に記述にあるようには人懐こく(ひとなつ)はなれません。ほかの方も同様だと思います。記述にあるラオスのひとたちは、世界中でいちばんのんびりした民族に思えます。警戒心が薄いのは、人からだまされることが少ないからなのか、宗教なのか、欲望がうすいのか、そのあたりのことは書かれていません。
 36ページあたりにある老若男女のゆるい生活の様子は、昔の日本の風情と共通します。また、現在の日本でも田舎の方へいけば残っている光景です。都市部の生活しか知らないと日本の田舎のことよりも外国のことばかりがすべてと感じてしまいます。作者とシノヤンのやりとりは、テレビ番組「新婚さんいらっしゃい」を見ているようです。141ページ、「人と人との垣根が低い」はよい観察眼です。記述にもあるように、マニュアル社会の日本では、他人同士が必要最小限の言葉しか交わさないことが多くなりました。
 シノヤンとの国際結婚はむずかしいと思う。生活していくことは障害物競走です。国際結婚をするとそのハードルがさらに高くなります。さしあたって、婚姻届を出さずに事実婚をスタートさせて様子をみてからのほうが、わたしは無難だと思います。
 最初に「あとがき」を読んで、それから「エピローグ(終わりの部分)」を読んで、そして最初から読み始めました。そして再びエピローグとあとがきを読みました。青春だなあと感じました。
 
 上記の感想文は2週間ぐらいまえにつくりました。
 3日ほど前から同著者の「ダライ・ラマに恋して」を読んでいます。冒頭で、シノヤンとの失恋が語られています。現地に住む日本人女性にシノヤンを奪われるという、だれひとり予想しえなかった結末となっています。わたしは、それで良かったと思います。


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