2012年06月08日

ゲゲゲの娘、レレレの娘、ラララの娘

ゲゲゲの娘、レレレの娘、ラララの娘 水木悦子 赤塚りえ子 手塚るみ子 文藝春秋

 有名漫画家の娘さんたちによる父親を語る対談集です。なかなか楽しい。タイトルの語呂がいい。
 水木しげるさんはご存命のようです。対して、赤塚不二夫氏は72歳、手塚治虫氏は60歳という長命とはいえない年齢で亡くなっています。亡くなっているから言えるということもあります。
 娘さんたちの年齢がはっきりとはわかりませんが(顔写真はとても若く見えます。)、40代なかばのようです。
 子ども時代は、毎日自宅で、マンガの海の中にいるようだった。うらやましい。されど、有名人のこどもであるがゆえに学校では嫌な思いもした。また、父親はマンガの天才だからといって、聖人ではない。なかには眉をひそめる父親の愚行もあります。父親の金銭感覚が尋常ではない面もあります。だからヒット作を生むことができるということもあります。
 父親が亡くなったあと、娘たちは、父親の作品をむさぼり読み、亡き父親が残したメッセージを読み取ろうとします。また、作品中に自分をモデルにしたキャラクターを探そうともします。父と娘の関係とか愛情にまで言及(げんきゅう)が至ります。
 生きているときのあるいは、娘が若かった頃の父親は目の上のたんこぶです。異性の親子関係が語られていきます。読んでいて父親の支配下にある娘さんたちの生活は窮屈でした。ただ、たまたま父親が希少な職業に就いているだけで、親子のやりとりは、多数のサラリーマン家庭と変わりません。
 有名な漫画家さんの家族は派手な生活を送っているものとの誤解がありました。中小企業、家内工業のようなもので、地味で、かつ身近に倒産の危機があるものでした。また、父親3人は仕事に対してとても真剣で、天才といえども朝から晩まで、あるいは夜も寝ずに徹夜で何日もマンガの構想を練り、描(か)いていたことがわかります。


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