2012年06月10日

「日本大地図」 ユーキャン

「日本大地図」 ユーキャン

 毎年、春先になると新聞にこの地図の広告が入ります。とても高価な地図です。いつも欲しいなあと思います。でも買いません。だれか誕生日のお祝いに買ってくれないかと家族におねだりしますが、だれも見向きもしてくれません。だから広告のパンフレットを大切に保存して、ときおり京都とか、富士山周辺の立体地図部分をしみじみとながめていました。購入を3年間がまんしました。今年は、えいや!と買ってしまいました。
 自宅に届けられたでっかい地図を1ページずつゆっくりめくりながら1時間半ぐらいが経過しました。その後も何もすることがないときは、書籍箱からとりだして見ています。すぐに手に取れるようにテレビの横に置いてあります。
 2冊組みになっていて、1冊は日本地図の大きなものです。発行は平凡社となっています。百科辞典の延長のようです。そういえば、もうずいぶん前から百科辞典を書店で見かけなくなりました。インターネットがリアルタイムの百科辞典です。
 航空地図で見る地形が面白い。国後島は北海道のそばにあるし、そのそばの野付半島は微妙に細い。日本の大部分は山地で、ところどころに平野が広がる。自宅の場所がなんとなくわかるし、行政区画が表示されていないのがいい。遠いと思っていた場所が近くに感じる。紀伊半島の山脈と四国の山脈がつながっていることが目に見えてわかる。途中の山地部分は瀬戸内海に沈んでいるのだろう。国内線のパイロットか宇宙飛行士になった気分です。レンタカーで縦断したことがある九州を見る。鹿児島指宿から福岡空港まで、かなりの距離です。
 富士五湖というのは、けっこう標高が高い位置にあることがわかりました。平地にあると勘違いしていました。そうすると富士山から伊豆半島までが、ひとかたまりの山地であることがわかりました。さらに台湾の台北と那覇は同じような緯度にあるとか、同様に中国の上海と鹿児島市が同じような緯度にある、北朝鮮のピョンヤンが思っていたよりも左の位置にあるなどがわかります。日本が島国であることを再確認しました。
 もう1冊が、名所の地図となっています。こちらは最後のページに世界地図があります。聞いたことも無い国名はどこにあるのかとその地図を見ながら家族でわいわい言いながら探しました。
 行ったことがある名所旧跡とか泊まったホテルとか、もう記憶もあいまいですが、思い出にひたるのです。もうずいぶん前に女性が書いたフランス滞在記を読んだことがあります。楽しき思い出が書かれていて、最後に今は老齢で病気になって病院のベッドで寝て過ごす毎日ですとありました。しみじみしました。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t79785
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい