2012年06月16日

今昔物語 童心社

今昔物語 童心社

 わたしは、羅生門(らしょうもん)というのは、長らく、奈良の平城京にあったと勘違いしていたようです。京都となっています。小説や映画のうえだけの空想上の門なのか、現実に存在した門なのかはわかりません。
 同様に登場人物の名前が、源(みなもと)のだれそれとか、藤原のなになにと明記してありますが、こちらも実在された人なのか否なのかわたしにはわかりません。内容から察すると鎌倉時代が始まった頃に、編纂(へんさん)されたような気がします。
 比叡山、鈴鹿(すずか)、京都御所などの記述から、当時の日本の活動の中心は、京都・滋賀・奈良・三重だったことがわかります。今は東京ですから隔世の感があります。
 主旨が不明の話が多い。これこれこういうことがありましたという内容で、教訓話は少ない。事実を淡々と記してあるようです。昔の人も夜遊びするし、うそもつきます。いい話だという感想をもったのは、「力の強いぼうさん」です。比叡山のお坊さんが、悪人を教育するお話です。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t80026
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい