2012年05月31日

てとてとてとて 浜田桂子

てとてとてとて 浜田桂子 福音館書店

 絵本です。対象は4歳から小学校初級むきですが、内容にもっと幼い部分も入れれば、2歳半ぐらいからでもいけます。
 グー、チョキ、パー、グー、チョキ、パーでなにつくろう、なにつくろうの歌があたまにながれてきました。絵本を見るときのいつものように、まずは絵だけを見ながら最後までページをめくりました。
 よくできた本です。教科書のようでもあります。ブレイン・ストーミング(脳の嵐、アイデア出しの手法)です。わたしが最近読んだ小説は、暗い内容のものが続いていたので、陰気な気分になっていました。この絵本には、こどもたちの楽しそうな笑顔がいっぱいのっています。それを見て明るい気分になりました。
 点字の部分もあります。点字は駅の手すりぐらいでしか見たこと触ったことがありませんでしたので、初めて「あいうえお」の表示を知りました。ひらがなの世界です。俳句とか短歌の印象です。手話の紹介もあります。後半は、てとてによる愛情の育みとか伝達です。最後から2ページ目の人が輪をつくっている見開きのページはないほうがよかった。大きな集団ではなく、少数のグループで、てとてを使って心の交流をしていこうということが、この絵本の趣旨だと感じる流れだったからです。さて、今度は文字を読みながらまた最初から読んでみましょう。
 ゆったりと寄りかかれる安定感と安心感があります。こどもたちの人物の描画には力が入っているのがいい。最後のページの絵に添えてある文章は理屈っぽい。「てって、すごいなあ」のひとことで十分です。本が結論を断定するのではなく、読み手に考える時間を与えて欲しい。あとは、こどもさんたちの表情が全員頑丈(がんじょう)すぎます。気が強いこどもたちの塊(かたまり)になっています。柔和な表情もありますが少ない。それから赤ちゃんの姿をもっとたくさんだしてほしい。


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