2012年06月12日
カンボジア自転車旅行 平戸平人
カンボジア自転車旅行 平戸平人(ひらどよしひと) 連合出版
定年退職前に職を辞して自分の夢をかなえる。あこがれます。できそうでなかなかできません。自転車乗りが趣味だったわけでもない。仕事がらみで同国方面を訪れる機会が幾度かあって思い立たれています。
1か月間の単独同国一周の旅です。安全な国でなければできない行為です。本は自分に向けた記念であり、あとを追う人への助言です。大量の写真で、同国は遺跡と田舎風景の国であることがわかります。農村や荒野は50年前の日本に似ている。雨季と乾季があり、訪問に適した時期は限られる。本を読みながら自分も同国を巡った気分になれます。一日に走る距離がおよそ100km。仏教国なれどイスラム教信者の登場が多い。お金はかかっていません。道は人間の血管であるし、地球規模の創造力が身につきます。全体をとおして、自慢話でないことがいい。読書の経過を追ってみます。
45ページ付近。日本を訪問したタイ人女性は、空港到着後600km離れた自宅まで運転して帰る。すごい。便利さに慣れた日本人のほうが、国際的にはおかしい。
65ページ付近。道路は舗装されていない。65歳の男性は筆者をトラックにと拾ってくれた。親切だ。
68ページ付近。少女が濡れたお札を一枚一枚タオルでふいてくれた。お金は大事にしなければならないのよと。
88ページ。食堂にて、食べ残した食べ物は次の客のために元へ戻す。不潔なようでごみを出さず合理的と感じた。
ひんぱんに登場するのが「指さし会話帳」。相当便利な様子です。ちなみに筆者は英語もカンボジアの言葉もあまりしゃべれない。
105ページ、外国では警官もおねだりしてくる。職で人を信じちゃいけない。
写真の威力は大きい。人が集まってくる。近所の人たちが盛装してきた写真には驚かされた。
144ページ。一ノ瀬泰造報道カメラマンは邦画「地雷を踏んだらサヨウナラ」の主役モデルだ。
174ページ。ついに日に焼けすぎて、カンボジア人から、「あなたはカンボジア人でしょ」と声をかけられた。
犬は日本ではペット、外国では、野生の動物。牙をむく野犬の群れ。
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