2012年06月11日

潰れない生き方 高橋克徳

潰(つぶ)れない生き方 高橋克徳(かつのり) ベスト新書

 悩む人への慰(なぐさ)めの本です。事例の列挙から自身の体験につなぎ、対処法の解説へと伸びていきます。
 話さない若者が増加しました。問いかけをしても「はい」の返事もない。意思表示をしない。無言です。シカト(無視)といういじめの一種の派生なのでしょうか。それはいずれ、不幸となって、自分に返ってきます。
 深刻なうつ症状では、トイレに立つこともなく、たれ流しの硬直状態になるのでしょう。自分を追い詰めるのは「自分」、他人ではないという解説に納得します。
 正直な人間なんていないのが世の中、人間社会なんてこんなものだ。学校で習った真面目に生きるという教えは、社会に出てみれば、だまされる人間の育成教育だったと憤りを感じたこともあります。
 やはり、「ともだち」がいるとつぶれにくいし、書中にある「被害者意識」をもたないことも、つぶれにくくなる秘訣です。期待しない社会。しかし、それでいいわけはない。

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