2012年06月18日

機長からアナウンス 内田幹樹


機長からアナウンス 内田幹樹(うちだもとき) 新潮文庫

 作者は66歳で病気のために亡くなっています。この本はよく売れていて、平成16年発行で、30刷まできています。
 冒頭にある報道機関や警察に関する問題提起はGoodです。航空機の限界に近い速度よりも安全が優先だと共感します。
 日本には多くの組織がありますが、いずこもムラ社会という閉鎖的な環境の中にあるということには実感があります。非常に狭い世界の中で人々は労働に携わっています。職場ごとに管理職とは別の実権を持つ経験年数の長い村長さんがいて、村人たちはその仲間であり手下です。自分たちに都合のいいルールをつくって運用していきます。
 UFOを見たことがあるという記述はGoodでした。120ページの記述を読むと飛行機の揺れが怖くなくなります。パイロットが乗客の体調を考えて意図的に飛行機を揺らすことがあるようです。177ページの航空管制官についての問題提起はGoodです。やる気のなさが事件や事故につながっていきます。


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