2012年05月31日

デブでした パパイヤ鈴木

デブでした パパイヤ鈴木 武田ランダムハウスジャパン

 一貫するメッセージは「健康なカラダ作り」です。「やせましょう」ではありません。リバウンダー(太ったりやせたりを繰りかえす人)である作者の体験が赤裸々に綴られています。19ページでは、減量のために血尿が出るほど食べずに走っています。30ページにある奥さまのコラムを読んで、奥さまご苦労さまでしたと声をかけました。
 洋服のサイズ話は楽しい。ダンサーとか歌手であったわけで、人から見られる職業なのに太っていたというところが矛盾します。洋服のおしゃれに興味もないそうで、それらの点から作者には矛盾した人物像があります。その点で、ひとつの体にふたつの魂が入っているかもしれません。太った魂と普通の魂です。今は普通の魂が勝っているのです。
 事務所にとっては、タレントの個性としてやせてほしくないとか、飲食店の方からのたくさん食べて欲しいという要望は本人にとっても関係者にとってもつらいところです。
 20:00までに夕食を済ますということは、夜遅くまで働く人にとってはなかなか難しい。何回もかむということもすべての人ができるわけでもない。写真つき料理の項目では唾液が出ました。おいしそうです。作者の暴飲暴食話は異常行為です。
 カロリー摂取量の話が出ます。何でも数値化する現代です。ただ、BMI25以上が肥満といわれなくても、見た目でデブは一目瞭然です。25以上ということはすぐわかります。

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